東京ガスTOP > 企業情報 > プレスリリース > 2016年度プレスリリース
プレスリリース
お問い合わせはこちらへ

都市生活レポート『 大人ファミリーのライフスタイル
~「両親+社会人の子供」からなる家族の暮らしと住まいづくりの実例~ 』を発行

東京ガス株式会社
平成28年11月1日
広報部

 

東京ガス株式会社(社長:広瀬 道明、以下「東京ガス」)都市生活研究所*1は、このたび都市生活レポート『 大人ファミリーのライフスタイル ~「両親+社会人の子供」からなる家族の暮らしと住まいづくりの実例~ 』を発行しました。

都市生活研究所では、生活者をより深く長期的に把握するための世代研究*2に取り組んでいます。その中で、親と成人した未婚の子供が一緒に暮らす家族が多く存在することに着目し、彼らのライフスタイルを明らかにする調査を行いました。本レポートでは「65歳未満の両親と学業を終えた未婚の子供が同居している世帯」を「大人ファミリー」と定義し、調査から明らかになった「大人ファミリー」の生活実態と意識と住まいづくりの実例を紹介します。

平成22年国勢調査によると、一都三県の18~39歳の未婚者の約6割は親と同居しています。さらに、初婚年齢が年々上がっていることから、大人ファミリー期間は長くなることが予想されます。これまで大人ファミリーは、子供が独立するまでの一時的な状態と見なされて注目されなかったり、あるいは「パラサイトシングル」といったネガティブな側面が取り上げられたりしてきましたが、大人ファミリーの生活実態と意識を詳細に捉えておくことは、今後長期化するこの世帯形態の暮らしをより良くするための提案等に重要と考えられます。
そこで、本レポートでは、親への日記調査、インタビュー調査、自宅訪問調査、定量調査から明らかになった大人ファミリーである理由、生活実態、親子意識を取り上げました。また、子供が独立する前に住宅が老朽化し、リフォームや建て替え期を迎えている世帯も多いと思われる「大人ファミリーの住まいづくり」について、建築家へのヒアリング調査によって得られた実例を紹介します。

*1 1986年に社内シンクタンクとして設立されて以来、生活者の立場から食生活や入浴、家事、室内環境など、エネルギー利用に関わる暮らしのあり方を考え、提言することを目的に研究を行っています。
*2 都市生活研究所では、オリジナルの世代区分「食・世代」を作成し、世代研究に取り組んできました。その一環として、1951年~1957年生まれの「街食世代」と1958~1964年生まれの「宴食世代」のライフスタイルの特徴をまとめたレポート「街食・宴食世代のライフスタイル」を2016年5月に発行。街食・宴食世代研究において生活実態を捉える中で、親と成人した未婚の子供が一緒に暮らす家族(大人ファミリー)が多く存在することに着目し、世代研究のオプションとして彼らのライフスタイルを明らかにする調査を行いました。
都市生活レポート『 大人ファミリーのライフスタイル ~「両親+社会人の子供」からなる家族の暮らしと住まいづくりの実例~ 』は、以下の都市生活研究所ホームページよりダウンロードが可能です。
 http://www.toshiken.com/report/life35.html

結果概要

1. 大人ファミリーのライフスタイル

(1)大人ファミリーである理由と意識

  • 学業を終えた子供と一緒に住んでいる理由は、「子供が出ていかない」「就職したからと言って出る必要はない」が4割近くと多く、ついで「子供の経済面での不安」が挙げられている。
  • 大人ファミリーの親の半数以上が「子供が出ても出なくてもどちらでもよい」と考えている。「世間体がよくない」と感じる人はほとんどいない。
  • 親は子供と同居することで「金銭的な合理性」「安心」「家族の絆」を感じているが、「子供が自立しない」「家事がラクにならない」といった不満も感じている。
図 就職している子供と一緒に住むことに対する意識

(2)大人ファミリーの生活実態

  • 料理や食事の後片付け、掃除、洗濯など家事のほとんどは母親が行っている。子供が行うことはほぼなく、個室の掃除も6割以上は母親が行っている。
  • 家計面についても、3割弱の子供は全く家にお金を入れておらず、携帯電話料金の支払い、家族で外食する時の支払いなどについても、7割以上の親が負担しており、子供が負担する割合は低い。

(3)大人ファミリーの親子意識

  • 親子の仲は全体に良く、特に女性(母親)と娘は仲が良い。ショッピング、旅行、映画やテーマパーク、ライブ・コンサートなどにも一緒に出掛けたり、洋服などのモノを共有したりすることも多い。
  • 親にとって子供は「かけがえのない」「守ってあげたい」存在であり、女性(母親)にとっては「頼りになる存在」でもある。
  • 子供が結婚したり、孫ができたりした場合は、親子で近くに住みたい意向が高い。特に女性(母親)は娘が徒歩圏内に住むことを希望する人が多い。
図 子供との住まい方意向 <結婚した場合> 図 子供との住まい方意向 <孫ができた場合>

2. 大人ファミリーの住まいづくりの実例

建築家ヒアリング等から得られた「大人ファミリーの住まいづくり」の実例を6例紹介する。
それぞれについて、住まいづくりの進め方、設計にあたっての要望、設計者から提案した点、将来の見通しとそのための工夫、大人ファミリーならではの点をまとめた。

調査概要

■定性調査(1) ■定量調査(1)
調査期間 2014年12月
調査方法 日記調査
調査対象 一都三県居住の男女50人
調査名 世代に関する定量調査2015(1)
調査期間 2015年7月
調査方法 WEB調査
調査対象 一都三県居住の男女1800人
■定性調査(2) ■定量調査(2)
調査期間 2015年1月
調査方法 グループインタビュー調査
調査対象 一都三県居住の男女20人
調査名 世代に関する定量調査2015(1)-2
調査期間 2015年7月
調査方法 WEB調査
調査対象 下記条件を満たす一都三県居住の
50~64歳の男女800人
  • 配偶者および学業を終えた子と同居
  • 学生の子とは同居していない
  • 3世代同居等ではない
  • 同居している子はいずれも18歳以上、かつ結婚経験なし
■定性調査(3)  
調査期間 2015年2月
調査方法 自宅訪問調査
調査対象 一都三県居住の男女4人
 
この件に関するお問合せはこちらへ
はじめへ
[ プレスリリース一覧に戻る ] | [ ひとつ前に戻る ]