東京ガス株式会社(社長:内田 高史、以下「東京ガス」)は、英国セントリカ社(グループ社長:イアン・コン(Iain Conn)、以下「セントリカ社」)とともに、このたび、モザンビークLNGプロジェクト(以下「本プロジェクト」)からの液化天然ガス(以下「LNG」)の購入に関する売買契約書(以下「本契約」)を、売主であるモザンビークLNG1(One)社と締結しました。
本プロジェクトからのLNG購入に関しては、2018年6月に基本合意書を締結して以来、最終合意に向けて協議を進めてきたもので、日本企業と欧州企業による世界初のLNG共同調達という革新的な取り組みを実現するものです。
本プロジェクトは、アフリカ・モザンビーク共和国から産出される天然ガスを、同国北東部に新たに建設されるプラントで精製・液化し、LNGとして出荷する計画です。東京ガスとセントリカ社は、本契約に基づき本プロジェクトのLNGの生産開始から2040年代初頭まで、年間約260万トンのLNGを購入します。
東京ガスとセントリカ社は、本プロジェクトを立ち上げ買主として支援することで、豊富な埋蔵量を有する本プロジェクトの早期実現に貢献するとともに、日本企業と欧州企業が連携することで、異なる市場環境を活かした柔軟な需給調整を実現します。
東京ガスとセントリカ社は、本契約の締結を通じ、アフリカ大陸からのLNGを長期的に購入することで、調達先の多様化を推進するほか、アジアと欧州を結ぶLNGネットワークを構築することで、LNG市場の活性化に努めていきます。
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東京ガス 代表取締役社長 内田高史のコメント |
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東京ガスは、セントリカ社とともに、2019年前半に最終投資決定を目指すモザンビークLNGプロジェクトの立ち上げに貢献できることを大変喜ばしく思います。この共同調達は、セントリカ社との長期的な協力関係に基づき、アジア・欧州地域をつなぐ、柔軟性、革新性の高いLNG取引により、高い競争力を実現するものです。
2019年、東京ガスが日本で初めてLNGを導入して50周年を迎えます。私たちは、これからも競争力あるLNG調達に資する取り組みを拡大し、お客さまに安心してお使いいただけるエネルギーをお届けしてまいります。
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セントリカ社 グループ社長 イアン・コンのコメント |
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このたび、東京ガスと共同調達契約を締結したことにより、モザンビークLNGプロジェクトの立ち上げに向けた主要買主となれることを大変喜ばしく思います。また、東京ガスとの長期にわたる戦略的な協力関係を一層深化させるとともに、当社のお客さまのニーズに合わせて柔軟なLNG供給が可能になります。マーケティングやトレーディング力を強みとする当社は、モザンビークからのLNGを引き取る理想的な立場にあり、本契約は、当社の現在のポジションをより強固なものとして補完するとともに、当社にとって目覚ましい成長分野におけるコミットメントを証明するものです。
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セントリカ社概要 |
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設立 |
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1997年2月 |
本社 |
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英国 ウィンザー |
代表者名 |
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グループ社長 イアン・コン(Iain Conn) |
従業員数 |
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約33,000名 |
売上高 |
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約280億ポンド(約4兆600億円)(2017年) |
事業内容 |
: |
電力およびガスの供給、ならびにそれらに付随するサービスの提供 |
その他 |
: |
ロンドンを拠点とした上流権益の開発、発送電、エネルギートレーディングを担務。 |
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モザンビークLNG1(One)社概要 |
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モザンビークLNGプロジェクトの権益保有者である米アナダルコ・ペトロリアム社などにより設立されたLNG販売のための特別目的会社。
(出資比率) |
アナダルコ・モザンビーク・エリア1社(アメリカ) |
26.5% |
三井E&Pモザンビーク・エリア1社 |
20.0% |
ENHロブマ・エリア・ウン社(モザンビーク国営石油) |
15.0% |
ONGCビデッシュ社(インド国営石油) |
10.0% |
ビアス・ロブマ・エナジー・モザンビーク社 (ONGC社とOil India社の合弁会社) |
10.0% |
BPRLベンチャーズ・モザンビーク社(インド国営石油) |
10.0% |
PTTEPモザンビーク・エリア1社(タイ) |
8.5% |
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モザンビークLNGプロジェクト予定地 |
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以上