東京ガス株式会社(社長:広瀬 道明、以下「東京ガス」)都市生活研究所は、このたび都市生活レポート「子育てママの食事情2016」を発行しました。
都市生活研究所では、一都三県に居住する人々の暮らしを詳細に把握するため、「食」「住まい」「入浴・睡眠」の3つの分野について生活分野別調査を実施しています。今回は、このうち「食」分野の調査を実施しました。
2012年10月に発行した都市生活レポート「子育てママの時短・省手間」では、子育て中の既婚女性を「子育てママ」とし、「子育てママ」のうち就労時間週30時間以上を「共働きママ」、週30時間未満を「非共働きママ」と定義し、共働き・非共働きに関わらず子育てママは時短・省手間ニーズを持つこと、またそのニーズには違いがあることを明らかにしました。
そこで今回は、時短・省手間意識に限らず、子育てママの「食」に関する実態と意識を「共働きママ」と「非共働きママ」で比較し、その結果をまとめました。
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今回の調査結果のポイント |
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■子育てママの時間の使い方
- 平日の料理や家事の時間は、共働きママの方が短く、非共働きママとの差は大きい。
- 平日に自由に使える時間は共働きママ・非共働きママで大きな差はないが、共働きママは休日に自分の時間を確保している。
- 増やしたい時間は、共働きママは育児や買い物の時間、非共働きママは一人や趣味の時間。
■子育てママの食・料理実態
- 朝夕は家で食べるのが基本。子どもとは一緒に食べるが、夫とは別の家庭も多い。
- 共働き、非共働きで料理頻度に差はなく、煮ものや揚げものを作る頻度もほぼ同じ。
- 週末のまとめ調理は共働きママに多いが、経済面からのまとめ買いは共に行っている。
- 非共働きママは「買い物しながら献立を考える」人が多く、共働きママは「献立をたててから買い物する」人が比較的多い。
■子育てママの食・料理意識
【共働きママ・非共働きママ 共通の特徴】
- 料理に義務感を感じている人、家の食事は家庭で作るべきと思っている人が約6割。
- 料理や後片付けの時短・省手間ニーズが高い。
【共働きママの特徴】
- 忙しくて料理に時間がかけられないと感じており、本当はもっと料理に手間をかけたい。
忙しくて料理に時間をかけられない
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本当はもっと料理に時間や手間をかけたい
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- おいしい料理を家族に食べさせてあげたい意識や、自分を表現する意識、食への好奇心が高い。
- 親子料理を日常的に行っている人が多く、親子料理を楽しいと感じる人も多い。
【非共働きママの特徴】
- 家での食事が生活の基盤になっていると考える人が8割以上で、食事での家族コミュニケーションも重視している。
- 誕生日などの家族のお祝いは手作り料理で祝い、季節行事の行事食や旬の素材を取り入れている。
- 献立作りを負担に感じている人が多い。
- 共働きママよりも夫の料理への参加を望む人が多い。
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調査概要 |
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■調査①
調査名 |
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生活分野別調査2015① |
調査期間 |
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2015年8月 |
調査方法 |
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インターネット調査 |
調査対象 |
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一都三県居住(東京、神奈川、千葉、埼玉)の15~79歳男女2600人 |
回答数 |
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共働きママ 36人、非共働きママ142人 |
■調査②
調査名 |
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生活分野別調査2015② |
調査期間 |
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2016年1月 |
調査方法 |
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インターネット調査 |
調査対象 |
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一都三県居住(東京、神奈川、千葉、埼玉)の15~79歳男女2600人 |
回答数 |
: |
共働きママ 36人、非共働きママ129人 |
■分析対象(①②共通):20代~40代既婚女性、高校生以下の子あり
・共働きママ |
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夫婦ともに週30時間以上就労 |
・非共働きママ |
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夫は週30時間以上就労、本人は週30時間未満就労、または就労していない |