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都市生活レポート
「食・世代」〜食による新しい世代の研究〜を発行

東京ガス株式会社
平成25年4月18日
広報部

 

東京ガス株式会社(社長:岡本 毅、以下「東京ガス」)都市生活研究所は、このたび都市生活レポート「食・世代」〜食による新しい世代の研究〜を発行しました。

東京ガス都市生活研究所は、1986年に社内シンクタンクとして設立されて以来、生活者の立場から食生活や入浴、家事、室内環境など、エネルギー利用に関わる暮らしのあり方を考え、研究・発信をおこなっています。主要テーマのひとつとしての「食」に関わる研究は1990年から20年以上にわたって実施している「生活定点観測調査」においても、そのときどきの「食」に関する意識や実態を捉え、推移を見てきました。

今回は、昭和生まれの生活者を対象とし、「食」という共通の軸で世代を定義するという新たな世代研究に取り組みました。従来の世代研究では、人口の増減、経済状況、就職時の状況などの時代背景を軸としたものが多くみられますが、今回はそれらを踏まえた上で、「食」という新たな切り口を軸として調査・分析を行い、その結果明らかになった9つの世代を「食・世代」と名付けオリジナルの世代を定義しました。

都市生活レポート「食・世代」食による新しい生活の研究はWEBより、ダウンロードが可能です。
 http://www.toshiken.com/report/

今回の調査結果のポイント

社会事象や人口の増減の傾向、経済情勢などを踏まえた上で、「食」に関する産業や技術、トレンドなどに着目し「食・世代」を定義しました。

■「食」に基づく9つの世代の定義

・粗食(そしょく)世代 【昭和元年〜10年生まれ】
戦争を経験し、幼少期に食べることに困窮したことから、根底に食べ物へのありがたみを感じている世代。男性が家事や料理をする感覚はない。

・整食(せいしょく)世代 【昭和11年〜20年生まれ】
子どもの頃に疎開を経験。給食が始まり、バランスのとれた食事を意識するようになった世代。「ちゃんと食べる」食習慣を確立した世代。

・創食(そうしょく)世代 【昭和21年〜25年生まれ】
戦後のベビーブームに生まれ、急速に浸透した欧米文化の影響を受け、新たな食文化を創成。食事は「楽しむもの」という考えを持ち始めた世代。

・街食(まちしょく)世代 【昭和26年〜32年生まれ】
家電の進化、レトルトやインスタント食品などによる調理の省力化とともに、外食形態の多様化によって、食のシーンの幅を拡げた世代。

・宴食(えんしょく)世代 【昭和33年〜39年生まれ】
バブルの時代を若い社会人として経験し、食の贅の極みを経験した一方で、日常の食の簡便化も取り入れ、ハレとケの幅の拡大を進めた世代。

・遊食(ゆうしょく)世代 【昭和40年〜46年生まれ】
家庭での調理の省力化から外食の形態まで様々なシーンで食のエンタメ化を楽しみ、選択肢を拡げた世代。

・選食(せんしょく)世代 【昭和47年〜51年生まれ】
バブル崩壊後、前の世代までが創り出した食の選択肢から、まわりに踊らされず、自分の価値観に基づいて取捨選択をしている世代。

・装食(しょうしょく)世代 【昭和52年〜56年生まれ】
男女ともに新食材に関心が高く、日常の食をおしゃれ化して楽しむ世代。高校の家庭科がはじめて男女必修となった。

・ゆる食世代 【昭和57年〜63年生まれ】
食に関してかまえるところがなく、食における男女の役割がフラット化した世代。中学の家庭科も男女必修となった。

調査概要

【定量調査】インターネット調査
調査対象:24〜87歳の男女1795名(男性900名、女性895名)
調査時期:2013年2月

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