プレスリリース
お問い合わせはこちらへ
first

東京ガス 都市生活研究所 が都市生活レポートを発行
『男性の料理に関する意識と行動2011〜「オトコの料理」の実態〜』

東京ガス株式会社
平成23年9月30日
広報部

 

   東京ガス株式会社(社長:岡本 毅、以下「東京ガス」)都市生活研究所では、このたび、都市生活レポート『男性の料理に関する意識と行動2011〜「オトコの料理」の実態〜』を発行しました。

   都市生活研究所の生活定点観測調査※1によると、料理をする男性の割合は1990年には約4割でしたが、2011年では約6割に増加しています。
   これまで都市生活研究所のおこなった調査※2によると、男性調理に関しては、教育など育った時代の影響が大きい20代と、家庭で過ごす時間が増え単身化が進む60代以上において増加する傾向があることがわかっています。
   そこで、今回は、30〜50代男性を対象として、「料理に関する意識と実態」を明らかにしました。

   今回の研究では、30〜50代男性の代表的な「男性料理」の姿は、「休日に家族のために一品料理などの手軽な料理を作る」ということがわかりました。
   また、日常的に料理をする男性には「子どもの頃に料理を手伝った人」や「父親が料理していた人」が多いことも明らかになりました。

   教育や情報などの社会状況の変化から、料理する男性は今後も増加することが予想されます。さらに、本研究で明らかになった「子ども時代の影響」という視点を加えると、料理をする父親の姿を目にする機会が多い現代の子どもたちの世代では、「日常的に料理をする男性」が増えることが考えられます。

   その結果、料理に対する意識や行動の男女差はさらに縮小するため、料理に関する情報やサービス・商品などは対象を男性向け、女性向けと区別して考えず、すべての人にとって使いやすいことを配慮したものが求められていくと考えられます。

※1. 「都市生活者の意識・行動観測(通称:生活定点観測)」調査。都市生活研究所が、首都圏に暮らす人々の生活・意識・行動の現状及びその変化を経年的に把握するため1990年より3年ごとに実施している。
※2. 「20代のライフスタイル」(2010年12月)、「高齢者の食生活2010」(2010年5月)他

調査概要

◆調査対象:30〜50代の既婚男性(900名)※参考として20代・60代についても調査を実施。
◆対象エリア:1都3県(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)
◆調査方法:web調査
◆調査時期:2010年9月
◆サンプル数:1,500s(20代〜60代で各300s)

結果の要約

<既婚男性の料理頻度とグループの定義>
30〜50代既婚男性に「包丁やコンロを使う料理をするか?」に対して64%が「する」と回答。

さらに、「する」とした回答者について、頻度によって下記のとおり3つのグループに定義。
(1)週3日以上料理する「日常実施者」
(2)月1日〜週2日の「休日実施者」
(3)年1日〜半年に2日の「非日常実施者」

<男性料理の実態>
◆作る料理トップ3は「炒め物」「麺類」「肉を焼く」。頻度に関係なく共通。
◆「揚げ物」は好きなメニューだが、作業は面倒(25%)と考えている。

<料理をする男性の意識>
◆理由:「日常実施者」作ることや食べることが好き。料理は当たり前。
         「休日実施者」家族の喜ぶ顔が見たい「非日常実施者」妻の不在
◆「料理は楽しい」は約9割で、頻度に関係なく共通。
◆料理へのこだわり(食材・道具・技術・自分らしさ)が強い「日常実施者」。

<料理をしない男性の意識>
◆しない理由は、「作れない」(35%)「時間がない」(28%)。しかし、52%が今後、料理をしたいと考えている。

<料理をする男性・しない男性の育った背景>
◆「日常実施者」は、子どもの頃から料理に親しんでおり、「非実施者」はキッチン仕事 の手伝いが少ない。
◆父親の料理姿が現在の料理頻度に影響。
・子どもの頃に父親が料理をしていた:「日常実施者」39%、「非実施者」17%
・「高校生以下の子どもがいる」男性で「料理をする」割合は66%
回答者の子ども時代に比べ、現在の子どもたちは父親が料理をしている姿を目にする機会が多いということであり、将来日常的に料理する割合がさらに高くなっていくことが考えられる。

※本レポートは10月7日から、東京ガス都市生活研究所ホームページからダウンロードできます。
http://www.toshiken.com/report/

以上
この件に関するお問合せはこちらへ
はじめへ
[ プレスリリース一覧に戻る ] | [ ひとつ前に戻る ]