東京ガス株式会社の100%出資子会社である東京エルエヌジータンカー株式会社(東京都港区、以下「東京エルエヌジータンカー」)は、本日、新たにジャパン マリンユナイテッド株式会社(東京都港区、以下「JMU」)とタンク総容量165,000m3のLNG船1隻に関する造船契約を締結すると伴に、株式会社商船三井(東京都港区、以下「商船三井」)と共同保有および20年間の傭船契約に関する基本協定を締結いたしました。
今回建造するLNG船は、2017年の竣工を予定しており、主に米国コーブポイントプロジェクトからのLNG輸送に使用します。拡張後のパナマ運河を通峡することが可能であり、東京エルエヌジータンカーが2014年2月28日にJMUと造船契約を締結済みの2隻と同型の自立角形タンク方式(以下「SPB方式※」)の船型を採用します。船舶管理は、20年間の傭船契約に基づき、商船三井が行います。今回の建造により東京エルエヌジータンカーが保有・管理するLNG船は、13隻となります。
東京ガスグループは、自社LNG船を主体的に、保有・運航管理することで、調達先のさらなる多様化・拡大を進め、原料価格の低減を図ってまいります。
※Self-supporting Prismatic-shape IMO type Bの略で、株式会社IHI(東京都江東区)とJMUが開発したタンク方式。タンクの大部分が船体内部に効率良く収まる構造で、タンク形状にも自由度があるため低抵抗船型を可能とし、低燃費での走行が実現できる。
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(参考1)東京エルエヌジータンカー株式会社の概要 |
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(1)会社名 |
: |
東京エルエヌジータンカー株式会社 |
(2)設立年月日 |
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1991年3月5日 |
(3)本店所在地 |
: |
東京都港区海岸1-5-20 |
(4)取締役社長 |
: |
鳴島 正 |
(5)事業内容 |
: |
船舶の保有、船舶貸渡業、LNG およびLPGの海上輸送等 |
(6)資本金 |
: |
12億円 |
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(参考2)東京エルエヌジータンカー株式会社の保有・管理LNG船 |
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船名 |
タンク 容量(m3)※1 |
種別 |
竣工 (予定) |
東京エルエヌジータンカーの保有比率 |
対象LNGプロジェクト |
自社管理船 |
エルエヌジーヴェスタ |
127,000 |
モス型 |
1994.6 |
35% |
オーストラリア拡張
マレーシア第1,3
ダーウィン
サハリン2
ゴーゴン
プルート他 |
エネルギー フロンティア |
147,000 |
モス型 |
2003.9 |
100% |
エネルギー アドバンス |
147,000 |
モス型 |
2005.3 |
90% |
エネルギー プログレス |
147,000 |
モス型 |
2006.11 |
0% |
エネルギー ナビゲーター |
147,000 |
モス型 |
2008.6 |
70% |
エネルギー コンフィデンス |
155,000 |
モス型 |
2009.5 |
70% |
エネルギー ホライズン |
177,000 |
モス型 |
2011.9 |
10% |
5070番船※2 |
165,000 |
SPB |
(2017) |
10% |
コーブポイント他
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5071番船※2 |
165,000 |
SPB |
(2017) |
70% |
新造船(5072番船) |
165,000 |
SPB |
(2017) |
10% |
第三者傭船 |
エルエヌジーフローラ |
127,000 |
モス型 |
1993.3 |
10% |
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GDF スエズ
ネプチューン
(再ガス化装置付) |
145,000 |
メンブレン型 |
2009.11 |
1.5% |
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GDF スエズ
ケープ アン
(再ガス化装置付) |
145,000 |
メンブレン型 |
2010.6 |
1.5% |
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※1 タンク容量は幾何容積。
※2 2014年2月28日に造船契約を締結した2隻のLNG船。
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(参考3)新造LNG船の概要・イメージ図 |
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【新造LNG船の概要】
(1)全長 |
: |
約299.9m |
(2)幅 |
: |
48.9m |
(3)LNGタンク |
: |
SPBタンク方式 |
(4)貨物タンク容量 |
: |
165,000m3 |
(5)主機関 |
: |
三元燃料ディーゼル機関電気推進方式 |
(6)航海速力 |
: |
19.5ノット |
(7)就航予定時期 |
: |
2017年 |
【イメージ図】
以上