重要なお知らせ
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平成25年10月9日

9月19日に判明した群馬地区における臭いの付いていない
ガス送出の原因ならびに再発防止策について

東京ガス株式会社


東京ガス株式会社は、2013年9月19日に判明しました群馬地区において臭いの付いていないガス(以下、「未付臭ガス」)を送出した事象につきまして、詳細な原因を究明するため調査を行ってまいりました。このたび、経済産業省から原因ならびに再発防止策について報告の指示を受け、本日、同省に報告しましたので公表いたします。
本件につきましては、お客さまならびに関係者の皆さまに大変なご迷惑とご心配をお掛けしましたことを深くお詫び申し上げます。このような事態が発生したことを真摯に受け止め、今後、再発の防止を徹底し、お客さまに安心してガスをお使いいただけるよう努めてまいります。

1.発生した事象について

(1)事象の内容

ガスに臭いを付ける装置(以下、「付臭ポンプ」)が一時的に停止したことに伴い、群馬地区のお客さまに未付臭ガスを供給したものです。

(2)影響のあった地域

群馬県高崎市の一部、前橋市の一部、渋川市の一部

(3)お客さま件数

約8万2千件

2.調査により判明した本事象に至った経緯

9月18日午前、ガスを付臭し送出する設備において、9月末に予定されていた配管検査に向け、ガス導管上の電動バルブ※1を一時的に閉止し、仮設配管を通じてガスを送出する訓練を実施いたしました。訓練実施中、当該電動バルブを閉止した時に、付臭ポンプを自動停止する制御が働き、付臭ポンプが停止しました。しかし、作業に携わった社員が、当該制御を把握していなかったため、付臭ポンプが停止したことに気づかず、訓練終了後も付臭ポンプの稼働状況を確認しませんでした。また、未付臭ガスが送出されたことを知らせるアラーム機能を有しておりましたが、当該アラームの設定がオフになっていたことから、発報しませんでした。その後、翌19日に、弊社の社員が定期巡回点検時に、付臭ポンプが停止していることを発見し、このたびの事象が明らかになったものです。

※1電動バルブ・・・ガスの導管を電動で開閉できる装置の付いたバルブ

3.未付臭ガス送出の原因について

(1)未付臭ガスを送出した原因

作業に携わった社員が、電動バルブを閉止した際に付臭ポンプが自動停止する制御が働くことを把握していなかったため、未付臭ガスを送出してしまったものです。

(2)未付臭ガスが送出されたことの発見が遅れた原因

以下の2点が原因で未付臭ガスが送出されたことの発見が遅れたものです。

(1)未付臭ガスが送出されたことを知らせるアラームの設定がオフとなっており、発報しませんでした。また、アラーム設定の状況を確認する業務基準となっていませんでした。

(2)電動バルブ操作訓練終了後に、付臭ポンプの稼働状況を確認しませんでした。

4.再発の防止について

このたびの事態を重く受け止め、今後、同様の事象が発生しないよう、以下の再発防止策を実行してまいります。

(1)当該電動バルブについて、閉止すると付臭ポンプが自動停止する制御が働くことを関係者に周知し、教育を行うとともに、当該電動バルブの運転操作要領書に自動停止する制御が働くことを明記し、適切な操作が行われるよう徹底いたします。

(2)アラームの設定の操作について、管理者のみが操作可能とするとともに、設定の履歴が長期間残るようにシステムのプログラムを改善いたします。なお、改善までの期間については管理者の承認を得て設定の操作を実施することといたします。加えて、毎日、アラームの設定を確認するとともに、設定の操作の実施日を管理いたします。

(3)当該電動バルブ操作を伴う工事や作業終了後、付臭ポンプが稼働していることを確認し、工事や作業の報告書等に記載することを徹底いたします。

(4)本事象につきまして、他の付臭ポンプを管理する弊社内の担当部に周知し、同様の事象が発生しないよう徹底いたします。

<参考:ガスの付臭について>

天然ガスは無色・無臭のため、漏れた時などにすぐに分かるよう、付臭剤で臭いを付けています。
付臭剤に毒性はなく、ガスが燃焼したあとには臭いは残りません。

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