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R.N.

「技術」と「事業」、
2つの視点を持つ研究者として、
未来のエネルギーに貢献したい。

R&D

グリーントランスフォーメーションカンパニー
基盤技術部

R.N.2017年度 入社

先進理工学研究科 電気・情報生命専攻

  • #研究開発
  • #脱炭素
  • #再エネ
  • #理系

※所属部署および組織名称は取材時のものです。現在の所属や名称とは異なることがあります。

入社のきっかけ

父がエネルギー関連の仕事をしていたこともあり、子どもの頃からエネルギーに漠然と興味を抱いていた。大学院で電気エネルギーに関わる材料技術を研究するうちに、「将来は次世代エネルギーに携わって社会基盤を支える技術者になりたい」という想いを強く持つように。東京ガスへの関心を深めたのは、インターンシップへ参加した時のこと。実際に研究業務の一端を経験し、先輩社員たちの実直な人柄や振る舞いに触れて、「こんな人たちと働きたい」と思い、入社。

キャリアストーリー

1年目/ 2017年度

基盤技術部 基礎技術研究所

ガス供給設備・機器に使われるゴム・プラスチックの劣化評価、評価手法の確立を担当。

4年目/ 2020年度

基盤技術部 次世代技術研究所(※組織改編による名称変更)

太陽電池の劣化を早期検知する技術の開発を担当。

5年目/ 2021年度

次世代太陽電池(主にペロブスカイト太陽電池)の技術・事業適用検討を担当。

6年目/ 2022年度

産休・育休(5月から翌年4月まで)

7年目/ 2023年度

基盤技術部 基盤技術部 次世代技術研究所

脱炭素社会を支える太陽光発電技術の挑戦

基盤技術部の役割とR.N.さんが担っているミッションとは?

基盤技術部は、東京ガスグループの現在・将来における事業の基盤を幅広い技術で支える部署です。その中で私は、太陽光発電に関する研究開発を担当しています。当社グループでは、個人に向けたサービス提供から、大手企業に向けた発電設備の導入支援、自社発電所の開発・運営管理まで、幅広く太陽光発電事業を推進しています。脱炭素社会に貢献する再生可能エネルギーとして普及する太陽光発電ですが、いくつかの課題を抱えています。そのひとつが、太陽電池(太陽光パネル)の寿命の限界です。太陽電池の寿命は20~30 年とされているため、今後は中古太陽電池のリユース・リサイクルや、発電設備のリパワリング(更新による発電効率を上げること)が活発化していきます。そうした動きに対応すべく、社内各所や大学の研究室などと連携しながら、太陽電池の故障・劣化状態を早期検知する技術の開発に取り組んでいます。太陽電池の状態を適切に評価して、継続利用あるいは交換の判断を行うために技術の確立と計測器の開発を進めています。また、計測したデータから太陽電池の状態を判断するソフトウェアのロジック開発も行っています。

チームの連携が支える基盤技術の確立

R.N.さんの研究の難しさややりがいを教えてください。

私の研究には、新しい方法の有用性を検証する難しさがあります。太陽電池の故障・劣化状態を検知する計測器の開発にあたっては、実際に故障や劣化が起こる過程を意図的に再現します。再現するための条件を探ることから始めますが、実態に即した最適な条件を見つけることはかなり難しいです。何とか条件を定め、試験を実施できたとしても、「再現した故障・劣化状態とその過程を、新しい方法で計測し、得られたデータをいかに解釈するか」に頭を悩ませます。このような多くの困難があるにも関わらず、研究を推進できているのは、同じ部署の上司やチームメンバーが、知識や人脈を共有して、一緒に解決策を考えて進めることができるからです。皆さんのサポートのおかげで計測器の試作品が完成し、想定した通りの動きをした時は感激しました。計測器が完成するまでには、まだまだ多くの課題がありますが、皆さんからの応援や期待を励みに、当社グループの未来の事業を支える基盤技術の一つを確立できるよう努力を続けていきます。

技術から事業へ広げる社会貢献の可能性

今後、どんな人材を目指して働いていきますか?

まずは、開発中の計測器を実用化できるところまで完成度を高めたいと思っています。また並行して取り組んでいる、軽量で柔軟性に優れた次世代太陽電池、ペロブスカイト太陽電池についても事業化を意識した技術開発を進めています。当部は次世代を見据えた、すなわち長期的な視野に立った研究がしやすい風土があります。「数値目標をクリアした」といった定量的な評価だけでなく、「目標に向けて着実に前進している」「本来のテーマから派生して有意義な課題を発見した」といった定性的な評価もしてもらえます。この恵まれた環境をいかして、挑戦を続けていきます。将来は、研究開発に加えて事業企画の業務も経験したいと考えています。これまでの業務を通して、新技術を社会に広めるには、技術自体の確度を高めることと同時に、いかに事業につながるかが重要であると学びました。そのため、社会課題やお客様のニーズに直接向き合う事業部門で、ビジネスの展開・拡大などにも深く携わりたいです。そして、得られた知識・スキルをもとに、技術開発から事業化までを一貫して実行して未来のエネルギーに貢献できる人材を目指します。

プライベートの過ごし方

動物、乗り物、自然、食べ物など、子どもが興味を持っているものを目的に、出かけるようにしています。特に動物園に多く足を運んでいますね。季節によって活発に動いている動物が違っていたり、子どもが成長とともに前とは違う動物に好奇心を示すようになったり、毎回新しい発見があって、子どもだけでなく、私も大いに楽しんでいます。これからは「ここでしか会えない生き物」に触れるために、行動範囲をもっと広げていこうと思っています。

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