東京ガス株式会社 平成27年4月2日 広報部
東京ガス株式会社(社長:広瀬 道明、以下「東京ガス」)は、本日、BGグループ(代表者:Helge Lund、以下「BG」)がオーストラリアのクイーンズランド州で推進しているクイーンズランド・カーティスLNGプロジェクトで生産された液化天然ガス(以下「LNG」)を、東京ガス袖ケ浦LNG基地(千葉県袖ケ浦市)に受け入れました。非在来型天然ガス由来の長期契約に基づくLNGを受け入れすることは、日本で初めてとなります。
本プロジェクトは、クイーンズランド州のスラット(Surat)盆地を中心とする石炭層に存在する非在来型天然ガス「コール・ベッド・メタン(Coal Bed Methane、以下「CBM」)」をカーティス島で液化し、LNGとして出荷するプロジェクトで、東京ガスは、2011年3月に、BGと権益売買契約書およびLNG売買契約書を締結しました。
本日受け入れたLNGは、約7万トンです。これは、一般のご家庭の年間都市ガス使用量の約22万件分に相当します。 東京ガスが権益を取得したプロジェクトからのLNG受け入れは、ダーウィンLNGプロジェクト、プルートLNGプロジェクトに次いで3例目となります。また本プロジェクトからの受け入れにより、東京ガスは、現時点で5カ国11プロジェクトからLNGを受け入れることとなります。
東京ガスは、非在来型天然ガスを用いる本プロジェクトからのLNG調達により、これまで取り組んできた、原料調達の多様化を実現するとともに、今後も、供給安定性、価格、柔軟性のバランスに配慮しつつ、「チャレンジ2020ビジョン」で掲げた、調達先や海外上流事業のさらなる多様化・拡大に積極的に取組んでまいります。
従来、技術的・経済的に開発が難しかった天然ガスの総称となります。シェールガス、タイトサンドガス、CBM等を指し、広義ではメタンハイドレートも含みます。
石炭層に存在する微細な亀裂の表面に天然ガスが吸着しているものです。オーストラリアでは2000年代に入り本格的に開発が進み、現在では同国内の天然ガス消費量の約12%※を占めております。
※出典:「Gas Market Report」(2014年11月オーストラリア資源エネルギー経済局発行)。
以上