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「埼玉県立がんセンター新病院エネルギーネットワーク」
に関するアドバイザリー業務の受託について

東京ガス株式会社
平成24年1月6日
広報部

 

   東京ガス株式会社(東京都港区、社長:岡本毅、以下「東京ガス」)は、埼玉県立がんセンター新病院(埼玉県北足立郡伊奈町、以下「がんセンター新病院※1」)の移転・新築に伴い、「埼玉県立がんセンター新病院エネルギーネットワーク」についてのアドバイザリー業務を埼玉県から受託しました。本業務は、太陽熱・太陽光を活用し、がんセンター新病院と周辺の建築物を含む複数の建物間で熱と電気を融通するスマートエネルギーネットワーク※2構築の設計・施工・運用に関わる支援を行うものです。東京ガスがスマートエネルギーネットワークの構築を支援する業務を受託するのは本件が初めてです。東京ガスは、これまでに培った熱と電気の活用に関する知見を活かし、地域の省エネ・省CO2を目指して支援業務を実施していきます。「埼玉県立がんセンター新病院エネルギーネットワーク」では、従来と比較してCO2の排出量を約35%削減できる見込みです※3
   がんセンター新病院は平成25年12月末に開院が予定されており、東京ガスの支援業務は平成26年3月31日までとなっております。
   東京ガスは、「チャレンジ2020ビジョン」に掲げた「地域のスマート化」の実現に向けて、今後もスマートエネルギーネットワーク構築に関するさまざまな支援やサービスの提案を行ってまいります。

※1: 建物概要:敷地面積77,740m2(駐車場含む)、延床面積:61,080m2(本館棟)、966 m2(付属棟)
※2: スマートエネルギーネットワークは、高効率コージェネレーション等の分散型エネルギーシステムに太陽光・太陽熱等の再生可能エネルギーや廃熱等の未利用エネルギーを組み合わせ、電気と熱を最適に制御し、効率的に活用するネットワークです。
※3: 既存建物の2008年度実績と比較。コージェネレーションシステム、太陽光発電によるCO2排出量削減分は0.69kg-CO2/kWh(火力平均)として試算。

「埼玉県立がんセンター新病院エネルギーネットワーク」のイメージ図

「埼玉県立がんセンター新病院エネルギーネットワーク」のイメージ図

「埼玉県立がんセンター新病院エネルギーネットワーク」の概要

   新築のがんセンター新病院、職員公舎だけでなく、既築の職員公舎、東館・研究所、精神医療センターを含む複数建物間で熱(冷水・温水)と電力を融通する予定です。
   日照条件の良い職員公舎等に太陽熱集熱装置、太陽光パネルを集中して設置し、再生可能エネルギーを導入するとともに、最新のガスコージェネレーションシステム等の高効率設備を導入し、従来と比較して、該当地域内のCO2排出量を約35%削減できる見込みです。

【主要な導入予定設備】

名称 能力等:導入施設
ガスコージェネレーションシステム
315kW×2台:がんセンター新病院
35kW×3台(停電対応機種):公舎
25kW×1台:精神医療センター
廃熱投入型蒸気吸収冷凍機 1,400kW×1台:がんセンター新病院
太陽熱集熱装置 100kW:公舎
蒸気ボイラ 1,253kW×3台:がんセンター新病院
太陽光発電装置 70kW:公舎
30kW:がんセンター新病院

支援業務の主な内容

   東京ガスがこれまで実施したエネルギーの建物間融通、地域冷暖房事業等で得た知見に基づき、以下のような支援を行います。

(1) 設計に関わる支援
  熱源機器や、エネルギー管理システムに関する最新情報の収集、熱源機器の運転パターンやエネルギーの融通方法のシミュレーション、試算等。
(2) 施工に関わる支援
  機器、システムの施工、試運転、不具合対応等に関する助言や、既設の建物へのエネル ギー供給方式切り替えに関わる施工上の助言等。
(3) 運用に関わる支援
  システムの運転計画やオペレーターへの教育方法の提案、運転マニュアル整備についての助言等。
(4) 本事業の省CO2への取り組み等についての普及啓発
  各種情報を県内外の病院施設や自治体、民間等に幅広く広報し周知するための支援。
以上
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