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新しいエネルギー資源

期待される天然ガスと石油資源はどんなものがあるのか調べてみよう

新しいエネルギー資源「シェールガス」などの非在来型の天然ガスの埋蔵量は、在来型の天然ガスの約5倍近くあると言われているんだよ。今後、世界のエネルギー生産量や消費に大きな影響(えいきょう)をあたえるエネルギーをくわしく調べてみよう!

新しい資源「シェールガス」などの非在来型天然ガスの埋蔵量は、在来型天然ガスの約5倍近くといわれています。そのうち、技術的に利用可能な量は、現在の在来型天然ガスの約60%にもなると考えられています。

期待される天然ガスと石油資源の種類

■天然ガスとしての利用が期待される資源 ■石油資源としての利用が期待される資源
・シェールガス
シェール(頁岩)という、薄くはがれやすい性質の岩の層に閉じ込められた状態のメタンガス
・タイトサンドガス
硬い無孔性の砂岩等に貯まっているガス、アメリカロッキー山脈地域等にある
・コールベッドメタン(CBM)
石炭生成時に発生したガスが石炭に吸着したもので、石炭層に含まれるガス
・メタンハイドレート
メタン(天然ガスの主成分)のまわりを水分子がかごのように取り囲んだ構造の物質
・オイルサンド
砂(すな)や砂岩に含まれた石油。主な産地はカナダとベネズエラで、カナダでは石油生産の半分近くをオイルサンドが占める
・オイルシェール
堆積岩(たいせきがん)に含まれている油。乾留(※)して石油になる。アメリカ、ブラジルなど各地にある
※乾留…空気を入れずに熱して分解すること。

■天然ガスとしての利用が期待される資源

・シェールガス

シェール(頁岩)という、薄くはがれやすい性質の岩の層に閉じ込められた状態のメタンガス

・タイトサンドガス

硬い無孔性の砂岩等に貯まっているガス、アメリカロッキー山脈地域等にある

・コールベッドメタン(CBM)

石炭生成時に発生したガスが石炭に吸着したもので、石炭層に含まれるガス

・メタンハイドレート

メタン(天然ガスの主成分)のまわりを水分子がかごのように取り囲んだ構造の物質

■石油資源としての利用が期待される資源

・オイルサンド

砂(すな)や砂岩に含まれた石油。主な産地はカナダとベネズエラで、カナダでは石油生産の半分近くをオイルサンドが占める

・オイルシェール

堆積岩(たいせきがん)に含まれている油。乾留(※)して石油になる。アメリカ、ブラジルなど各地にある
※乾留…空気を入れずに熱して分解すること

新しい天然ガス シェールガスのひみつにせまろう

シェールガスは、シェール(頁岩 けつがん)というはがれやすい性質の岩の層に閉じ込められた状態のメタンガスです。 以前はそのガスを地下から取り出すことが困難でしたが、2000年代に入り、液化天然ガスを輸入するよりも安い値段で生産できる技術がアメリカで開発されました。 近いうちにアメリカはシェールガスを含めた天然ガスの輸出大国になると予測されています。 シェールガスは、ガスが存在する地下に化学物質を混ぜた大量の水を高圧で注ぎ込む方法で取り出します。この方法を「水圧破砕(すいあつはさい)」といいます。化学物質を使うため、開発と同時に環境への配慮も求められています。

天然ガスとしての利用が期待される新しい資源の図

天然ガスとしての利用が期待される新しい資源

ここがおどろき!

技術の進歩により、これまで取り出せなかった天然ガスが使えるようになったんだね。しかもたくさんあるんだ!

未来のエネルギー メタンハイドレートってなんだろう

日本の近くに未来のエネルギー資源が眠っています。メタンハイドレートと呼ばれる資源です。メタンハイドレートは見た目は氷のようですが、火をつけると燃えるため"燃える氷"ともいわれています。燃えた後には水しか残りません。
永久凍土(地下まで凍った地層)や水深500メートルより深い海底に多く存在しています。具体的には、南極圏・北極圏や大陸地殻の数百メートルの海底に広く分布しています。日本の近くでは、十勝・日高沖、南海トラフ、四国沖などに存在しています。
そのため日本では現在、国産エネルギーとして使えるよう調査・実験が進められています。

メタンハイドレートの炎(ほのお)

メタンハイドレートの炎の写真

メタンハイドレートはメタンをふくんでいるため、
着火するとふつうのガスのように燃える。
(写真は人工のもの)

ここがおどろき!

火を近づけると氷のようなメタンハイドレートが燃えるんだね!燃えたあとには水しか残らない不思議な物質なんだ!

ここがおどろき!

火を近づけると氷のようなメタンハイドレートが燃えるんだね!燃えたあとには水しか残らない不思議な物質なんだ!

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