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2013年度入社式における社長祝辞(要旨)

東京ガス株式会社
平成25年4月1日
広報部

 

■「東京ガスグループ・チャレンジ2020ビジョン」に込めた思いについて

東北地方を中心に甚大な被害をもたらした東日本大震災以来、我が国にとってまさに激動というべき2年間が過ぎました。この間、エネルギー業界も急激な情勢の変化にさらされることになりました。特に電力業界においては、逼迫する電力需給への対応に追われる一方、燃料コストの上昇に伴う急激な収支の悪化に見舞われており、国内産業や国民生活にも影響を与えています。
こうした中にあって、エネルギーの安全かつ安定的な供給、エネルギーコストの低減、地球環境問題への対処など、諸課題に対する社会的な要請は、かつてなく強いものとなっています。
わが国のエネルギー供給の一翼を担う東京ガスグループは、安全性、供給安定性、経済性、環境適合性を兼ね備えた優れたエネルギーである天然ガスの普及・拡大を通じて、社会の要請に応えていくことが自らの重要な責務であると考えています。こうした強い思いと、それを実現するための基本政策をとりまとめたものが、一昨年秋に策定・公表した「チャレンジ2020ビジョン」です。

東京ガスは、1969年に日本で初めてLNGを導入して以来、40年以上にわたって、天然ガスの普及・拡大に努めてきました。「チャレンジ2020ビジョン」は、これまで長年にわたり築きあげてきた「LNGバリューチェーン」をさらに強固なものとし、これを首都圏に留まらず日本全国、さらには海外まで拡大していくことによって、「お客さまの豊かで潤いのある生活」「競争力ある国内産業」「環境に優しい安心できる社会」の実現に貢献していくことを目指しています。
また、東京ガスは、ビジョン実現に向けた取り組みを通じて、国のエネルギー政策の中核を担うと同時に、自らも成長していくことを目指しています。ビジョンの成果は一部、実を結び始めていますが、本格的な展開には、今後グループの総力を挙げて取り組んでいく必要があります。
「LNGバリューチェーン」は、LNGの調達から輸送、都市ガスの製造・供給、お客さまへのエネルギーソリューションの提供、そして、それらを支えている保安・緊急対応・電話受付・メンテナンス・安全点検・検針などのお客さま対応、さらには様々な分野でのスタッフ業務など、広範に亘る業務で構成されており、これらはひとつの例外もなく、ビジョン実現のために欠くことの出来ない重要性を持っています。変革期に入社される皆さんには、限りない活躍の場があります。意義ある事業に参画できることに対し、是非とも大きな誇りと強い使命感を持って、力強い一歩を踏み出してほしいと思います。

■心がけてほしいこと

1点目は、仕事を進める上で、「謙虚さ」と「熱意」の両者を併せ持つことです。「謙虚さ」とは、素直な気持ちで人の言葉や考えに耳を傾け、歴史上の出来事や社会事象などからも何かを学び取ろうという姿勢のことであり、「熱意」とは、物事を動かし、やりぬこうとする燃えるような意欲のことです。「熱意」なき「謙虚さ」は単なる「消極性」と変わらず、「謙虚さ」なき「熱意」はいたずらな「暴走」を招くことになりがちです。皆さんには、「謙虚さ」と「熱意」の2つがバランスよく備わった社会人になってほしいと思います。
2点目は、「徹底して自分の頭で考えること」です。外部情報の無批判な受け入れ、人の考えの受け売り、受動的な指示待ちの姿勢では建設的な仕事はできません。自分の目で見て、人の話しをしっかりと聞き、心で感じて、自分の頭で考え抜き、行動することが、仕事だけでなく、一人の社会人としての皆さんを成長させるものと確信しています。

以上

<参考>2013年度新入社員数

  2013年度 2012年度
大学卒 文系 36(10) 32(7)
理系
(高専卒含む)
72(16) 66(12)
高校卒 161(4) 155(2)
合計 269(30) 253(21)
()内は女子で内数
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