東京ガスTOP > 企業情報 > 取り組み・活動 > 技術開発 > 安定した都市ガス製造のために > サテライト基地向け温風導入型空温式LNG気化器

サテライト基地向け温風導入型空温式LNG気化器

目的


LNGサテライト基地向けに低コスト・省エネルギーを実現する温風導入型空温式LNG気化器を開発、実用化しました。
従来のシステムは、空温式気化器と冬場に対応した温水バス式気化器を併設し、さらに温水ボイラ等の付帯設備を必要とするなど、複雑なシステムでした。
これに対し今回、空温式気化器に温風導入装置を組み込んだ気化器とすることで、シンプルなシステムで通年使用を可能としています。

 

現状

 
本気化器は、「蒸発器」、「過熱器」、および「温風導入装置」で構成しています。超低温(-162℃)のLNGを蒸発器で大気の熱を最大限利用し蒸発させた後、過熱器に補助的に温風を導入し常温の都市ガスを製造する気化器です。
 
初号機は、東京ガス甲府支社工場に設置し、長期にわたる試験期間を経て、2001年4月から製造設備として稼働を開始しました。また、2002年11月中部ガス浜松製造所様のご採用以降、約60基が稼働しています。
 
温風導入型気化器のフロー

 


温風導入型気化器の外観(中部ガス浜松製造所様)


 

特徴

1.低コスト

空温式気化器と温水バス式気化器を併設したシステムと比較して、シンプルなシステムで、大気の熱を最大限利用できるので、建設コストを▲20%、運転コストを▲70%削減できます。
 

2.寒冷地でも使用可能

  • 蒸発器
    霜付による性能低下を抑制するため、ファンを上部に設置し多量の空気を供給、伝熱面積の大きい新型エアフィン伝熱管を採用しました。
  • 過熱器
    温風の熱を製造ガスが無駄なく吸収できる、多数のフィンを有する伝熱管を採用しました。
  • 温風導入装置
    気温が低下した場合、温風温度を高くして製造ガスの温度を常温に保っています。
 
以上により、温水ボイラ等の付帯設備がなくても都市ガス需要に合わせた連続運転が可能となり、北海道等の寒冷地でも使用可能なものとしました。
 

3.白煙対策

従来の空温式気化器で問題となる、空気中の水分が凝縮して生じる白煙については、蒸発器の上部に設けたファンにより大気中に拡散させることで解消しました。
 

4.高信頼性

伝熱管の材質は、実績豊富で低温での耐久性に優れたアルミニウム合金としました。また、ファンと温風導入装置は、汎用品をベースに設計しており、実績に裏づけされた耐久性を有すると共に、迅速なメンテナンスサービス体制も確保しています。

 

展望

 
温風導入型LNG気化器は、低コスト・省スペース、白煙対策、寒冷地対応などの優れた特徴から、サテライト基地に最適なLNG気化器の一つとして位置付けられ、広く活用されることを期待しています。

このページの先頭へ