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〜都市生活レポート〜

東京ガス株式会社
広  報  部
平成14年10月1日



 東京ガス(株)都市生活研究所では、このたび20代〜50代の既婚女性に家事分担を中心としたアンケート調査を行い、家事への意識や夫婦での家事分担の現状把握を行うと共に、夫婦で家事分担が決まる背景を分析いたしました。
 その結果、家事分担は3分の2が結婚当時から変わらず、家事分担に影響するのは「夫の父親」「夫の価値観」「結婚時の状況」の3つであることが明らかになりました。また、家事分担や家事への考え方は世代で異なり、専業主婦・働く主婦という区分だけでなく世代に注目する必要があることなどがわかりました。


調査の背景
 当研究所では、1986年の設立以降、主婦や共働き家庭の家事の実態などを調査してきました。しかし当時の調査から既に10年以上経過し、実態はかなり変化していると思われます。実際、当時から比較すれば女性の社会進出は進んでおり、既婚女性に占める雇用者の割合は37.2%で(1991年は35.1%)、働く主婦は増加しています(総務省統計局「労働力調査」)。そこで、家事への考え方や分担の現状をとらえ直すことを目的に調査を行ないました。

調査概要
◆調査時期    20023
◆調査サンプル 20代〜50代既婚女性 各年代300名ずつ計1200
          (専業主婦、パートアルバイト、フルタイム、自営・自由業)
◆有効回答数  866件(72.2%)

〈年代別〉
 

20

30

40

50

合計

人数

155

261

212

151

779

19.9

33.5%

27.2%

19.4%

100%

〈職業別〉

 

専業主婦

パートアルバイト

フルタイム

自営・自由業

その他

合計

人数

332

201

245

54

13

845

39.3%

23.8%

29.0%

6.4%

1.5%

100%

*本調査の中では、「専業主婦」以外を「働く主婦」としています。(その他は除く)

◆調査方法  郵送紙回収法
◆調査内容  家事への意識、家事の現状や夫との分担状況
         家事の合理化や簡便化への考え方
         家事分担を決めるものは何か  など


調査結果の要約
家事への意識
「家事好き」は3人に1人。専業主婦か働く主婦かで、回答の違いはなかった。
好きな家事は「買い物」(40.2%)、嫌いな家事は「食事の後片付け」(18.8%
家事をする理由は「家族のため」(53.5%)。専業主婦は「自分の仕事だから」(60.8%)
働く主婦は「家族のため」(55.7%)。専業主婦と働く主婦では理由が異なる。
ストレスの強さは 食事作り(65.0%)>掃除(55.6%)>洗濯(21.9%)。
外部サービスを利用したいという意向は高くない(「特になし」33.1%)が、食事作りについては、外食(週1回以上5人に1人)やお惣菜(週1回以上利用54.9%)等の利用も定着しており省力化が進んでいる。
ストレスが高い人ほどほしい「食洗い乾燥機」と「衣類乾燥機」。仕事そのものではなくストレスが、省力化機器の希望に影響している。
夫が家事に関わるほど妻の満足度は高い
妻は家事全体の86.3%を担当している。職業別では、専業主婦 90.8%、パートアルバイト88.7%、自営自由業 86.2%、フルタイム 78.6%。年代では差がなかった。
夫の家事参加は進んでおり、「夫は家事をしない」との回答は16.1%で、残りの83.9%(「担当家事がある」12.8%、「状況に応じて自分からする」43.3%、「頼まれればする」27.9%)の夫は家事に関わっている。
夫が家事に関わるほど、妻が家事分担に満足している割合が高い。夫が「家事をしない」場合は21.5%、「頼まれればする」場合は27.7%なのに対し、「担当家事がある」場合は46.8%、「状況に応じて自分から」の場合は52.7%と満足度は高くなっている。
夫が中心に担当している家事は「ごみだし」(30.8%)、「風呂掃除」(19.2%)、「家計管理」(9.7%)が上位3位までの順であった。
夫婦での家事分担は、大きく次の6パターンに分けられる。
妻任せ派(35.5%)、ごみだし派(11.6%)、家計管理派(16.0%)、ごみだし+ふろ掃除派(19.1%)、ごみだし+掃除派(12.8%)、平等分担派(5.0%
家事分担が決まるのは結婚当初
現在の夫婦での家事分担は、3分の2が結婚当時から変わらない。
夫の家事参加に関係があるのは、「夫の価値観」「夫の父親」「結婚時の状況」の3つである。つまり、夫の父親が料理や家事をするほど、夫の家事等への抵抗感がなくなり、家事に関わるようになっていた。また、結婚当時共働きであったり、結婚時に家事分担の話をしていると、夫が家事に関わるようになっていた。
40%が「結婚時に家事分担を決めた方がよい」と考えている。
実際に家事分担の話をしたのは22%。結婚当時共働きの場合は、30.2%が分担の話をしており共働きでなかった場合(10.3%)の約3倍である。また、年代では、2030代では3割以上が話をしたのに対し、40代、50代と年代が高くなるにつれ減っている。
家事分担の進む20〜30代
家事分担を年代でみると、2030代の若い世代ほど、夫の家事参加が多く(20 58%30代は59.1%)、40代で減少(47.9%)し、50代で再度増える。(55.6%
家事の負担軽減を夫へ期待する割合は、年代があがるにつれ低くなるが、反対に省力化を希望する割合は高くなる。
普段の生活でストレスが一番多いのは40代。(58.5%)ストレスが少ないのは50代。(43%)
2030代で夫の家事参加が高いのは、夫、妻とも両親が共働きであった人が多く、夫の父親が料理をしている割合も高いため、男性が家事をすることや既婚女性が働くことへの抵抗感が少ないのではと考えられる。
若い世代ほど家事をしたことへの感謝や誉め言葉を夫から妻へ、妻から夫へ互いに口にを出して伝えている。
2030代は、外食が多く、結果的に家事の負担を減らすことにつながる行動をしている。
結婚時の話し合いは家事分担のカギ
「夫の価値観」「夫の父」の2つは、妻から働きかけることは難しい。しかし「結婚時の状況」のうち、結婚時家事分担の話しをするかどうかは、妻側からの働きかけが可能である。結婚時に分担の話しをするかどうかは、その後の夫婦間の家事分担を決めるカギと言える。
家事分担は世代で異なる
家事分担は、妻が働いているかどうかで異なるのは当然である。しかし、それだけでなく世代間の違いも大きい。2030代では家事に参加する夫が多い。40代は夫が仕事で忙しい年代であるためか、家事分担はあまりなされておらず、40代の主婦はストレスも強く感じている。50代になると再び家事参加する夫が増え、妻のストレスも少なかった。
今後、家事分担は進む
家事や料理をする男性は増えており、男性の価値観も変わってきている。結婚時に共働きであることは全く珍しいことではないため、今後家事分担や男性の家事参加は進んでいくと思われる。
家事へのストレスを解消する手段として、省力化・外部化のニーズは広がる
食事作りをストレスと感じている妻は多い。それは、作ることと後片付けの両面のストレスがあると考えられる。外食や惣菜等の利用は、その両方への対処法となることは定着している。また、食事の後片付けは「夫にしてほしい家事」の上位だが、実際には分担は進んでいないため、ストレス軽減の手段として、食器洗い乾燥機を欲しいと答えている人が多いのではないだろうか。
今後家事分担は進み、家事に関わる人の数は増えると思われるが、分担した家事を担当する人が、ストレス軽減のために省力化・外部化を求めること自体は変わらない。その意味でも、省力化のための機器やサービスのニーズは、広がっていくことが予想される。


 

 

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