東京ガスTOP > 企業情報 > 取り組み・活動 > 技術開発 > 地震防災・安定供給 > LNGサテライト基地向け熱量変動抑制システム

LNGサテライト基地向け熱量変動抑制システム

小規模なLNGサテライト基地では、空温式や温水式の気化器を用いてLNGをガスに気化しながら供給しています。これらの気化器で発生するガスの熱量変動 は、気化したガスをクッションタンクに貯めることにより、平準化して供給しています。この従来方式のクッションタンクに比べて約1/30の小さなサイズ で、熱量変動を抑制することが出来る吸着技術を用いた熱量変動抑制システムを開発しています。

目的


小規模なLNGサテライト基地では、気化器の切替えやLNG貯槽内の自然蒸発ガス (Boil off Gas, BOG)流入などの影響で、常に供給ガスの熱量が変動しています。この熱量変動がガス消費機器に影響しないように、クッションタンクを用いて急激な熱量変 動を抑制しています。しかし、クッションタンクはLNGサテライト基地の設置面積やコストが掛かる大型設備のひとつとなっています。そこで、吸着技術を用 いてクッションタンクの小型化を目指しています。
 
 

開発内容

吸着技術を活用した熱量変動システムとは


天然ガス成分である炭化水素類を選択的に吸着する性質のある吸着材をクッションタンクに充填することで、容量の30倍の熱量変動抑制効果を有することを確 認することが出来ました。そこで、1年間以上のフィールド試験を実施し、熱量変動抑制性能の低下、吸着材の粉化のないことを確認しています。
 
LNGサテライト基地と熱量変動抑制設備イメージ
LNGサテライト基地と熱量変動抑制設備イメージ
 
熱量変動抑制方法
方式 概要 特徴
吸着タンク            吸着材を充填したタンクを設置し、都市ガス成分を吸放出させることで熱量変動を抑制する
  • クッションタンクに比べて約1/30の大きさとなり低コスト
クッション
タンク
クッションタンクを設置し、ガスを滞留させることで熱量を平均化する
  • 現場導入実績が豊富
  • 設備が大きい


 

吸着タンクサイズの設計


この吸着タンクをLNGサテライト基地に適用する場合、コストミニマムとなるように最適な吸着タンクサイズを見積もる技術が必要となります。
そこで、天然ガスの主成分であるメタンからブタンまでの各成分に対するガスの基礎吸着特性から求めたパラメータと多成分競争吸着を想定したプラグフローリアクターモデルを用いてタンクサイズを見積もるシミュレータを開発しています。
気化器から送出される気化ガス組成又は熱量の経時変化データ、圧力、流量、目標の熱量変動許容値をインプットすれば、最適な吸着タンクサイズをシミュレータで設計できます。
 
吸着タンクサイズシミュレータ入出力画面
吸着タンクサイズシミュレータ入出力画面


 

展望


新規のLNGサテライト基地の導入や、LNGサテライト基地からのガスを用いたコージェネレーションなどの消費機器の導入を検討されているお客様に向け て、お客様ニーズに対応した東京ガスオリジナルの低コストな熱量変動抑制システムの提案を迅速に行える体制を構築し、広く普及拡大に貢献していきます。



 
このページの先頭へ

このページの先頭へ