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「第30回建築環境デザインコンペティション」の作品募集開始
- 課題『人のこころを守る建築』 -

東京ガス株式会社
平成28年4月26日
広報部

 

東京ガス株式会社(社長:広瀬 道明、以下「東京ガス」)は、本年5月2日から「第30回建築環境デザインコンペティション」(後援:一般社団法人日本建築学会、公益社団法人空気調和・衛生工学会、株式会社新建築社)の作品募集を開始します。
本コンペティションは、1987年から毎年開催し、今年で30回目を迎えます。一般の建築デザインコンペティションとは異なり、本コンペティションは、「建築と設備のトータルな調和」という考えに基づき、デザイン図面だけではなく、建物の設備計画も合わせて提出いただくことが大きな特徴となっています。また建築業界の著名な先生方が、公開審査による選考を実施することも本コンペティションの魅力となっています。本コンペティションは、設計事務所や建設会社などの実務に携わっている方々や、若手の設計者、建築専攻の学生の方々などから高い評価をいただいており、前回は79作品のご応募がありました。
東京ガスは、本コンペティションの実施を通して、ますます活躍が期待される建築業界の方々や建築を専攻する学生の方々の飛躍の一助となって建築業界の発展に貢献するとともに、「環境にやさしい都市づくり」に貢献することをめざしています。

■課題『人のこころを守る建築』について(全文は【参考2】をご参照ください。)

環境に配慮した建築の考え方は、今では単に省エネルギー的な視点からばかりでなく、その土地の自然や風土と共に快適に暮らし、また次世代に豊かな環境と幸福な未来を手渡すために、様々なアイディアを出す必要があります。
一方で、ひとつの建築では生みだし得ない、敷地を超えた建築群の協調や連担による生活環境の改善は、必ずしも有用な示唆が得られていません。個別単体の建築では難しい日照や風通しの確保も、建築相互の配置、合理的な空地・空隙の共有や建築への取り込みなどによって環境を改善することができ、それはまた隣接する人々の交流や互助など、社会環境を良好に形成することにも繋がるものと思われます。
人類を含む地球上の生物・生命全体のために、広くビルト・エンバイロメント全般に対するハード、ソフトの設計やその管理運営などについて、幅広く総合的に考える必要があります。そして万一、それらの施設や設備で十分に対応しきれない場合でも、共に暮らす人々が助け合い、協力し合って自らの心身の安全を守れるような関係を、日頃から自然に醸成する生活環境が必要です。建築などのデザインと環境設備の技術がトータルに調和して、そこに暮らす人々がより快適で、より楽しく生活し、より幸福な未来を手にできるような画期的な建築のアイディアを期待しています。

【参考1】第30回建築環境デザインコンペティション実施概要

1. 課題 『人のこころを守る建築』
2. 応募対象 建築設計事務所、総合建設会社、専門設備工事会社、建築専攻学生などの意匠または設備設計(志望)者およびその組合せチーム
3. 賞金 最優秀賞 150万円(1点)
優秀賞50万円(3点)
佳作賞20万円(10点)
4. 応募登録 開始:2016年5月2日(月)、締切:2016年8月22日(月)

・インターネット(http://kenchiku.tokyo-gas.co.jp/)よりご登録下さい。

・郵便あるいはFAX(03-5244-9338)にて登録の場合は、「建築環境デザインコンペティション」と明記し、自宅住所・氏名・年令・勤務先(学校名)・勤務先(学校)住所・電話・FAX・E-mailアドレスを書き添えてお申し込み下さい。登録票をお送りいたします。

5. 作品応募締切 2016年9月5日(月)16時必着
6. 審査方法 作品審査は応募全作品を対象とした一次審査会を経て、一次審査通過者による公開審査(プレゼンテーション/審査委員によるヒアリング)により最優秀賞を決定します。
7. 審査発表 2016年11月中旬に公開審査および表彰式を行います。
審査結果につきましては、東京ガスの「建築環境デザインコンペティションサイト」、および2017年「新建築」2月号に掲載いたします。
8. 審査委員
  委員長 古谷 誠章 氏(建築家・早稲田大学 教授)
  委員 青木 淳 氏(青木淳建築計画事務所 主宰)
  奥宮 正哉 氏(名古屋大学大学院 教授)
  工藤 和美 氏(建築家・東洋大学 教授)
  車戸 城二 氏(株式会社 竹中工務店 執行役員)
  千鳥 義典 氏(株式会社 日本設計 代表取締役社長)
  野原 文男 氏(株式会社 日建設計 取締役常務執行役員 エンジニアリング部門副統括)
  吉岡 朝之(東京ガス株式会社 執行役員 都市エネルギー事業部長)
  アドバイザー 馬場 璋造 氏(建築評論家)
9. お問い合わせ・作品提出先
建築環境デザインコンペティション事務局
〒104-0033 東京都中央区新川1-25-9明産新川シティビル6F(株式会社建報社内)
TEL:03-5244-9335(t-gas@kenchiku.co.jp

【参考2】『人のこころを守る建築』課題全文

わが国は主要な先進国のひとつであり、高度に発達したインフラが整備される傍らで、大地震や豪雨などの大きな自然災害にも度々見舞われています。また人口の大半が大都市部に集中し、農村や漁村、山間部などでは一次産業の担い手の極度な高齢化や人口減少に悩んでいます。また、年間3万人を超える人々が生きる望みを捨ててしまうという現実も、何でもなく見える私たちの日常的な身の周りに、絶えず人の心身を危うくする脅威が迫っていることを物語っています。いったい私たちの身体や精神は、どうすれば健やかに保てるのでしょう。
この課題に対して、建築や都市デザインからの方策を見出すことは可能でしょうか。もちろん一筋縄では行くとは思われませんが、人々は住まいであれ、職場であれ、訪問先であれ、日々の生活を建築と無縁に過ごすことはできず、絶えず建築に接しています。環境に配慮した建築の考え方は、今では単に省エネルギー的な視点からばかりでなく、その土地の自然や風土と共に快適に暮らし、また次世代に豊かな環境と幸福な未来を手渡すために、様々なアイディアを出す必要があります。
一方で、ひとつの建築では生みだし得ない、敷地を越えた建築群の協調や連担による生活環境の改善は、必ずしも有用な示唆が得られていません。個別単体の建築では難しい日照や風通しの確保も、建築相互の配置、合理的な空地・空隙の共有や建築への取り込みなどによって環境を改善することができ、それはまた隣接する人々の交流や互助など、社会環境を良好に形成することにも繋がるものと思われます。

阪神淡路や東日本大震災の経験は、土木と建築、建築と都市、あるいは工学と計画の分野が、人々を守るためにその垣根を越えて連携し、積極的に協働することの重要性を浮き彫りにしました。それらが共に手を携えて、人類を含む地球上の生物・生命全体のために、広くビルト・エンバイロメント全般に対するハード、ソフトの設計やその管理運営などについて、幅広く統合的に考える必要があります。そして万一、それらの施設や設備で十分に対応しきれない場合でも、共に暮らす人々が助け合い、協力し合って自らの心身の安全を守れるような関係を、日頃から自然に醸成する生活環境が必要です。建築などのデザインと環境設備の技術がトータルに調和して、そこに暮らす人々がより快適で、より楽しく生活し、より幸福な未来を手にできるような画期的な建築のアイディアを期待しています。

以上
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