東京ガス株式会社 オザキ株式会社 平成26年6月30日
東京ガス株式会社(社長:広瀬 道明、以下「東京ガス」)とオザキ株式会社(社長:尾崎 誠、以下「オザキ」)は、厨房空間の室温上昇を抑える低輻射型業務用ガスコンロ(以下「本製品」)を共同開発しました。本製品は、業務用ガスコンロとしては日本で初めて、(一財)日本ガス機器検査協会※1が定める低輻射型ガス厨房機器検査規程※2に適合しました。これに伴い、東京ガスは、本製品を業務用ガスコンロとしては初めて、「涼厨」※3シリーズに採用しました。東京ガスとオザキは、本製品について、2014年7月2日(水)に発売します。
業務用ガスコンロは、一般飲食店、病院、学校給食センターなどの調理施設において広く使用されており、国内で年間約35,000台、東京ガス管内においては、年間約14,000台出荷されています※4。 従来の業務用ガスコンロは、ガス・炎のもつ強い火力が特長である一方で、高温となる機器表面及び炎自体の輻射熱や、燃焼排気熱が厨房室内に拡散することにより、厨房空間が暑くなりやすいという課題がありました。
本製品は、燃焼排気熱の溢れを抑制させるために、コンロの五徳前方を高くすることで「土手部」を設け、さらにその前方に、土手部からの輻射の影響を低減させるために、中を空洞にすることで断熱性を高めたステンレス製の「フロント五徳」を設けました。これら2つの工夫により、機器の燃焼排気熱や火炎及び五徳からの輻射熱が、調理者に与える影響を低減させました。また、五徳、及び機器本体の形状を改良することで、機器本体の表面温度の上昇を抑えました。 その結果、本製品は、現行品と比べ、調理者の腹部近辺の温度を約17℃低減しました※5。また、フライパンなどの調理器具の取っ手の温度も10~20℃程度低減でき※6、火傷の危険も低減できます。 さらに、土手部を新たに設けたことで、コンロ正面からは火炎が見えにくい構造となるため、立ち消え安全装置を実装し、安全性にも配慮しました。
「涼厨」とは、厨房機器の構造や排気方式の改善により厨房空間の暑さを解消する、業務用ガス厨房機器の総称です。2013年度末時点で、オーブンや炊飯器、フライヤーなど30メーカー、496型式の「涼厨」が販売されています。しかしながら、これまで「涼厨」として採用された業務用ガスコンロはなく、本製品が初めてとなります。
本製品は、「涼厨月間」※7の主力商品として、調理体験やセミナーなどを行う体験型業務用厨房ショールーム「厨BO!SHIODOME」※8(チューボ汐留)において、7月2日以降に、実際に体験いただけます。
東京ガスは、今後も安全で快適な厨房環境の実現を目指し、「涼厨」の更なる普及に向け、低輻射型業務用ガスコンロ分野において開発と販売を推進してまいります。
◆東京ガス株式会社
◆オザキ株式会社
以上