東京ガス株式会社(社長:岡本 毅、以下「東京ガス」)は、このたび、天然ガスを利用した『天然ガスハイブリッド車(以下「本車両」)』の試作車両を開発しました。
本車両は、ガソリンハイブリッド車である「トヨタSAI※1」を改造して、化石燃料の中では最も燃焼時のCO2排出量が少ない天然ガスを燃料に走行します。クリーンな天然ガスを燃料として利用するため、ガソリンハイブリッド車よりも▲24%、一般のガソリン車よりも▲62%もCO2削減効果が期待できると試算しています。また天然ガス自動車の燃料となる圧縮天然ガス(CNG)は、ガソリンよりも低廉な価格水準を維持しているため、燃料代がガソリンハイブリッド車と比較して約半分、一般のガソリン車と比較して約4分の1に抑えることができます※2。
本車両は、東京ガスが仕様の決定を行い、共同開発先となる株式会社エッチ・ケー・エス(社長:長谷川 浩之)が、車両の改造を行いました。
東京ガスは、このたび開発した本車両を“天然ガス自動車の未来を示すコンセプトカー”として、各種展示会などに展示するとともに、営業車両として使用し、期待される性能を実証してまいります。
東京ガスは、1982年から天然ガス自動車の開発に着手し、1991年には天然ガスを専用の燃料とした「天然ガス自動車」を開発しました。その後、当社は天然ガスを供給する天然ガススタンドの建設を進め、現在は、当社管内で約14,000台、国内では約39,000台の天然ガス自動車が普及しています。世界では1,100万台を超える天然ガス自動車が普及しています※3。 東京ガスは、引き続き、地球温暖化防止と運輸部門エネルギーの石油依存度低減に貢献できる天然ガス自動車の大きな可能性を追求してまいります。
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