東京ガス株式会社(社長:岡本 毅、以下「東京ガス」)都市生活研究所は、このたび都市生活レポート「現代人の食事情2013〜ご飯の食べ方・炊き方の実態〜」を発行しました。
東京ガス都市生活研究所は、1986年に社内シンクタンクとして設立されて以来、生活者の立場から食生活や入浴、家事、室内環境など、エネルギー利用に関わる暮らしのあり方を考え、研究をおこなっています。
今回は、2013年7月に発行した「現代人の食事情調査2013〜既婚者の朝食〜」に続き、「現代人の食事情」のうち、「ご飯の食べ方・炊き方の実態」に着目し、「ご飯」を取り巻く食の実態について調査しました。
「米離れ」と言われて久しく、一人あたりの米消費量は年々減少し続けています。「都市生活研究所が1990年から3年ごとに行っている、生活定点観測調査によると、ご飯を毎日食べたい」という問いに「あてはまる」と回答する人は減少する傾向にあります。一方で、こだわりのある高級な炊飯器や、味の良い米の新品種が話題になるなど、ご飯の味を追求する動きがみられます。本レポートでは、生活分野別定点調査から「ご飯」に対する意識や、主食のとり方、炊飯の実態を明らかにしました。
|
|
今回の調査結果のポイント |
|
|
◆好きな主食メニューのトップは「白いご飯」。毎日ご飯を食べたい人が7割
・好きな主食のメニューのトップは「白いご飯」であり、毎日ご飯を食べたい人がどの年代でも7割前後となっている。一方で「ご飯よりもパンが好き」な人は12.8%、「ご飯よりも麺類が好き」な人は16.8%にとどまっている。
◆若年層は3食いずれも、他の年代に比べて米飯を食べる割合が高い
・若年層は3食いずれも、他の年代に比べて米飯を食べる割合が高い。一方高齢層は、朝はパン食、昼は麺類の割合が高い。どの年代も夕食は約9割が米飯を食べている。
◆家族人数が多いほど、炊飯頻度は高い。一人暮らしでは、週1〜2回が約3割を占める
・炊飯の頻度は、家族人数が2人以上では「毎日1回」と答えた人が最も多く、5人以上の家族では25.7%が1日に2回以上炊飯している。一方、一人暮らしは週1〜2回が27.6%と最多であり、家で炊飯しない人も13.6%存在する。
◆何人家族であっても、「1回に3合程度炊く」人の割合が高い
・1回の炊飯量は3合程度という家庭が多数であった。一人暮らしでも1回に「2.5合〜3合程度」炊く人が35%と最も多い。まとめ炊きをする理由の一つとして、「ご飯はひとり分だけ炊くとおいしく炊けないと思う」割合が52.1%と半数以上であてはまり、まとめて炊いて保存している人が多いと考えられる。
◆炊飯方法は炊飯器が9割。「鍋でご飯を炊く人」は手料理へのこだわりが強い傾向
・最も多い炊飯方法は炊飯器を使用する人が9割前後であった。1〜2人の少人数家族では「ガスコンロと鍋でご飯を炊く人」が5〜6%おり、大家族に比べてやや高い傾向にあった。
・料理に対する意識では、「ガスコンロと鍋でご飯を炊く人」は「手作り料理」にこだわり、「食事は家庭で作るべき」と考えている割合が他の炊飯器を使う人に比べて高く、料理を手作りすることにこだわりが強い傾向にあった。
◆ご飯保存は少人数家族ほど冷凍保存が多く、家族人数が多いほど炊飯器で保温している
・ご飯の保存は、少人数家庭では「冷凍庫」、家族人数が多いほど「炊飯器で保温」が多かった。一人暮らしは50%以上が冷凍保存を行っており、「ご飯はいつも冷凍庫にあるもの」というスタイルが、単身者や少人数家庭を中心に定着している一方で、「ご飯をいつも炊飯器で保温する」ことは大人数家庭の特徴になっている。
|
|
調査概要 |
|
|
■生活分野別定点調査2012(1)
調査時期:2012年8月下旬〜9月上旬
調査方法:インターネット調査
調査対象:一都三県在住 15〜79歳男女 ※10代は中学卒業以上
回答者数:1,400名 (各年代200名)
|
■生活分野別定点調査2012(2)
調査時期:2013年1月下旬〜2月上旬
調査方法:インターネット調査
調査対象:一都三県在住 15〜79歳男女 ※10代は中学卒業以上
回答者数:2,600名 (10代200名、他各年代400名) |
|