(デリバティブ取引関係)

1 取引の状況に関する事項

 

前連結会計年度

(自 平成12年4月1日

至 平成13年3月31日)

当連結会計年度

(自 平成13年4月1日

至 平成14年3月31日)

(1) 取引の内容及び利用目的

東京瓦斯鰍ノおけるデリバティブ取引は、外貨建社債を発行して資金を調達する際に為替変動リスク等を回避するため通貨スワップ取引を利用するのみである。

子会社の一部においては、金利・為替の市場変動リスクを回避するため金利スワップ・金利キャップ・通貨スワップの各取引を利用している。

なお、通貨スワップ及び金利スワップ等のデリバティブ取引を利用してヘッジ会計を行っており、その方法等は「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」4(5)に記載したとおりである。

(1) 取引の内容及び利用目的等

東京瓦斯鰍ノおいては、外貨建社債の為替変動リスク等、金利変動リスク、原料購入価格の変動リスク及び天候による収支変動リスクを軽減するため、通貨スワップ、金利スワップ、商品スワップ及び天候デリバティブの各デリバティブ取引を実施している。

子会社の一部においては、金利・為替の市場変動リスクを回避するため金利スワップ、金利キャップ及び通貨スワップの各取引を利用している。

なお、通貨スワップ、金利スワップ及び商品スワップのデリバティブ取引を利用するに当たって、ヘッジ会計を適用しており、その方法等は「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」4(5)に記載したとおりである。

(2) 取引に対する取組方針

当グループにおけるデリバティブ取引は、金利・為替の市場変動リスクを回避するために行っており、投機目的のための取引は行っていない。

(2) 取引に対する取組方針

当グループにおけるデリバティブ取引は、金利・為替・原料購入価格・天候等の変動リスクを回避するために行っており、投機目的のための取引は行っていない。

(3) 取引にかかるリスクの内容

デリバティブ取引には、金利・為替等市場変動によって発生する損失に係わる市場リスクと、取引相手が倒産等によって契約不履行となることで被る損失に係わる信用リスクがある。

市場リスクについては、外貨建社債・借入金に係わるコストの円ベースでの固定化及び変動金利借入の固定金利化を図っているため、金利・為替等の変動で債務が増大するリスクは回避されている。変動金利化を図る場合も、一定以上の変動金利の上昇リスクを回避する取引を行っている。

また信用リスクについては、デリバティブ取引を投資適格以上の格付けを持つ金融機関と行っており、取引相手方の債務不履行による損失の発生の可能性は極めて低いと判断している。

(3) 取引にかかるリスクの内容

通貨スワップ、金利スワップ及び商品スワップの各取引は、市場における価格変動によって発生する市場リスクを有しているが、ヘッジ対象のキャッシュ・フローを固定化する効果があるか、又は変動金利化を図る場合にも、一定以上の変動金利の上昇リスクを回避する取引を行っている。

天候デリバティブ契約には、天候の変動によって支払が発生するリスクがあるが、収支に与える影響を軽減する効果がある。

取引相手が倒産等によって契約不履行となることで被る損失に係わる信用リスクについては、デリバティブ取引を投資適格以上の格付けを持つ金融機関等と行っており、取引相手方の債務不履行による損失の発生の可能性は極めて低いと判断している。

(4) 取引にかかるリスク管理体制

東京瓦斯鰍ノおいては、外貨建社債の発行に当たって、通貨スワップ取引を前提とした円コストベースで検討の上、取締役会での決議を経て発行を決定している。

子会社においては、金額(最大リスク額)によって取締役会の決議または社長の決裁を受けると共に、「関係会社管理規則」に基づき東京瓦斯鰍フ事前承認を受けることを義務づけている。

(4) 取引にかかるリスク管理体制

東京瓦斯鰍ノおいては、取締役会で承認された社内規則に従って個別案件ごとに実施計画を策定し、職責権限規則の定めによる決裁を経た上で実施している。実施・管理体制としては、組織内で取引の執行課所と管理課所を分離してチェック機能を働かせている。

子会社においては、金額(最大リスク額)によって取締役会の決議または社長の決裁を受けると共に、「関係会社管理規則」に基づき東京瓦斯鰍フ事前承認を受けることを義務づけている。

2 取引の時価等に関する事項

(1) 通貨関連

[前連結会計年度末]

ヘッジ会計が適用されているものについては、記載対象から除いている。

[当連結会計年度末]

通貨関連のデリバティブ取引には、ヘッジ会計を適用しているので、該当事項はない。

 

(2) 金利関連

 

区分

種類

前連結会計年度末

(平成13年3月31日)

当連結会計年度末

(平成14年3月31日)

 

契約額等

 

(百万円)

1年超

契約額等

(内数)

(百万円)

 

時価

 

(百万円)

評価

損益

(百万円)

 

契約額等

 

(百万円)

1年超

契約額等

(内数)

(百万円)

 

時価

 

