東京ガス株式会社(社長:岡本 毅、以下「東京ガス」)都市生活研究所は、このたび都市生活レポート「男性の育児・家事の意識と実態〜育児現役世代と育児卒業世代の比較〜」を発行しました。
東京ガス都市生活研究所は、1986年に社内シンクタンクとして設立されて以来、生活者の立場から食生活や入浴、家事、室内環境など、エネルギー利用に関わる暮らしのあり方を考え、研究をおこなっています。
今回の調査では、男女雇用機会均等法施行と同時期に就職した40代、育児休業法などの制度が充実した後に就職した30代、中学・高校で家庭科が男女必修であった20代の「育児現役世代※1」を中心に、「育児卒業世代の50〜60代※2」との比較、男女の比較を踏まえながら、男性の育児・家事の実態と意識について明らかにしました。
※1 「育児現役世代」 20代〜40代で8歳までの長子がいる世代
※2 「育児卒業世代」 50〜60代で末子が12歳以上の世代
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今回の調査結果のポイント |
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◆育児・家事に関する意識は、育児現役世代男性の方が高く、育児に関しては妻の認識も一致している
・「男性も育児を積極的に行うべき」と思う卒業世代男性が約半数なのに対し、現役世代男性は約70%と高くなっている。男女ともに現役世代の意識が高く、特に男性は現役世代と卒業世代の差が顕著である。
・「家事を行っていた」と答える卒業世代男性が30%前後なのに対し、「行っている」現役世代40代男性は46.7%、30代は48.8%、20代では57.1%となり、若年男性ほど行っている人が多い。
・家事の意識は、男女間でギャップがみられ、女性は全ての年代で「夫は日常的に家事を行っていない」と思う人の方が多数であり、「夫が家事を行っている」という意識は育児よりも低いことがわかった。
◆育児・家事の大部分は妻が行っており、実態としては世代による違いはあまりない
・現役世代・卒業世代共に70%以上の男性が、自分で行っている育児・家事は「3割以下」と答えており、大部分は妻が行っている。
・現役世代男性は、妻が非共働きであっても、少ないながらも育児や家事を行っており、妻の就業状況に関わらず「できることは行う」という柔軟な姿勢が見られる。
◆育児現役世代男性は、育児を「楽しみたい」と思っている
・現役世代男性・卒業世代男性共に家事よりも育児を「行っている」意識が高く、家事よりも育児の方が「全く行わない」人が少ない。
・若年層は特に育児に関して「楽しむ」価値を見出しており、一層積極的な育児参加に繋がっているものと考えられる。
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調査概要(回答者属性) |
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定量調査 |
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調査時期: |
2012年10月 |
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調査方法: |
インターネット調査 |
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調査対象: |
一都三県在住 20〜60代男女
配偶者、子供と同居していること (単身赴任・別居・離婚を除く) |
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回答者数: |
7,349名 |
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育児現役世代 |
育児卒業世代 |
子どもの年齢 |
長子0〜8歳 |
末子12歳以上 |
年代 |
20代 |
30代 |
40代 |
50代 |
60代 |
男性 |
163 |
1857 |
772 |
201 |
280 |
女性 |
773 |
2441 |
365 |
237 |
260 |
男女合計 |
936 |
4298 |
1137 |
438 |
540 |
合計 |
6371 |
978 |
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定性調査 |
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調査時期: |
2013年3月上旬 |
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調査方法: |
グループインタビュー調査 |
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調査対象: |
一都三県在住
25〜45歳男性(長子0〜8歳、配偶者が専業主婦・パート・フルタイムのいずれか)
25〜39歳女性(長子0〜8歳、本人が専業主婦・パート・フルタイムのいずれか) |
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回答者数: |
47名 |
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