東京ガス株式会社(社長:岡本 毅、以下「東京ガス」)都市生活研究所は、このたび都市生活レポート「現代人の入浴事情2012≪東阪比較 編≫」を発行しました。
東京ガス都市生活研究所は、1986年に社内シンクタンクとして設立されて以来、生活者の立場から食生活や入浴、家事、室内環境など、エネルギー利用に関わる暮らしのあり方を考え、研究をおこなっています。
今回は、入浴行動の実態と意識について、東京圏と大阪圏について比較を行いました。 東京圏も大阪圏も、約8割が「お風呂が好き」と答えています。入浴実態については、地域による違いはそれほど大きくはありませんでしたが、いくつかの異なる点もみられました。
なお、東京圏(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)については、すでに2012年5月発行の都市生活レポート「現代人の入浴事情2012」で発表しています。今回は、続編として、東京圏と大阪圏の比較を中心にまとめています。
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今回の調査結果のポイント |
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◆東京圏も大阪圏も「お風呂が好き」
「お風呂に入ることがどの程度好きか」の質問に「とても好き」または「まあ好き」と答えているのが、東京圏80.9%、大阪圏78.7%。 |
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◆入浴スタイルと、浴槽のお湯の使い方で、東阪に違いがみられる。
【入浴スタイル】
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東京圏では、朝の入浴やシャワー入浴派が多い。
東京圏全体では“浴槽入浴派”※が4割を超えるが、20代〜50代で大阪圏よりも“シャワー入浴派”※が多い。
また、東京圏の20代〜50代は、入浴時間帯として「朝起きたとき」を選んでいる割合が大阪圏よりも多い。
ただし、大阪圏の10代は「朝起きたとき」と答えている割合が32.1%と、東京圏の25.0%を上回っている。 |
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浴槽入浴派は、「入浴スタイル」についての質問に、「1年中、浴槽入浴をすることが多い」または「1年中浴槽入浴をする(シャワー入浴はしない)」と答えた人。一方、シャワー入浴派は「1年中シャワー入浴しかしていない」または「1年中シャワー入浴が多い」と答えた人。 |
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浴槽入浴をする場合の「入浴パターン」で違いがみられた。 東京圏は「お湯に1回つかる」「お湯につかる前に頭や体を洗う」が多い。一方、大阪圏では「お湯に2回つかる」「頭や体を洗う前にお湯につかる」が多い。 |
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【浴槽のお湯の使い方】 |
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浴槽入浴をする場合、「かけ湯をする」「浴槽のお湯をくみ出して使う」「残り湯を洗濯利用する」の項目では、いずれも大阪圏が、東京圏を上回った。 |
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調査概要 |
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調査方法 |
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WEB調査 |
調査地域 |
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東京圏(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)
大阪圏(大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県・奈良県・和歌山県・三重県) |
対象者 |
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15歳〜69歳までの男女(性年代による均等割り付け) ただし、2011年3月11日の東日本大震災で、浴室、上下水道、ガス、電気のいずれかが破損し、調査時点でも不都合がある者は調査対象から除外した。
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サンプル数 |
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東京圏 1,193、大阪圏 1,185 |
調査期間 |
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2011年7月28日〜8月8日 |
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