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2013年度「東京ガス環境おうえん基金」助成先の決定について

東京ガス株式会社
公益財団法人日本環境協会
平成25年4月22日

 

東京ガス株式会社(東京都港区、社長:岡本毅、以下「東京ガス」)と公益財団法人日本環境協会(東京都中央区、理事長:森嶌昭夫、以下「日本環境協会」)は、このたび「東京ガス環境おうえん基金(以下「本基金」)」の助成先を決定しました。

2007年12月に本基金を設立してから6回目の助成となる今回は、2012年12月1日から2013年1月15日まで募集を行い、35団体からの応募がありました。これらの応募案件について、有識者を含む選考委員会において、活動の「必要性」「内容の妥当性」「効果」「発展性」「公益性」や、「参加者の広がり」「活動の実施可能性」「団体の適格性」「組織の活動推進能力」などについて厳正な審査を行った結果、環境配慮型ライフスタイルの普及や環境教育支援等を行う16団体(助成総額1,000万円)が助成先に決定しました。内訳は、継続して取り組んできた活動を対象とした「パワーアップおうえん助成」の助成先が12団体(助成総額737万円)、新たに取り組む活動を対象とした「スタートアップおうえん助成」の助成先が4団体(助成総額263万円)です。助成先はいずれも、地域や地球の環境保全、環境教育活動に積極的かつ継続的に取り組む非営利の民間団体です。詳細は別紙をご参照ください。

本基金は、2007年9月13日に東京ガスのお客さま件数が1,000万件を達成したことを記念する事業として、同年12月25日に東京ガスが日本環境協会に助成金を寄付することで設立されました。広く地域社会に感謝の意を表すとともに、東京ガスの経営理念「環境に優しい都市づくり」および企業行動理念「環境経営トップランナーとして、地球環境問題の改善に貢献する」の趣旨に基づき、地域や地球の環境保全、環境教育・意識啓発活動への支援を行い、地域や地球の環境問題解決と持続可能な社会実現に貢献することを目的としています。本基金は、2017年度まで毎年継続して公募を行い、年間総額1,000万円の助成を実施する予定です。

2013年度「東京ガス環境おうえん基金」助成先

(掲載は団体名順、団体名・活動内容は応募内容を掲載)

