東京ガス株式会社 平成29年2月21日 広報部
東京ガス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:広瀬 道明、以下「東京ガス」)は、このたび、一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、会長:石川 裕己、以下「日本気象協会」)と共同で「ヒートショック予報」を開発しました。「ヒートショック予報」の提供を通して、より多くの方に冬の入浴事故に対する認識が深まり、その適切な対策を行っていただくことで、毎日の入浴をより安全に楽しんでいただきたいと考えています。
ヒートショックとは、暖かい部屋から寒い部屋への移動などによる急激な温度の変化によって、血圧が上下に大きく変動することをきっかけにして起こる健康被害のことです。気温が低い冬には、入浴中の死亡者数が急増し、死亡者の多くは高齢者であり、ヒートショックが主な原因であると考えられています。 東京都健康長寿医療センターが行った調査では、2011年の1年間で、全国で約17,000人もの人がヒートショックに関連した入浴中の急死に至ったと推計されました。この死亡者数は、交通事故による死亡者数の3倍を超え、そのうち高齢者は14,000人と大多数を占めています*1。 また、東京ガス都市生活研究所が2015年に行ったアンケート調査では、成人男女の過半数がヒートショックを知らないこと、ヒートショック防止に重要な対策を行っている人は2割以下であることなど、自分事として捉えている人は少ないことがわかりました*2。
東京ガスはこれまで、安全で快適な入浴を楽しんでいただくため、冬の入浴事故や生活者の入浴事情について調査・研究を行い、安全な入浴方法に関する情報発信やヒートショック対策の1つとなる浴室暖房、脱衣室暖房の提案などに努めてまいりました。 日本気象協会は、高精度の気象予測データと独自の知見を組み合わせて、これまでにも「熱中症指数」や「風邪ひき指数」などの生活指数情報を開発・提供しています。 高齢化が進む中、冬の入浴事故を少しでも減らすために、東京ガスと日本気象協会が協力して、ヒートショック予報を開発するに至りました。今回開発したヒートショック予報を日々の情報としてお届けすることにより、冬の入浴事故を自分事として捉えるきっかけとしていただき、その対策を確認し、ご家庭で実践していただきたいと考えています。
今季、「ヒートショック予報」は、2017年2月21日から2017年3月7日まで、東京ガスの生活情報メディア「ウチコト」*3のFacebookページにて平日・毎日配信いたします。
【ヒートショック予報の表示ついて】
※注意:リスクが低いと表示されている場合でも入浴事故が起こらないことを示すものではありません。いかなる場合も安全な入浴に関する予防対策を心がけてください。