謹んで新年のお慶びを申し上げます。
昨年は東日本大震災という未曾有の事態に直面した一年になりました。震災に伴う原発の停止や電力需給問題を契機として、我が国のエネルギー政策は大きな転換点を迎えることになりました。その中にあって、供給安定性、経済性、環境適合性といった特性を持つ天然ガスに対し、社会の期待は急速に高まっております。
こうした状況を踏まえ、昨年11月に「チャレンジ2020ビジョン」を取りまとめ、「天然ガスの普及・拡大を通じて、我が国のエネルギー政策へ貢献したい」という東京ガスグループの強い想いを、広く社会に発信しました。本ビジョンを通じて、「LNGバリューチェーン」のさらなる高度化を進め、安定的かつ安価なエネルギーを提供することによって、「お客さまの豊かで潤いのある生活」「競争力ある国内産業」「環境に優しい安心できる社会」の実現に貢献し、同時に東京ガスグループの将来の持続的発展にも繋げていきたいと考えています。
本年は東京ガスグループにとってビジョンの実行元年となります。
ビジョン実現のためには、社会やお客さまからの要望に対してスピード感を持って対処するとともに、日々変化する社会の動向やお客さまの意向を敏感に察知し、既存の概念に捉われずに変えるべきものは思い切って変革していかなければならないと考えています。また一方で、社会がどのように変っていこうとも、一世紀以上に亘って築き上げてきた「安心・安全・信頼」の企業ブランドを守り続けていくことが、すべての事業を進める上での前提であり、この双方の視点を持って具体的な取り組みを推進していく所存です。
対処すべきさまざまな課題がありますが、東京ガス、関係会社、東京ガスライフバル、エネスタ、エネフィット、工事会社など、「新たな東京ガスグループ」が一体感を持って取り組み、最大限の力を発揮することで、必ずや明るい未来を切り開いていけるものと確信しております。
以上
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