プレスリリース
お問い合わせはこちらへ
first

「第24回建築環境デザインコンペティション」入賞者を発表
- 課題『地球に生きる』 -

東京ガス株式会社
平成22年12月8日
広報部

 

   東京ガス株式会社(社長:岡本 毅)は、このたび、本年5月1日から作品を募集しておりました 「第24回建築環境デザインコンペティション」(後援:社団法人日本建築学会、社団法人空気調和・衛生工学会、株式会社新建築社)の入賞者を決定しました。

第24回建築環境デザインコンペティション受賞作品
応募作品数123点
最優秀賞 1点  
  綿貫 志野   他3名(株式会社久米設計)
優 秀 賞 3点  
  木村 奈央   他7名(KAJIMA DESIGN/株式会社アルモ設計)
  田中 匠   他4名(株式会社竹中工務店)
  中村 隆志   (日本大学大学院)
佳 作 賞 9点  
  田代 純   他3名(大阪工業大学大学院)
  糀谷 正和   他6名(清水建設株式会社)
  中野 達文   他4名(筑波大学大学院/東急建設株式会社)
  野中 志帆   他8名(KAJIMA DESIGN/株式会社アルモ設計)
  杉野 卓史   他9名(株式会社 安井建築設計事務所/株式会社グリーン・ワイズ)
  鈴木 舞   他1名(慶應義塾大学大学院)
  寺田 彩瑛子   他3名(芝浦工業大学)
  手島 史惠   他3名(大成建設株式会社)
  田中 渉   他3名(株式会社 日建設計/AA School/東京大学大学院)

   東京ガスは、環境にやさしい都市づくりに貢献していきたいと考えており、本コンペティションの実施を通して、これからますます活躍が期待される建築業界の方々や建築を専攻する学生の方々の飛躍の一助となり、ひいては建築業界の発展に微力ながらも貢献できればと考えております。

建築環境デザインコンペティションとは

   1987年から開催し、今回で24回目の本コンペティションは、毎回、設計事務所や建設会社などの実務に携わっている方々や、将来有望な若手の設計者、建築専攻の学生の方々など、想像力にあふれた非常に高いレベルの作品が寄せられ、内外から高い評価をいただいております。
   本コンペティションは、一般の建築デザインコンペティションとは異なり、「建築と設備のトータルな調和」という考え方に基づき、デザイン性だけではなく、機能性と環境との調和を求めて、建物の設備計画も合わせて提出いただくことが大きな特徴です。

課題『地球に生きる』について

    いうまでもなく私たち人間は、地球に生きている。人間だけではない。さまざまな動物や植物、水や鉱物も地球に生きているのである。人間がつくり出した建築もそうである。人智を尽くした建築であっても、地球のほんの一部を代替したものであり、建築は生命の延長であると考えることができる。
    しかし一方、人間がつくり出す文化や建築には無限の価値があるともいえる。その可能性にチャレンジすることが、人間の地球に対する役割であり恩返しではなかろうか。物質的価値と精神的価値が交錯するのが文化であり建築なのだ。
    といって有限である地球の物質的資源を浪費することは許されるものではない。そのことを最近の人間社会は理解するようになってきた。そうした考えに基づいてサステイナビリティ、ゼロエミッション、ゼロエナジーなど、さまざまなコンセプトと、それを応用する技術が出現してきており、その活用は今日的課題となっている。
    ただ、ややもすると手段であったものが目的化し、その目的を達成するために誤った道に入り込んでしまうことがある。歴史を見てもそうした例は数多くある。現在、CO2削減が世界的課題になっているが、地球のため、という本題を見失ってしまうと、それは不毛な努力になってしまう。そうしたあやまちに気付いたとき、私たちは「地球に生きる」という根本命題に立ち返らねばならないのである。
    今回の課題「地球に生きる」は、建築の設計者が環境や設備の専門家と協同して、どのように地球に生きていくべきかを考え、それを具体的に表現することである。当然、このコンペに通底する「建築と設備のトータルな調和」が前提となる。地球環境への配慮が根底にあれば、対象はどのような建築であってもよい。広い視座を保ち袋小路に入り込まないような「地球に生きる」にふさわしい建築の提案を求めたい。

今回のコンペティションおよび作品の特徴

   今回の課題「地球に生きる」は、「建築と設備のトータルな調和」という考え方に基づき、地球環境に配慮しつつどのように地球に生きていくべきかを求めた難しい課題であったにも関わらず、123件という多数の作品が寄せられました。建築と設備と地球環境という要素について、豊かな発想と技術的な知識を盛り込んだ素晴らしい作品が数多くあり、審査委員の先生方による熱のこもった議論の末、一次審査会では優秀賞4作品と、佳作賞9作品が選出されました。
   公開審査会では、優秀作品4作品のプレゼンテーションを経て、綿貫志野さん他3名の作品「いどばた」が最優秀賞に選ばれました。

公開審査の模様、受賞作品の公開

   受賞内容の詳細については、雑誌『新建築』2011年2月号(2011年2月1日発行)にて発表します。また、建築環境デザインコンペティションのオフィシャルサイトにて、12月中旬から受賞者作品ほか、結果詳細について公開します。
   建築環境デザインコンペティションのオフィシャルサイト(http://kenchiku.tokyo-gas.co.jp/

以上

【参考】第24回建築環境デザインコンペティション実施概要

1. 課題 『地球に生きる』
2. 応募対象 建築設計事務所、総合建設会社、建築専攻学生などの意匠または設備設計(志望)者およびその組合せチーム
3. 賞金 最優秀賞 150万円(1点)
    優秀賞 50万円(3点)
    佳作賞 20万円(10点)
4. 審査方法 作品審査は応募全作品を対象とした一次審査会を経て、一次審査通過者による公開審査(プレゼンテーション/審査員によるヒアリング)により最優秀賞を決定します。
5. 審査委員 委員長 内藤 廣 氏 (東京大学大学院教授)
    委員 井上 隆 氏 (東京理科大学教授)
    尾崎 勝 氏 (鹿島建設株式会社常務執行役員建築設計本部長)
    佐藤 信孝 氏 (株式会社日本設計取締役常務執行役員環境・設備設計群長)
    妹島 和世 氏 (妹島和世建築設計事務所代表)
    千葉 学 氏 (東京大学大学院准教授/千葉学建築計画事務所)
    山田 幸夫 氏 (株式会社久米設計代表取締役社長)
    松田 明彦 氏 (東京ガス株式会社都市エネルギー事業部長)
    コーディネーター 馬場 璋造 氏 (建築情報システム研究所代表)
この件に関するお問合せはこちらへ
はじめへ
[ プレスリリース一覧に戻る ] | [ ひとつ前に戻る ]