「ガス吸収冷温水機対応ハイブリッド型空調機」を発売いたします
−低コストで冷暖フリー化、リニューアルに最適な空調機を開発−
東京ガス株式会社
日本ピーマック株式会社
東プレ株式会社
平成17年4月25日
東京ガス株式会社(社長:市野 紀生)は、日本ピーマック株式会社(社長:塚田 貞次)、東プレ株式会社(社長:河底 光夫)各社と共同で、空調をリニューアルする際に低コストで冷暖フリー※1化を実現できる「ガス吸収冷温水機対応ハイブリッド型空調機」を開発いたしました。日本ピーマック、東プレの両社より、それぞれ2機種(計4機種)を5月1日から販売いたします。
※1 個別の室内機ごとに冷暖房運転の切り替えが自由にできる機能。
■開発の背景
ガス吸収冷温水機は、環境性、省エネルギー性および経済性に優れており、運転に際して特別な資格も不要であることなどから、これまでビル空調や地域冷暖房等に広く利用されてきました。また、燃料にクリーンで供給安定性に優れた都市ガスを用いることから、近年では特に注目を集めております。
一方、現行の吸収冷温水機における2管式冷温水システム※2では、循環水が冷水か温水かにより冷暖房モードが決まってしまうため、建物全体の空調モードが制約され、きめ細かい対応ができない場合がありました。また、既築建物では、窓際や中間期(春、秋)の空調が快適でない、OA機器の増設等で空調能力が不足するなど、建物の長期使用と共に空調への不満が顕在化しているケースもあり、リニューアルの際に空調設備の快適性向上のニーズが高まっています。
これらのニーズに対応すべく、東京ガスは、日本ピーマック、東プレの各社と共同で、2管式ファンコイルにヒートポンプを搭載したハイブリッド型空調機を開発いたしました。本開発機は、ホテルリニューアルで実績のある両社の従来機種である天井埋め込み型空調機「PAFMAC(パフマック)」(日本ピーマック)、「SyLPH(シルフ)」(東プレ)の新ラインアップと位置付け、主に事務所ビル、病院、店舗ビル等へのリニューアルを対象とした、設置性・経済性に優れた天井カセット型空調機として商品化いたします。
※2 熱源機と空調機との間の冷温水配管が往きと還りの2本で構成されるセントラル空調システム。そのため循環水が冷水か温水かにより、建物全体の空調モードが冷房か暖房のどちらか一方に制約される。一方、上記の配管2本を2セット持つシステムを4管式と呼び、建物内を冷水と温水の両方が循環するため、個別に冷房・暖房の切り替えが可能となるメリットがあるが、高価なことが課題である。
■本製品の主な特長
(1)
2管式冷温水システムのままで冷暖フリー運転が可能
2管式ファンコイルにヒートポンプを搭載したハイブリッド型空調機であるため、通常冷房時は、従来通りガス吸収冷温水機からの冷水によりファンコイルで冷房を行い、暖房モード時に冷房したい場合は、ヒートポンプを運転させて冷房をすることが可能となります。このようにファンコイルとヒートポンプを組み合わせた様々な運転モードにより、冷房・暖房が自由に出来ます。
(2)
短工期・低コストでの設置が可能
既存の2管式配管を活用することにより、空調機周りの最小限の工事で済むため、新たにパッケージエアコン等を設置するよりも、短工期・低コストになります。
また、本製品では従来機種の一体型に対して、ファンコイルユニットとヒートポンプユニットを分離型とすることにより、高さを抑えて天井内の設置性も向上させました。
(3)
空調能力の増強が可能
ファンコイル+ヒートポンプによるパワフル運転で、従来の水量、配管口径のままで空調能力を約1.5倍増強することが可能です。
以
上
【会社概要】
1.日本ピーマック株式会社
(1)
本社 :神奈川県厚木市飯山3150番地
(2)
資本金 :3億1200万円
(3)
代表者 :塚田 貞次
(4)
事業内容:冷暖房機械器具の設計、製作、販売、サービス
(5)
問合せ先:日本ピーマック梶@営業本部 営業開発部 三角 03-5473-7783
2.東プレ株式会社
(1)
本社 :東京都中央区日本橋3−12−2(朝日ビル)
(2)
資本金 :56億円1千万円
(3)
代表者 :河底 光夫
(4)
事業内容:自動車・精密機器用プレス部品、空調機器の開発、生産、販売
(5) 問合せ先:空調機器部直膨グループ 阿部 03-3271-0713
【製品写真】(左がファンコイルユニット、右がヒートポンプユニット)
日本ピーマック製FCP-370A
K(左)FDP-370A
K(右)
東プレ製 400-KC
【本製品の仕様】
*1 日本ピーマックの( )内は、インバータによる出力範囲
*2
( )内は、化粧パネル取り付け時の寸法
【システムイメージ図】
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