東京ガス株式会社(社長:広瀬 道明、以下「東京ガス」)都市生活研究所は、このたび都市生活レポート「子供の勉強実態と親の意識」を発行しました。
東京ガス都市生活研究所では、子供の家での過ごし方について、小学生~高校生の子供とその親を対象に調査を行い、その結果を都市生活レポート「家で子供が過ごす部屋~子供の過ごし方と親子それぞれの意識~(2014年3月発行)」「子供に聞いた自分の部屋と家族に対する意識(2014年5月発行)」の2つのレポートにまとめました。このレポートでは、自分の部屋を持っていても、子供はそこで勉強しているとは限らず、リビング・ダイニングや自宅外で勉強する子供が多く存在することが明らかになりました。しかしながら、勉強の実態や意識は、受験期とそれ以外で大きく異なることが予想されます。
そこで本レポートは、子供の「勉強」に着目しました。受験期とそれ以外では、自宅での勉強時間、勉強場所にどのような違いがあるのか、また、子供の勉強に対する親の関与と考え方についての結果をまとめました。
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東京ガス都市生活研究所は、1986年に社内シンクタンクとして設立されて以来、生活者の立場から食生活や入浴、家事、室内環境など、エネルギー利用に関する暮らしのあり方を考え、研究を行っています。 |
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都市生活レポート「子供の勉強実態と親の意識」はホームページより、ダウンロードが可能です。
http://www.toshiken.com/report/ |
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今回の調査結果のポイント |
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■自宅での勉強時間
・受験期の子供の勉強時間は、平日は6~7割が1時間以上。休日は2時間以上が4~6割。大学受験期では3時間以上が約4割。
・受験期以外の子供の勉強時間は短く、小学生では8割近くが自宅での勉強時間が、1時間未満。
・中学生は受験期以外でも比較的勉強しているが、高校生は二極化している。
■勉強をする場所
・中学受験期の6割弱、高校受験期の約4割、大学受験期の約2割がリビング・ダイニングで勉強している。
・受験期には、塾や予備校の自習室で勉強をする割合が高くなる。(*1)
・高校生は受験期以外でも、学校の自習室や図書館、飲食店など自宅外で勉強する。(*1)
*1 自宅外で勉強することがある場所(※学校や塾、予備校の授業は除く)

■子供の勉強に対する、親の関与と考え方
・最も子供の勉強を見ているのは母親。中学受験期は、受験期以外よりも父親がみる割合が高い。(*2)
*2 子供が自宅で勉強する時に、見たり教えたりする人

・子供に勉強を教えたい親は多く、小学生では8~9割。中高生では「教えたいが、ムリ」が増える。
・子供の勉強時に親が気をつけていることとして、中学受験期の約2割の親が、「親も一緒に仕事や勉強をする」と回答。中学受験に関しては、親の意識が高く、子供とともに受験に取り組む様子がうかがえる。
・親が希望する勉強場所は、小学生は「リビング・ダイニング」、中高生は「子供部屋」。学齢とともに「リビング・ダイニング」の満足度は下がる。
・子供部屋での勉強に対する親の満足理由は、「ひとりの方が集中できる」。中学受験期は「良い姿勢で勉強ができること」も重視。
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調査概要(回答者属性) |
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■定量調査
調査時期 |
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2013年7月 |
調査方法 |
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インターネット調査 |
調査対象 |
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一都三県(東京、神奈川、千葉、埼玉)在住
持ち家(戸建または集合住宅)、延床面積が40m2以上
小学生・中学生・高校生の子供いずれかと同居しており、親子で回答できる |
回答者数 |
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1,664組(親子セットで回答) |
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■定性調査
調査時期 |
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2013年7月 |
調査方法 |
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訪問・会場デプスインタビュー |
調査対象 |
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一都三県(東京、神奈川、千葉、埼玉)在住
小学生~高校生の子供がいる家庭の母子 ※母と子の両方にインタビュー |
対象条件 |
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住宅 … 持ち家(築10年未満、60m2以上)、二世帯ではない
間取り … 子供部屋がある(一人部屋/兄弟と共有は問わない) |
回答者数 |
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訪問15組、会場1組 計16組 |
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関連レポート |
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※下記のレポートはそれぞれホームページよりダウンロード可能です。