東京ガス株式会社(社長:広瀬 道明、以下、「東京ガス」)とパナソニック株式会社(社長:津賀 一宏、以下、「パナソニック」)は、このたび、停電時に家庭用燃料電池「エネファーム」(以下、「エネファーム」)が運転停止中でも、自立起動※1して発電し、停電時使用可能コンセント※2を通じて電力を家庭内に供給できる「停電時発電機能」を備えたオプション品(以下、「本製品」)を共同で開発しました※3。
東京ガスとパナソニックは、2014年4月に「停電時発電機能」を備えたオプション品を発売していますが、従来のオプション品は、停電発生時点で「エネファーム」が運転している場合に限り、停電時に「エネファーム」が発電できました。
本製品においては、停電時に「エネファーム」を自立起動するために必要な電気を貯める蓄電池が内蔵された電源ユニット(自立起動用電源ユニット)と、「エネファーム」で発電した電力の供給先を、通常時の分電盤から停電時使用可能コンセントに自動で切り替えるための切替ユニット(自立起動用切替ユニット)という2つのユニットを開発することで、「エネファーム」が停電時に運転停止中でも、自立起動して発電する事が可能となりました。
本製品は、停電時発電機能により、使用電力が700W以下の場合は、従来のオプション品と同様、停電時に最長約4日間(96時間)電力を使用することが可能です※4。また、電源ユニットの蓄電池からの供給分も合わせると、停電時に最大1,200Wの電力を約2時間使用することができます※4。
さらに、本製品は、都市ガスと水道が供給されていない場合でも、電源ユニットの蓄電池に貯めた電力を最大500W停電時使用可能コンセントを通じて使用できることに加え、太陽光発電に接続していると、太陽光発電の電力を蓄電池に充電しながらより長時間使用できます。
東京ガスは、本製品を2014年10月1日から希望小売価格615,000円(税別、設置工事費別、停電時使用可能コンセントと非常灯は別途手配)で販売します。本製品は、東京ガスが2014年10月1日以降に出荷する「エネファーム」に接続可能※5となります。
東京ガスは、今後も首都圏のエネルギー事業者として、分散型エネルギーシステムの普及拡大を通じたエネルギーのさらなる安定供給に貢献してまいります。
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本製品の外観 |
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(1)自立起動用電源ユニット |
(正面) |
(側面) |
カバーを開いた状態 (正面) |
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※実際の商品では変更になる場合があります。 |
(2)自立起動用切替ユニット |
(正面) |
(側面) |
フロントパネルを開いた状態 |
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※実際の商品では変更になる場合があります。 |
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仕様概要 |
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品名 |
自立起動用電源ユニット FC-BSD1S |
自立起動用切替ユニット FC-BSD2S |
発売日 |
2014年10月1日予定 |
寸法 |
高さ350mm × 幅605mm × 奥行き155mm |
高さ325mm × 幅485mm × 奥行き155mm |
質量 |
20kg |
14kg |
設置場所 |
屋内壁掛け設置 |
性能 |
発電継続 |
○ |
自立起動 |
○ |
最大出力 |
燃料電池:750W※6 リチウムイオン蓄電池:500W |
蓄電容量 |
1000Wh |
最大使用電力 |
約1200W |
発電継続可能時間の目安 |
●700Wまでの使用:最長約4日間(96時間) ●900Wの使用:約10時間 ●1200Wの使用:約2時間 |
停電時のエネファーム電力供給先 |
○停電時使用可能コンセント(100V)通常・停電時とも使用可 ○蓄電池充電 ○貯湯ユニット ○バックアップ熱源機 ○非常灯(10W) |
希望小売価格(税別、設置工事費別) |
472,000円 |
143,000円 |
合計 615,000円 |
メンテナンス |
エネファームの「安心フルサポート」サービス対象※7 リチウムイオン蓄電池の保証は1年 |
※1 |
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停電時に「エネファーム」が停止中でも「エネファーム」が起動すること。 |
※2 |
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通常時も電力を使用でき、停電時にはエネファームで発電した電力や蓄電池からの電力を使用可能なコンセント。 |
※3 |
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開発にあたっては、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)に助成いただいたプロジェクトを通じて得られた成果の一部を活用しています。 |
※4 |
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- 「エネファーム」が発電継続中の場合は停電前の発電開始から、自立起動の場合は起動後の発電開始から起算。使用電力には貯湯ユニット、バックアップ熱源機、非常灯の消費電力、蓄電池への充電電力を含みます。
- 停電時に「エネファーム」が発電した電力の供給先は、停電時使用可能コンセント、非常灯、貯湯ユニットおよびバックアップ熱源機、自立起動用電源ユニット内の蓄電池への充電電力です。
- 停電中に停止している「エネファーム」が自立起動し発電を開始するには、65分程度かかります。
その間はあらかじめ接続されている非常灯(10W)のみ点灯します。
- 「エネファーム」への都市ガス・水道の供給が停止しているときは発電できません。
- 使用電力の合計が上限になった場合は電力の供給を停止しますが、電気機器の使用電力を減らすと供給を再開します。
- 貯湯ユニットがお湯で満たされると、通常発電時と同様に「エネファーム」の発電は停止します。それを回避するために、停電時の排熱処理として浴槽への自動排水動作(たし湯)が設定できます。
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※5 |
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本製品に接続可能な「エネファーム」は、以下4機種の2014年10月1日出荷分からとなります。 NA-0814ARS-K、NA-0814ARS-KT、NA-0814DRS4-K、NA-0814DRS4-KT |
※6 |
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自立起動用切替ユニットで最大50W消費するため、実際に使用可能な最大電力は700Wになります。 |
※7 |
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本製品は、「エネファーム安心フルサポート」のサービス対象設備です。(エネファーム設置から10年) |
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通常時と停電時の電気の流れ(イメージ) |
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(1)通常時
「エネファーム」の運転には、起動時に電力を必要とすることに加え、発電は常に系統電力の電圧や周波数を基準に行うため、系統電力の供給を受ける必要があります。そのため、通常時は、「エネファーム」で発電した電力は、分電盤で系統電力と連系して家庭内へ供給されます。
(2)停電時
「エネファーム」が停電時に運転を停止している場合は、自立起動用電源ユニットに内蔵されているリチウムイオン蓄電池から電力の供給を受けることで自立起動して発電し、停電時使用可能コンセントに電力を供給します。また、停電時に「エネファーム」が発電している場合には、「エネファーム」で発電した電力は、直接、停電時使用可能コンセントに供給されます。なお、本機能が無い場合、停電などにより系統電力が供給停止になると、「エネファーム」は発電を停止する仕組みになっています。
以上