東京ガス株式会社(以下「東京ガス」)と株式会社ウィルコム(以下「ウィルコム」)は、このたび超低消費電力PHSチップセット(以下「超低消費電力チップセット」)を実装した「マイツーホー」※1用の通信端末を共同開発しました。
ガスメーターの通信端末に超低消費電力チップセットが採用されるのは、日本で初めてとなります。
超低消費電力チップセットとは、PHS通信を行うための中核部品で、ウィルコムが2011年12月に開発しました。PHSは「省電力」という特長がありますが、今回の超低消費電力チップセットでは、更なる消費電力の削減を実現し、従来のPHSチップセットと比較し、約1/4程度の消費電力での動作が可能になり、リチウム電池(2,400mAh/3V)3本で10年以上駆動することが可能になりました。
「マイツーホー」とは、東京ガスが1989年から提供しているサービスで、当初はお客さまの電話回線(アナログ)を利用してサービスを提供しておりましたが、ADSLや光通信など近年の公衆通信サービスの多様化にともない回線変更対応が必要となり、通信装置の交換などの対応を行っておりました。しかしながら、今後もますます公衆通信サービスは多様化していく状況にあるため、抜本的な対応として、お客さまの電話回線に依存しない無線化と通信端末の低消費電力化を検討しておりました。
今回の開発では、ウィルコムが無線通信ネットワークに関する知見を、東京ガスがガスメーターとの通信に関する知見を提供することで、「マイツーホー」の無線化と通信端末の低消費電力化を実現しました。※2
今後は、5月よりウィルコムと東京ガス共同で、ガスメーターに通信端末を設置し実証試験を始め、結果を踏まえ、秋以降に実際の「マイツーホー」を導入されているお客さまの一部に先行導入する計画です。
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