東京ガス株式会社(社長:内田 高史、以下「東京ガス」)の100%出資子会社である東京エルエヌジータンカー株式会社(社長:比護 隆、以下「TLT」)は、本日、ジャパン マリンユナイテッド株式会社(社長:千葉 光太郎、以下「JMU」)の三重県津事業所において、日本郵船株式会社(社長:内藤 忠顕、以下「日本郵船」)と共有する新造LNG船(保有比率:TLT70%、日本郵船30%、以下「本船」)の命名式を行いました。
船名は「エネルギーグローリー」。
グローリーには「光輝く」という意味があります。本船は、主として米国コーブポイントプロジェクトからのLNG輸送に活用する予定です。従来のようなアジアや豪州地区などとの定期航路だけでなく、大西洋航路も含む、光り輝く大海原でワールドワイドに活躍するという期待をこめて命名されました。
本船は、国産技術の自立角型タンク方式(以下「SPB方式※1」)を採用し、拡張後のパナマ運河を通峡可能な船型となっています。SPB方式は、株式会社IHI(社長:満岡 次郎)とJMUが開発したもので、タンクの大部分が船体内部に効率良く収まる構造で、タンク形状にも自由度があるため、低抵抗船型を可能とし低燃費での航行が実現できます。
また、米国沿岸における環境規制※2に対応するため、低硫黄油も使用可能な三元燃料ディーゼル機関電気推進方式※3(TFDE:Tri Fuel Diesel Electric)と、ボイルオフ率※4を世界最小(0.08%/日)にするタンク防熱仕様を採用することにより、優れた環境性と燃費性を実現しました。
本船は、TLTが保有・管理する9隻目のLNG船となり、SPB方式によるLNG船は、エネルギーリバティ号に続き2船目となります。なお、船舶管理は20年間の傭船契約に基づき、日本郵船が実施します。
東京ガスは、1969年11月4日に日本で初めてLNGを導入しました。2019年、LNGは導入50周年を迎えます。私たち東京ガスグループは、これからも安心してお使いいただけるエネルギーをみなさまにお届けしてまいります。
※1: |
Self-supporting Prismatic-shape IMO type Bの略 |
※2: |
米国沿岸の沖合200海里までの海域における、船舶からの排気ガスに含まれる硫黄酸化物(SOx)の排出規制 |
※3: |
低硫黄油(軽油)、重油およびガスを燃料としてディーゼル機関により発電し、電気モーターによりプロペラに推進力を伝えるシステム |
※4: |
航行中にカーゴタンク内で自然気化する天然ガスの割合 |
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エネルギーグローリーの概要 |
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全長 |
: |
299.9メートル |
幅 |
: |
48.90メートル |
総トン数 |
: |
122,800トン |
LNGタンク |
: |
SPBタンク方式 |
タンク容量 |
: |
165,000m3 |
主機関 |
: |
三元燃料ディーゼル機関電気推進方式 |
航海速力 |
: |
19.5ノット |
就航 |
: |
2018年12月(予定) |

左より、JMU 千葉社長ご令室、JMU 千葉社長、TLT 比護社長
東京ガス 内田社長ご令室、東京ガス 内田社長、日本郵船 内藤社長ご令室、日本郵船 内藤社長

命名式で命名宣言を行う内田社長

エネルギーグローリー
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東京エルエヌジータンカー株式会社の概要 |
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商号 |
: |
東京エルエヌジータンカー株式会社 |
設立年月日 |
: |
1991年3月5日 |
本店所在地 |
: |
東京都港区海岸1-5-20 |
取締役社長 |
: |
比護 隆 |
事業内容 |
: |
船舶の保有、船舶貸渡業、LNGおよびLPGの海上輸送、海事関連の調査等 |
資本金 |
: |
12億円 |
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東京エルエヌジータンカー株式会社の保有・管理LNG船 |
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船名 |
タンク容量 (m3) |
種別 |
竣工 (予定) |
東京エルエヌジータンカーの保有比率 |
対象LNGプロジェクト |
自社管理船 |
エルエヌジーヴェスタ |
127,000 |
モス型 |
1994.6 |
35% |
オーストラリア拡張
マレーシア第1,3
ダーウィン
サハリン2
ゴーゴン
プルート他 |
エネルギー フロンティア |
147,000 |
モス型 |
2003.9 |
100% |
エネルギー アドバンス |
147,000 |
モス型 |
2005.3 |
90% |
エネルギー プログレス |
147,000 |
モス型 |
2006.11 |
0% |
エネルギー ナビゲーター |
147,000 |
モス型 |
2008.6 |
70% |
エネルギー コンフィデンス |
155,000 |
モス型 |
2009.5 |
70% |
エネルギー ホライズン |
177,000 |
モス型 |
2011.9 |
10% |
エネルギーリバティ |
165,000 |
SPB |
2018.10 (予定) |
10% |
コーブポイント他 |
エネルギーグローリー |
165,000 |
SPB |
2018.12
(予定) |
70% |
5072番船 |
165,000 |
SPB |
2019 |
10% |
5073番船 |
165,000 |
SPB |
2019 |
0% |
第三者傭船 |
ネプチューン (再ガス化装置付) |
145,000 |
メンブレン型 |
2009.11 |
1.5% |
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ケープ アン (再ガス化装置付) |
145,000 |
メンブレン型 |
2010.6 |
1.5% |
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参考資料
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「LNG50th」記念ロゴおよび特設サイトについて |
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1969年11月4日。東京ガスは、日本で初めてLNG(液化天然ガス)を導入しました。
日本の産業や人々の暮らしを支えるエネルギーを、長期間安定して供給するために。
それは環境に配慮したクリーンなエネルギーだから。
そんな強い想いからはじまった一大プロジェクトでした。
2019年、LNGは導入50周年を迎えます。
これを機に「LNG50th」記念ロゴを制作すると共に特設サイトを開設しました。
これまでも、これからも。
私たち東京ガスグループは、安心してお使いいただけるエネルギーをみなさまに届けていきます。
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記念ロゴ |
「LNG導入50周年」の歴史をのせて次なる半世紀もエネルギーの未来のために、新たな歴史を切り拓いていくという決意を込めています。
ヨコ |
タテ |
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「LNG導入50周年」をテーマにした企業コミュニケーションの情報集約の場として、特設サイトを期間限定で開設します。50年前のLNG導入の経緯や現在の取り組みなどについて、随時更新していきます。
※2018年10月1日~2019年12月31日の期間、記念ロゴを活用し、特設サイトを開設します。
以上