【パワーアップおうえん】12件(助成総額737万円) 応募数:24件
団体名(所在地) 活動内容 助成額
(万円)
特定非営利活動法人
雨水市民の会
(東京都)
「雨活学習」(雨水利用と水循環)のプログラムと教材開発
水循環・雨水活用に関する、持ち運び可能な模型等の環境教材や学習プログラムを開発し、小中学校への出前事業や市民対象の環境学習やワークショップを実施する。また、教材活用の指導マニュアルを作成し、全国の雨水活用や水問題に取り組む市民団体にも利用できるようにする。
100
特定非営利活動法人
印旛野菜いかだの会
(千葉県)
<継続助成(2年目)>
印旛沼の絶滅危惧種水草再生と体験環境学習
千葉県中央博物館に保管されている水草と、印旛沼に休眠している水草の埋没種子を発芽させて再生いかだで育成する。絶滅危惧種の水草再生により生態系の安定を図るとともに、流域の小中学校の体験環境学習を行う。
39
特定非営利活動法人
雨岳文庫を活用する会
(神奈川県)
<継続助成(2年目)>
雨岳の里で自然にやさしい実学体験
東京農業大学と協力し、生態系に配慮した植物の栽培法、生物応用化学、栄養学などを実際の農作業を通して学ぶ市民向け環境体験学習を実施する。各回とも体験学習の前に専門家による講義を行って参加者の深い理解を促すことで、実効性のある講座とする。
59
特定非営利活動法人
海辺つくり研究会
(神奈川県)
夢ワカメ・ワークショップ
海の環境と、その豊かさを保ちながら利用する里海保全活動を広めるため、みなとみらいの臨港パーク内で、市民の手で身近な海藻であるワカメの育成を行う。ワカメによる水質浄化の状況などを報告することで、海の環境保護や循環について実感してもらうと同時に、海藻育成により生物の産卵場や隠れ場所を確保し、生態系の回復を目指す。
77
特定非営利活動法人
開発教育協会
(東京都)
地域と世界の水問題に取り組むための学びの推進
これまでに行われた「水」をテーマとした授業や、NGO活動の収集・整理を行い、多様な水問題を分かり易く深く学ぶための教材を作成する。教材開発後は関東を中心に全国で講座を開催し、水問題への関心を喚起し、指導者の育成を行う。
100
ぐんま森林インストラクター会
(群馬県)
<継続助成(3年目)>
「やまを知り やまを楽しむ やまの案内人」養成講座25
市民に森林と親しんでもらうため、樹木の伐採や、野草観察など体験型の講座と、子ども向けに森林体験講座を開催する。また、森林インストラクターを目指す人たちに対して、インストラクター技術研鑽の場を提供する。
20
こだいら水と緑の会
(東京都)
出前事業の資料作り
小学校4年生を対象とする出前事業の教材として、小平市内を流れる用水路の歴史、古今の暮らし、掘り方の工夫、そこに住む生き物をまとめたパンフレットを作成する。
25
特定非営利活動法人
こども自然公園どろんこクラブ
(神奈川県)
<継続助成(2年目)>
私の街の野草ランキング〜地域連動型の野草園プロジェクト〜
野草園の園路沿いに、横浜市に自生する植物を使った野生に近い形の野草園を作る。また、小・中学校や市民と協力して旭区内の植物分布調査を行い、専門家による調査分析を行ってデータを蓄積、地域の植物変遷を把握し、来園者の環境意識の啓発に役立てる。
52
特定非営利活動法人
センスオブアース・市民による自然共生パンゲア
(東京都)
自然体験活動のための保育園向け環境教育教材開発事業
保育園向けの環境教育プログラムとして、季節ごとの自然体験活動への動機づけのための紙芝居教材を作成する。教材作成には、保護者・保育士にも協働の輪を広げ、一般にも開放できるプログラム作成を目指す。
30
特定非営利活動法人
多摩川塾
(東京都)
多摩川教育河川構想の推進と環境ワークショップの開催
川での自然体験を持つ20〜30代の若い世代の教師が少なくなっていることから、多摩川の教育河川としての活用を広げる目的で、教師向けに、河川での動植物の観察や、安全指導に関する自然体験環境講座を実施する。
86
公益財団法人
日本自然保護協会
(東京都)
<継続助成(3年目)>
自然しらべ2013 カメさがし!
一人ひとりが近所の自然を調べる自然の定期健康診断として実施される「自然しらべ」(2013年の調査対象は「カメ」)の参加者拡大と調査の質の向上を目的として、首都圏において、調査の大切さや具体的な観察方法を市民に伝える研修会を開催する。
80
馬入水辺の楽校の会
(神奈川県)
<継続助成(2年目)>
馬入水辺の楽校における環境学習の促進活動
馬入水辺を市民の自然観察・環境学習の場として市民の活用を促し環境保全を進めていくため、市民参加によるエコアップ活動と環境学習会を展開する。
69
【スタートアップおうえん】4件(助成総額263万円) 応募数:11件
団体名(所在地) 活動内容 助成額
(万円)
特定非営利活動法人
せせらぎ公園古民家管理委員会
(神奈川県)
よみがえれ!トンボがいっぱいのせせらぎ公園〜外来生物から地域の生態系を守る活動〜
外来生物に侵略された池に、「たくさんのトンボが飛び交う昔の自然環境」を取り戻すため、外来生物の駆除と池の環境整備を行う。また池に訪れる人々に対し、在来の生態系を保全する意義と外来生物の環境への影響を訴える活動を実施する。
41
特定非営利活動法人
日本エコツーリズムセンター
(東京都)
コミュニティーエネルギー社会の推進〜エネルギーを地産地消しよう〜
電力等のエネルギーに依存し過ぎる生活を見直し、持続可能なエネルギー社会を考える住民参加型のワークショップを地域と協働しながら開催する。ワークショップの成果と先進事例を冊子にまとめ、コミュニティーエネルギー社会づくりを目指す団体・自治体に発信する。
50
特定非営利活動法人
まえばし保育ネットワーク
(群馬県)
幼児への木育指導者養成と教材開発事業
地元の環境と森を守るために、幼児期から木に親しみを持ち木や森を大切にする心を培う木育活動を地元の保育園20箇所で実施する。また保育園の木育指導者を育成し、木育指導者による絵本教材を作成するとともに木育教育活動の事例をまとめ、これから木育活動を行おうとする保育園・幼稚園の参考になるようホームページで公開する。
72
森のライフスタイル研究所
(長野県)
未利用放牧地のブナの森への復元活動とワークブック作成
使われなくなった牧草地をブナの森に復元することで、本来の植生を回復させ、豊かな森林生態系を取り戻す。また、ワークブックを作成し、森の復元の必要性と効果を植林参加者に理解してもらう。
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