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建物内の機械室に設置可能な業務用給湯システム
「機械室設置型タフジェットマルチ」の商品化について

 

東京ガス株式会社
平成27年5月28日
広報部

 

東京ガス株式会社(社長:広瀬 道明、以下「東京ガス」)は、建物内の機械室に設置可能な業務用給湯システム「機械室設置型タフジェットマルチ(以下「本システム」)」を、パーパス株式会社(社長:高木 裕三、以下「パーパス」)と共同で開発しました。本システムは、ホテルなどの給湯需要の大きいお客さまを対象に、2015年6月から販売開始いたします。

「タフジェットマルチ」は、東京ガスが、髙木産業株式会社(現パーパス)と1990年に商品化した、業務用給湯器「タフジェット」を複数台連結した業務用給湯システムで、ホテル、学校など幅広い業務用のお客さまを対象に、年間約600セット販売しています。
複数台の業務用給湯器を連結設置することで、使用量に応じて効率的な運転が可能で、また複数台を順番に運転するため、1台あたりの耐久性も向上し、万が一故障しても複数台のうちの別の給湯器が補うことができるため湯切れの心配もないといった特長があります。
しかし、現行の「タフジェットマルチ」は屋外設置タイプが中心で、屋内設置タイプは排気筒が7mまでしか延長できないため、設置場所が壁側に限定されてしまう、複数設置する給湯器の台数分だけ排気筒の壁貫通が必要であるため意匠性の問題や建物強度に影響が出る恐れがある、といった課題がありました。

本システムは、複数台あるタフジェットの排気筒を一本化した排気集合部を新たに開発し、一本にまとめて屋外に排気できるようにしました。また、各給湯器の排気筒の一本化に伴い、排気筒を最長50m延長することが可能となり、設置場所の自由度が大幅に向上しました。一方で、排気筒を一本にまとめると、運転していない給湯器の排気筒を通じ、運転中の給湯器の排気が機械室等に逆流してしまうという新たな課題が生じますが、専用の逆流抑制アダプターを開発したこと等により、逆流を防止しました。

これらの結果、従来のタフジェットマルチでは設置が難しかった機械室への設置が可能になり、機械室に設置された油焚き温水ボイラ等の取替え需要に対応できるようになりました。

東京ガスは、本システムについて、初年度で年間50セット以上の販売を目指します。

※:東京ガスの供給エリア内における、2014年度の「タフジェットマルチ」販売台数合計。

本システムの特長

(1)排気筒を一本化し、設置性を大幅に向上

従来の「タフジェットマルチ」は、排気筒が7mまでしか延長できないため、設置場所が壁側に限定されていましたが、本システムでは、素材、厚さ、形状を最適化して軽量化を図った排気集合部を新たに開発することで、各給湯器の排気筒の一本化を実現しました。一本化に伴い、排気筒の延長可能距離を評価した所、最長で50mの延長が可能となり、広い機械室内のどこにでも設置でき、設置性が大幅に向上しました。
また、従来は、設置する給湯器の台数分だけ、排気筒を、機械室内の壁から屋外へ貫通させる必要がありましたが、一本化することで、壁貫通による建物強度への影響を軽減でき、意匠性も向上しました。

(2)専用の逆流抑制アダプターを開発し、排気の逆流を防止

排気筒を一本化すると、各給湯器の排気筒を通じ、運転中の給湯器の排気が、運転していない給湯器に大量に逆流する可能性がありますが、通常は、給湯器本体に内蔵されたファンを稼働させることで逆流を防止しています。本システムでは、本システム専用に開発した逆流抑制アダプターを排気筒に設置することで、万が一、ファンが故障した場合も、排気の逆流を防ぎ、不完全燃焼やCO中毒等を防止します。
開発にあたっては、通常時稼働するファンの動きを抑制することなく、非常時には逆流を抑制できるよう、逆流抑制アダプターの形状や重さを最適化しました。

(3)スライド機構を実装する事により、機器の入替え等が容易に可能

給湯器本体からの排気筒に、スライド機構を設けました。これにより、経年による給湯器本体のリプレースが必要となった場合や、万が一トラブル等が発生し、給湯器本体の交換を余儀なくされた場合でも、排気集合部の移設や大がかりな工事をすることなく、容易に給湯器本体の入替工事が可能となります。

システム構成

仕様

項目 内容
名称 機械室設置型タフジェットマルチ
メーカー パーパス株式会社
給排気方式 強制排気式(FE式)
適用ガスグループ 13A/12A/LP
熱源給湯器連結可能台数 2~8台
システム熱出力 [2台セット] 174~5.23 kW(100~3号)
[3台セット] 262~5.23 kW(150~3号)
[4台セット] 349~5.23 kW(200~3号)
[5台セット] 436~5.23 kW(250~3号)
[6台セット] 523~5.23 kW(300~3号)
[7台セット] 610~5.23 kW(350~3号)
[8台セット] 698~5.23 kW(400~3号)
熱源給湯器型式名 GS-A5000GE
熱源給湯器品名 TP-A550FES-L
熱源給湯器外形寸法 W630 × D300 × H642
熱源給湯器質量 48kg

参考:パーパス株式会社概要

創立 1946年4月(髙木プレス工業)
資本金 9,800万円
代表取締役社長 髙木 裕三
事業内容 住宅設備関連機器、電子制御機器、情報ソフトウェア、産業用ロボット、省力機器、環境機器、再生医療
本社所在地 静岡県富士市西柏原新田201
 
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