東京ガス株式会社(社長:岡本 毅、以下「東京ガス」)都市生活研究所は、このたび都市生活レポート「創食(そうしょく)世代のセカンドライフ」を発行しました。
東京ガス都市生活研究所は、1986年に社内シンクタンクとして設立されて以来、生活者の立場から食生活や入浴、家事、室内環境など、エネルギー利用に関わる暮らしのあり方を考え、研究・発信をおこなっています。主要テーマのひとつとしての「食」に関わる研究は1990年から20年以上にわたって実施している「生活定点観測調査」においても、そのときどきの「食」に関する意識や実態を捉え、推移を見てきました。
2013年4月には、昭和生まれを対象とし、「食」という共通の軸で世代を定義するという新たな世代研究に取り組み、その結果明らかになった9つの世代を「食・世代〜食による新しい世代の研究〜」と名付けオリジナルの世代を定義しました。
今回は、その9つの世代の中から、一般に団塊の世代と呼ばれる1947〜49年生まれを含む「創食世代(*)」の既婚者に着目し、定年後、時間的ゆとりが増えたといわれる世代の、生活実態や意識について、明らかにしました。
(*)「創食(そうしょく)世代」【昭和21年〜25年生まれ】
戦後のベビーブームに生まれ、急速に浸透した欧米文化の影響を受け、新たな食文化を創成。食事は「楽しむもの」という考えを持ち始めた世代。
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今回の調査結果のポイント |
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◆「自分の時間」やっとできた自分のための時間を満喫したい。
・「自分は頑張ってきた」と7割が考えている。時間ができたから、「自分の好きなことをしたいと思うようになった」男性は約8割、女性は約7割。
・人生をもっと楽しむために、「自分の好きなもの・コトにはお金を使ってもよい」と考えている男性は約5割、女性は約6割。
・今後お金をかけたいことは「レジャー」「趣味や習い事」「食事」「人との交流」
・女性は、服飾や美容などへの関心も高い。
◆「健康の維持」できるだけ長く健康を維持したい。
・足腰の健康維持のために、運動・食事に気を使いたい。
・健康・美容の悩みは男女差が大きく、男性は「高血圧」、女性は「顔のシミ・しわ・たるみ」がトップ。全般的に女性の方が悩む割合が高い。
・一度退職したものの、現在も仕事を持っている人は約27%。働く理由は、生活費のためだけでなく、健康維持や社会との接点、やりがいをあげる人が約4割。
◆「適度な距離」家族とは干渉しすぎない適度な距離をとりたい。
・「配偶者のいうことを聞くようにしている」「配偶者の邪魔にならないよう生活している」という問いには、女性より男性の方があてはまると答える割合が高い。
・配偶者に自立して欲しいと回答する妻。夫も、退職後は「男性も家事をするべき」と思うようになり、半数以上が「妻が不在のときに食事を用意するようになった」。
・子供には干渉せず、適度に手助けしたいと思っている。孫の育児に積極的に関わりたい人は2割に満たない。
・「老いた親の面倒を見たい」と思っている人は、約5割。
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調査概要 |
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【定性調査】
調査時期:2012年11月
調査方法:デプスインタビュー
調査対象:1都3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)在住 62〜66歳男女 21名
【定量調査】
調査時期:2013年2月
調査方法:インターネット調査
調査対象:1都3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)在住 62〜66歳の男女 1340名
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