■東北地方太平洋沖地震について
3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震は、東日本を中心に、戦後最大の災害をもたらしました。全ての被災者の方々に改めて心からお見舞いを申し上げます。
東京ガスも、この大地震によって、日立市を中心に3万件を超えるお客さまへの供給停止をはじめとして大きな影響を受けましたが、東京ガス、関係会社、協力企業を含めたオール東京ガスの総力を挙げて対応した結果、地震発生後1週間で復旧を終了しました。
しかし、仙台はじめ東北地方のガス事業者の受けた被害は極めて甚大です。一日でも早い復旧を目指して、全国のガス事業者が応援のために現地入りしており、オール東京ガスからも、本日現在1000人を超える復旧隊が厳しい環境の中で現地での作業に取り組んでいます。現地へ出向いている人たちも、また、要員が足りない中で留守を預かる人たちも、皆それぞれに日本の都市ガス事業を出来る限り早く復興させようという意気に燃えて日々頑張っています。
都市ガス事業者にとって、安定的で安全なガス供給は何にも増して重要な使命です。それが維持できない時にお客さまにどれだけのご不便ご苦労をおかけするか、皆さんは目のあたりにしているのです。私たちの仕事の一つひとつが、都市ガスの安定的かつ安全な供給を支えていることを片時も忘れることなく、それぞれの職務に精励してもらいたいと思います。
今回の地震による大津波が原因となって、深刻な発電能力不足が発生し、今も計画停電や電力利用抑制が行われています。
わが国はこれまで、原子力を中核におきつつ、石油・石炭・天然ガス及び再生可能エネルギーを組み合わせて、エネルギー需要と地球温暖化問題に対処することを政策の基本としてきました。今後は、エネルギー需給のベストミックスを改めて作り上げることがこれまでより格段に重要になります。その中にあって、供給安定性と環境適合性に優れた天然ガスには大きな期待が集まることが予測されます。東京ガスは、かねてから「天然ガスをコアとした総合エネルギー事業」の展開を目指しており、天然ガスに対する世の期待に対し、最大限応えていく努力をするのは当然です。その際、一人都市ガス事業のみならず、日本全体にとって何がベストであるかということを基準点として行動していくことが大切だと考えています。
■心がけてほしいこと
1点目は、仕事を進める上で、「謙虚さ」と「熱意」の両者を併せ持つことです。「謙虚さ」とは、素直な気持ちで人の言葉や考えに耳を傾け、歴史上の出来事や社会事象などからも何かを学び取ろうという姿勢のことであり、「熱意」とは、物事を動かし、やりぬこうとする燃えるような意欲のことです。「熱意」なき「謙虚さ」は単なる「消極性」と変わらず、「謙虚さ」なき「熱意」はいたずらな「暴走」を招くことになりがちです。「謙虚さ」と「熱意」の2つがバランスよく備わった社会人になってほしいと思います。
2点目は、「徹底して自分の頭で考えること」です。外部情報の無批判な受け入れ、人の考えの受け売り、受動的な指示待ちの姿勢では建設的な仕事はできません。自分の目で見て、心で感じて、頭で考え抜き、行動することが、仕事だけでなく、一人の社会人としての皆さんを成長させるものと確信しています。
以上
 |
 |
<参 考> 平成23年度新入社員数 |
|
|
|
平成23年度 |
平成22年度 |
大学卒 |
文系 |
36(5) |
35(6) |
理系 (高専卒含む) |
73(11) |
67(13) |
短大卒 |
−(−) |
−(−) |
高校卒 |
155(2) |
164(3) |
合計 |
264(18) |
266(22) |
|
()内は女子で内数
|
|