(百万円)

評価

損益

(百万円)

市場取

引以外

の取引

キャップ取引

 

 

 

 

 

 

 

 

 買建

 

 

 

 

 

 

 

 

  コール

3,000

3,000

10

10

3,000

3,000

0

0

  (キャップ料残高)

(9)

(9)

 

 

(4)

(4)

 

 

金利スワップ取引

 

 

 

 

 

 

 

 

 受取固定・支払変動

3,000

3,000

11

11

合計

6,000

6,000

22

22

3,000

3,000

0

0

(注)

前連結会計年度末

 

当連結会計年度末

1 時価は、取引先金融機関から提示された価格等に基づき算定している。

 

1 時価は、取引先金融機関から提示された価格等に基づき算定している。

2 契約額等は想定元本であり、この金額自体がデリバティブ取引に係る市場リスクまたは信用リスクの大きさを示すものではない。また、「(キャップ料残高)」は連結貸借対照表計上額である。

 

2 契約額等は想定元本であり、この金額自体がデリバティブ取引に係る市場リスクまたは信用リスクの大きさを示すものではない。また、「(キャップ料残高)」は連結貸借対照表計上額である。

3 ヘッジ会計が適用されているものについては、記載対象から除いている。

 

3 ヘッジ会計が適用されているものについては、記載対象から除いている。

 

(3) その他

[前連結会計年度末]

その他のデリバティブ取引は利用していないため、該当する事項はない。

[当連結会計年度末]

商品関連のデリバティブ取引には、ヘッジ会計を適用しているので、該当事項はない。

 

(退職給付関係)

[前連結会計年度]

1 採用している退職給付制度の概要

当グループは確定給付型の制度として、退職一時金制度を設けており、連結財務諸表提出会社及び一部の連結子会社は、退職金制度の一部について適格退職年金制度等を採用している。

なお、連結財務諸表提出会社は適格退職年金制度を第177期から採用している。

 

2 退職給付債務に関する事項(平成13年3月31日)

@ 退職給付債務

302,989

百万円

A 年金資産

152,178

 

B 退職給付引当金

134,215

 

C 前払年金費用

 

  差引 (@−A−B+C)

16,595

 

差引の金額は、未認識数理計算上の差異である。

(注) 一部の連結子会社は、退職給付債務の算定にあたり、簡便法を採用している。

 

3 退職給付費用に関する事項(平成12年4月1日〜平成13年3月31日)

@ 勤務費用

9,939

百万円

A 利息費用

8,967

 

B 期待運用収益

4,557

 

C 会計基準変更時差異の費用処理額

21,776

 

D 数理計算上の差異の費用処理額

24

 

E 過去勤務債務の費用処理額

3,950

 

  退職給付費用 (@+A−B+C+D−E)

32,199

 

(注) 簡便法を採用している連結子会社の退職給付費用は、勤務費用に計上している。

 

4 退職給付債務等の計算の基礎に関する事項

@ 退職給付見込額の期間配分方法

期間定額基準

A 割引率

主として3.0%

B 期待運用収益率

主として3.0%

C 過去勤務債務の処理年数

主として1年

D 数理計算上の差異の処理年数

主として10年

(主として、定額法により翌連結会計年度から費用処理)

E 会計基準変更時差異の処理年数

1年

 

[当連結会計年度]

1 採用している退職給付制度の概要

当グループは確定給付型の制度として、退職一時金制度を設けており、連結財務諸表提出会社及び一部の連結子会社は、退職金制度の一部について適格退職年金制度等を採用している。

なお、連結財務諸表提出会社は適格退職年金制度を第177期から採用している。

 

2 退職給付債務に関する事項(平成14年3月31日)

@ 退職給付債務

306,911

百万円

A 年金資産

154,048

 

B 退職給付引当金

125,554

 

C 前払年金費用

 

  差引 (@−A−B+C)

27,309

 

差引の金額は、未認識数理計算上の差異(27,502百万円)及び未認識過去勤務債務(△193百万円)の合計額である。

(注) 一部の連結子会社は、退職給付債務の算定にあたり、簡便法を採用している。

 

3 退職給付費用に関する事項(平成13年4月1日〜平成14年3月31日)

@ 勤務費用

9,292

百万円

A 利息費用

9,048

 

B 期待運用収益

4,612

 

C 数理計算上の差異の費用処理額

1,628

 

D 過去勤務債務の費用処理額

 

  退職給付費用 (@+A−B+C−D)

15,356

 

(注) 簡便法を採用している連結子会社の退職給付費用は、勤務費用に計上している。

 

4 退職給付債務等の計算の基礎に関する事項

@ 退職給付見込額の期間配分方法

期間定額基準

A 割引率

主として3.0%

B 期待運用収益率

主として3.0%

C 過去勤務債務の処理年数

主として1年

D 数理計算上の差異の処理年数

主として10年

(主として、定額法により翌連結会計年度から費用処理)

 

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