東京ガス株式会社(社長:広瀬 道明)は、このたび、「第29回建築環境デザインコンペティション」(後援:一般社団法人日本建築学会、公益社団法人空気調和・衛生工学会、株式会社新建築社)の入賞者を決定しました。
第29回建築環境デザインコンペティション受賞作品
応募作品数79点
最優秀賞 1点
優秀賞 3点
永井 仙太郎 |
他2名 |
(株式会社 日本設計) |
加茂 佑磨 |
他7名 |
(株式会社 山下設計) |
冬野 達也 |
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(株式会社 浦野設計) |
佳作賞 10点
石川 真吾 |
他3名 |
(大成建設株式会社) |
野田 啓介 |
他6名 |
(株式会社 竹中工務店) |
金子 能久 |
他4名 |
(大成建設株式会社) |
武藤 直樹 |
他4名 |
(株式会社 ジェイアール東日本建築設計事務所) |
赤池 伸吉 |
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(芝浦工業大学大学院) |
根岸 健一 |
他7名 |
(清水建設株式会社) |
滝澤 柾志 |
他4名 |
(株式会社 ジェイアール東日本建築設計事務所) |
丸山 璃莉 |
他6名 |
(株式会社 竹中工務店) |
齊藤 彰吾 |
他7名 |
(KAJIMA DESIGN/アルモ設計) |
川畑 友紀子 |
他1名 |
(首都大学東京大学院/フリーランス) |
東京ガスは、環境にやさしい都市づくりに貢献していきたいと考えており、本コンペティションの実施を通して、これからますます活躍が期待される建築業界の方々や建築を専攻する学生の方々の飛躍の一助となり、ひいては建築業界の発展に微力ながらも貢献できればと考えております。
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建築環境デザインコンペティションとは |
1987年から開催し、今回で29回目の本コンペティションは、毎回、設計事務所や建設会社などの実務に携わっている方々や、将来有望な若手の設計者、建築専攻の学生の方々など、想像力にあふれた非常に高いレベルの作品が寄せられ、内外から高い評価をいただいております。
本コンペティションは、一般の建築デザインコンペティションとは異なり、「建築と設備のトータルな調和」という考え方に基づき、デザイン性だけではなく、機能性と環境との調和を求めて、建物の設備計画も合わせて提出いただくことが大きな特徴です。
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課題『時計装置』について |
時の流れを可視化し、刻印し、痕跡を蓄積してゆくことで、われわれがそれを知覚可能にするための「時計装置」となるような建築を提案してください。単に時刻を示す時計ではなく、私たちの身の回りにある時の流れと、それに伴う空間の変化を、増幅し顕在化させる装置のデザインを求めています。
建築や都市も時の流れに沿って、自ずと更新されるものですが、単に老朽化して質の低下するものととらえず、また単純に進化、成長していくというのでもなく、建築が、時を計る装置として機能しながら、時間とともに「優化」して行くためには、どのような手立てやアイディアが必要かを考えてください。
サステイナブルデザインという語も浸透しつつありますが、建築や都市をただ長寿命化すればよいのではなく、逆にメンテナンスフリーという考え方は、人々から時間の感覚を遠ざけてしまうため、むしろ時を意識するようなデザインが必要です。年に一度障子紙を貼り替え、数年に一度畳表を打ち替え、十数年に一度茅を葺き替える屋根のデザインは、その更新があるが故に、里山にその材料が生育する環境が維持されるものでもありました。つまりは時とともに形づくられる壮大な時計装置であったとも言えます。
時の流れを消極的に受け止めるのではなく、是非とも今までには無い、意欲的なサステイナブルデザイン、時とともに優化するデザインへの挑戦を期待しています。
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今回のコンペティションおよび作品の特徴 |
今回の課題『時計装置』は、流れゆく時と建築の関係性に着目しながら、時を計る装置として建築はどのようなデザインであるべきかを問う難しい課題でしたが、79件もの作品が寄せられ、設備や自然環境との融合といった幅広い視点から検討を重ねた作品が数多くありました。審査委員の先生方による熱のこもった議論の末、一次審査会では入賞作品14作品が選出されました。
公開審査会では、選出された上位4作品のプレゼンテーションを経て、小幡知哉さん他3名の作品「時代の建層」が最優秀賞に選ばれました。
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公開審査の模様、受賞作品の公開 |
受賞内容の詳細については、雑誌『新建築』2016年2月号(2016年2月1日発行)にて発表します。また、建築環境デザインコンペティションのオフィシャルサイトにて、1月初旬から受賞者作品ほか、結果について公開します。
建築環境デザインコンペティションのオフィシャルサイト(http://kenchiku.tokyo-gas.co.jp/)
以上
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【参考】第29回建築環境デザインコンペティション実施概要 |
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1. |
課題 |
『時計装置』 |
2. |
応募対象 |
建築設計事務所、総合建設会社、専門設備工事会社、建築専攻学生などの意匠または設備設計(志望)者およびその組合せチーム |
3. |
応募期間 |
2015年5月1日(金)~2015年9月25日(金) |
4. |
賞金 |
最優秀賞 | 150万円(1点) |
優秀賞 | 50万円(3点) |
佳作賞 | 20万円(10点) |
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5. |
審査方法 |
作品審査は応募全作品を対象とした一次審査会を経て、一次審査通過者による公開審査(プレゼンテーション/審査委員によるヒアリング)により最優秀賞を決定します。 |
6. |
審査委員 |
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委員長 |
古谷 誠章 氏(建築家・早稲田大学 教授) |
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委員 |
青木 淳 氏(青木淳建築計画事務所 主宰) |
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〃 |
奥宮 正哉 氏(名古屋大学大学院 教授) |
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〃 |
工藤 和美 氏(建築家・東洋大学 教授) |
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〃 |
車戸 城二 氏(株式会社 竹中工務店 執行役員) |
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〃 |
千鳥 義典 氏(株式会社 日本設計 代表取締役社長) |
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〃 |
野原 文男 氏(株式会社 日建設計 取締役常務執行役員 エンジニアリング部門副統括) |
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〃 |
児山 靖(東京ガス株式会社 都市エネルギー事業部長) |
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アドバイザー |
馬場 璋造 氏(建築評論家) |