東京ガス株式会社(社長:岡本 毅、以下「東京ガス」)都市生活研究所では、このたび、都市生活レポート『40代のライフスタイル 〜現在の40代が求める「もっと」と「ちゃんと」とは』を発行しました。
40代という年齢は「多忙でプレッシャーが大きい」「人生の折り返し地点を意識する」ことが特徴的です。現在の40代は、消費の自己裁量権を獲得する20歳前後にバブル景気を経験していること、男女雇用機会均等法の施行により恵まれた就職状況であったことなどから、消費に積極的で物事を前向きに考える世代といわれ、注目されることが多い年代です。
今回、東京ガス都市生活研究所では、年齢や世代の影響を踏まえながら40代の意識と行動の実態を分析し、暮らしにおいて求められる価値を明らかにしました。
本研究によると、40代はライフステージが多種多様ですが、共通して人生の折り返し地点を感じており、今だけではなく将来においても自分の人生を「もっと」充実させたいと考えています。また、家族や社会の目を意識しながら、日々折り合いをつけて「ちゃんと」暮らしたいと考えていることが明らかになりました。
以上から、今後の商品やサービスには、「自分のための特別感やこだわり」と「こうあるべき」という規範意識を満たしつつ、「合理化・省力化できること」、が求められると考えられます。特に、家庭・家事に関するものでは「あからさまな手抜き感を与えずに、合理化・省力化できること」が重要と考えられます。現在の40代の特徴は、彼らが50代・60代になったときもそのまま継続していくことが予測されます。
 |
 |
主な調査結果 |
|
|
●今も将来も、自分の人生を「もっと」充実させたい |
・ |
40代は性別・未既婚に関わらず「自分の理想を実現させたい」「安心できる基盤を充実させたい」と 考えている。 |
・ |
加齢臭やシミ・ソバカスを「気にしている」割合が最も高く、いつまでも若く美しくありたい、と考えている。 |
・ |
ストレスを解消できる睡眠環境や浴室環境を求めていたり、親の介護について今のうちに準備したいと考えている。 |
●家族や社会と折り合いをつけて「ちゃんと」暮らしたい |
・ |
40代は身体の変わり目を実感し、規範意識も影響して「規則正しい生活を送りたい」、「健康のために食事に気をつかいたい」と考えている。 |
・ |
40代既婚女性に特徴的な意識として「合理的に家事をこなしたい」がある。「家事は自分で行いたいが、無理せず合理的にすませたい。」と考えている。 |
●自分に関することは最大限やりたい / 家族に関することは最低限やっておきたい |
・ |
40代にとって、自分のやりたいことをやりつつも、家族や社会に後ろ指をさされないことが重要である。「自分のための特別感やこだわり」を感じられることや規範意識を満たしつつ「合理化・省力化ができること」が提案のポイントとなる。 |
 |
 |
調査概要 |
|
|
■定量調査
・定量調査「暮らしに関する調査」
調査時期:2011年2月
調査手法:インターネット調査
調査対象:一都三県在住20〜69歳男女2000名
|
男性 |
女性 |
未婚 |
既婚 |
未婚 |
既婚 |
20代 |
100 |
100 |
100 |
100 |
30代 |
100 |
100 |
100 |
100 |
40代前半 |
100 |
100 |
100 |
100 |
40代後半 |
100 |
100 |
100 |
100 |
50代 |
- |
100 |
- |
100 |
60代 |
- |
100 |
- |
100 |
■定性調査
・プレヒアリング調査
調査時期:2010年7月
調査対象:一都三県在住
40代男女11名
・行動観察調査(日記調査)
調査時期:2010年9月
調査対象:一都三県在住
40代男女27名
・デプスインタビュー調査
調査時期:2010年9月〜10月
調査対象:日記調査回答者より、男女10名
■その他調査
・プレ定量調査(1)
調査時期:2010年8月
調査対象:一都三県在住 20〜69歳男女1000名)
調査手法:インターネット調査
・プレ定量調査(2)
調査時期:2010年11月〜12月
調査対象:一都三県在住 20〜69歳男女
(step1:1000名、step2:2000名)
調査手法:インターネット調査
・雑誌分析
調査時期:2011年1月、調査対象:30〜50代向けライフスタイル雑誌
※本レポートは東京ガス都市生活研究所ホームページからダウンロードできます。
http://www.toshiken.com/report/
以上
|