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LNG冷熱利用によるLPG-BOGの抑制技術

目的


都市ガスの熱量調整に使用されるLPGは大気圧に近い圧力で貯蔵されます。タンクへの入熱により液の一部が蒸発するため(これをBOGと呼びます)、これをタンク外へ排出・処理する必要があります。従来の代表的なBOG処理方式としてBOGを圧縮機で昇圧後、冷却水で液化する方法があげられますが、この方式ではモーター駆動の圧縮機が使用されており、消費電力量は小さくありません。

そこで、BOG処理費用を低減し、エネルギー消費量を削減するため、LNG冷熱を利用した新しい技術を実用化しています。新しい方式では、LPG-BOGは熱交換器においてLNGで冷却した過冷却LPGをタンクガス層部へ導入することで、冷却・凝縮されます。この方式では高圧圧縮機が不要となるため、従来方式に比較して総合コストの大幅な低減が期待できます。
 
従来方式と開発方式の比較フロー
 
  
 

原理


タンクからポンプで払い出されたLPGの一部は熱交換器において、LNGによって冷却されます。この過冷却LPGはスプレー装置を通してタンクガス層部へ噴霧され、BOGを凝縮します。タンク内圧は過冷却LPGの流量または温度をコントロールすることで、ある一定範囲に維持することができます。
下記の図(内圧連続制御試験の結果例)に示します。この試験ではタンク内圧はLPG流量によって制御しています。
 
内圧連続制御試験の結果例
 
  
 

特徴


主な特徴は以下の通りです。
 
  • 設備費、建設費共、従来方式に比較して大幅に低減できます。
  • 高圧圧縮機が不要であるため、保守費用も低減できます。
  • BOG処理系としてはタンク内に混入する可能性のある不凝縮ガスの処理を別途考慮する必要があります。
  
 

展望


このシステムを扇島LNG基地および日立LNG基地に設置し、1998年秋のガス製造開始から現在まで順調に稼働し、十分な運転実績を積んでいます。

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