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「チャレンジ2020ビジョン」実現に向けた進捗状況について

東京ガス株式会社
平成24年4月27日
広報部

 

   東京ガス株式会社(社長:岡本毅、以下「東京ガス」)は、東日本大震災以降、天然ガスに対する役割期待が一段と高まる中、天然ガスのトップランナーとして、天然ガスによるお客さまや社会への提供価値を高め、国の経済発展、国民生活の向上にも貢献していくという役割と責務を明示すべく、2020年に向けたグループの道筋として「チャレンジ2020ビジョン」(以下、「本ビジョン」)を昨年11月に策定いたしました。本ビジョンでは、LNGの調達から輸送、都市ガスの製造、供給、さらにはエネルギーに関するお客さまのさまざまな課題を解決するエネルギーソリューションの提供と続く一連の事業活動「LNGバリューチェーン」のさらなる高度化を目指しています。
   本ビジョン策定後、原料調達においては、供給安定性、価格、柔軟性のバランスを確保しつつ、調達先等のさらなる多様化を進めております。このような中、シェールガスを含む米国産天然ガス由来のLNGを日本に輸入することを目指し、米国コーブポイントLNGプロジェクトからのLNG調達について、協議を開始いたしました。また、イクシスLNGプロジェクトにおけるLNG売買契約締結(2011年12月)ならびに事業参加(2012年1月)を決定いたしました。さらには、海外事業においては、ベトナムにおけるLNGバリューチェーン構築に関する協力を行うべく、本年3月にペトロベトナムガス社との包括協力協定を締結いたしました。
   また、製造・供給に関するインフラ整備については、2015年度の茨城〜栃木幹線竣工および日立LNG基地稼働開始を目標に、本年1月に幹線の建設工事を栃木県側から着工するとともに、基地についても本年夏頃の着工を目指して諸手続きを実施しています。また、昨年11月に埼玉県草加市〜茨城県古河市間を結ぶ埼東幹線(2015年度完成予定)の建設工事に着手するとともに、新たに2017年度完成を目途に古河〜真岡幹線の建設に向けた準備を開始いたしました。
   エネルギーソリューションでは、本ビジョンの中で、発電事業を2020年までに300〜500万kW(他社持分含む)に拡大することを掲げており、このたび、扇島パワーステーション3号機について検討に着手いたしました。想定しているスケジュールとしては、本年秋頃を目途に建設の判断を行い、2015年度内の運転開始を目指してまいります。また、コージェネレーション家庭用燃料電池「エネファーム」などの分散型エネルギーシステムの普及拡大をはじめ、横浜市磯子社宅における集合住宅版スマートハウス実証実験や、田町駅東口北地区におけるスマートエネルギーネットワークの一部着工などを開始いたしました。
   東京ガスは、今後も「チャレンジ2020ビジョン」の実現を目指し、「LNGバリューチェーン」のさらなる高度化に努めてまいります。

以上

参考 「チャレンジ2020ビジョン」の主な進捗状況

海外事業原料調達
(1)
米国コーブポイントLNGプロジェクトからのLNG調達の検討を開始
シェールガスを含む米国産天然ガス由来のLNGを日本に輸入することを目指し、住友商事と共同で事業主との協議を開始
(2)
イクシスLNGプロジェクトにおけるLNG売買契約締結と事業参加決定
売買契約;2017年から15年間、105万トン/年、上流権益;1.575%取得
(3)
ブルネイLNGプロジェクトにおけるLNG売買契約延長に関する基本合意の締結
2013年度から10年間、100万トン/年、共同買主;東京電力・大阪ガス
(4)
ペトロベトナムガス社との包括協力協定の締結
ベトナム初のLNG受入基地の基本設計業務(FEED)受注を契機に、ベトナムにおけるLNGバリューチェーン構築に関する協力協定を締結
(5)
タイ再開発地区の電力・熱供給システム導入の事業性調査の実施
製造・供給
(1)
茨城〜栃木幹線および日立LNG基地の建設に向けた準備進展
2015年度の稼働開始を目標に、幹線は建設工事を栃木県側から着工するとともに、基地に関しては夏頃の着工を目指して諸手続きを実施
(2)
幹線整備の推進
埼東幹線(2015年度完成予定)の建設工事着手
古河〜真岡幹線(2017年度完成予定)を2012年度供給計画に計上
千葉〜鹿島幹線の竣工(2012年3月)
鹿島臨海ライン(2012年6月完成予定)は順調に建設工事中
(3)
災害対策・保安の確保
地震・津波対策の強化とともに都市型水害対策の検討に着手
経年鋳鉄管をはじめとする経年設備対策を加速して計画・実施中
エネルギーソリューション
(1)
扇島パワーステーション3号機の検討着手
既に環境アセスの手続きを完了しており、安定的かつ効率的な電力供給の実現に最も速く貢献することができる扇島パワーステーション3号機について、検討に着手。想定しているスケジュールとしては、本年秋頃を目途に建設の判断を行い、2015年度内の運転開始を目指す
(2)
ピークカット・省エネ・省CO2に資する分散型エネルギーシステム・ガス空調等の普及・拡大
エネファームは、新製品の投入等により2011年度5,700台を販売、2012年度は7,100台の導入を目指す。コージェネレーションは、緊急時における電源確保ニーズのあるお客さまを中心としたお問合せ(200件以上)に対応、2012年度末には2011年度末累計比で約1割増を目指す。ガス空調は、節電ニーズに応えるとともに、停電時対応GHP(エクセルプラス)を今年度から投入し、普及を加速
(3)
西部ガスとのLNG売買契約締結(2014年度から16年間、約30万トン/年)
(4)
千葉〜鹿島ライン開通に伴う需要開発(2012年度:約3億m3
(5)
スマート化の推進
磯子社宅における集合住宅版スマートハウス実証実験の開始
田町駅東口北地区におけるスマートエネルギーネットワークを一部着工(日本初の都市再開発エリアにおけるスマートエネルギーネットワーク)
(6)
ライフバル各社(43法人)に対する個社別の支援強化
あらゆる業務機会を通じてお客さまとの絆を強める地域密着型営業体制構築を加速
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