東京ガス株式会社(社長:広瀬 道明、以下「東京ガス」)都市生活研究所は、このたび都市生活レポート「現代人の入浴事情2015」を発行しました。
東京ガス都市生活研究所は、1986年に社内シンクタンクとして設立されて以来、生活者の立場から食生活や入浴、家事、室内環境など、エネルギー利用に関わる暮らしのあり方を考え、提言することを目的に研究を行っています。
日本人はお風呂好きといわれており、入浴は私たちの暮らしの中でなくてはならないものとなっています。日々当たり前に行っている「入浴」ですが、自分以外の人の入浴方法や意識については、知らない人が多いと思われます。都市生活研究所では、暮らしのエネルギーに関わる企業の研究所として、設立以来「入浴」「浴室」について様々な調査・研究を行っており、生活者の入浴に関する意識・実態については2009年と2012年に都市生活レポート「現代人の入浴事情」を発行しています。これに続き、本レポートでは、2014年から2015年にかけて実施したインターネット調査の結果をまとめました。
日々時間に追われ慌ただしく過ごすことが多い現代人にとって、入浴は、1日の中の特別な時間であると考えられます。ただ汚れを落とすだけではない入浴の価値について、都市生活研究所では今後も様々な角度から研究を行っていく予定です。
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本調査結果のポイント |
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■「入浴が好き」は全年代共通
- 男女全年代で約8割が「入浴が好き(好き+まあ好き)」と回答。
- 「お湯につかる入浴が好き(好き+まあ好き)」な人は、8~9割とさらに多い。
■入浴スタイルは「シャワー入浴派」が増加
- 全体では「暑い時期はシャワー入浴、それ以外は浴槽入浴」という回答が多い。20代は「シャワー入浴派(一年中シャワー入浴のみ+一年中シャワー入浴が多い)」、60~70代と30代女性では「浴槽入浴派」が多い。
- 2009年、2012年の調査結果と比較すると「シャワー入浴派」が増加している。
■10代女性の3割以上が入浴中にスマートフォンを使っている
- 「入浴時間」「お湯につかる時間」ともに10代女性が最も長く、冬の平日の平均入浴時間は、回答者全体の26.4分に対して10代女性は33.0分。お湯につかる平均の時間は、回答者全体の13.7分に対して10代女性は17.9分。
- 浴槽入浴の際に行うこととして、10代女性※の32.3%が「携帯電話やスマートフォンを使う」と回答。20代女性も21.7%が使うと答えている。※10代は中学生を除く15~19歳。
■夫婦や親子での入浴は「貴重な時間ととらえられている」
- 20代既婚者の4割以上が週1回以上配偶者と一緒に入浴している。
- 子供のいる20~30代女性では「ほぼ毎日」子供と一緒に入浴している人が半数以上いる。30代男性では「ほぼ毎日」が約12%、週3回以上を合わせると4割を超える。
- 夫婦で入浴する割合の高い20代や親子での入浴頻度の高い20~30代では、「夫婦や親子で入浴する時間は貴重な時間だ」と考える人が多い。
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調査概要 |
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■定量調査(1)「生活分野別定点調査2014(1)」
調査時期 |
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2014年8月~9月 |
調査方法 |
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インターネット調査 |
調査対象 |
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一都三県(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)在住、15~79歳男女 |
回答者数 |
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2600名 |
■定量調査(2)「生活分野別定点調査2014(2)」
調査時期 |
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2015年1月 |
調査方法 |
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インターネット調査 |
調査対象 |
: |
一都三県(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)在住、15~79歳男女 |
回答者数 |
: |
2600名 |
【調査項目】
1. 入浴に対する意識と入浴行動の実態
- (1)入浴への意識
- (2)入浴のスタイル ~お湯につかるかシャワーのみか~
- (3)入浴回数と入浴時刻
- (4)入浴所要時間と入浴時に行っていること
- (5)入浴手順と体・髪を洗う回数
- (6)家族との入浴と入浴グッズの共有状況
2. 浴室の現状および入浴準備・浴室掃除の実態と意識
- (1)浴室の現状と不満
- (2)入浴準備行動(お湯張りやお湯の取り換えなど)の実態と意識
- (3)浴室掃除の実態と意識