東京ガス株式会社(社長:岡本毅)と株式会社日本サーモエナー(社長:榊本貞良)は、真空式ガス温水ヒーターに装備する潜熱回収器を共同で開発し、基本仕様を決定しました。平成23年4月から、世界初※1の「潜熱回収型真空式ガス温水ヒーター」を販売します。
真空式ガス温水ヒーターは、給湯需要の大きな業務用のお客さま向けに給湯や暖房用のお湯を供給するガス温水ボイラーの一つです。取り扱いに免許や資格を必要とせず、耐久性に優れていることから、フィットネスクラブや温浴施設等で広く導入されています。これまで排気ガス中に含まれる潜熱は未利用のまま外気に放出していましたが、潜熱回収器を装備して熱を有効に利用することによって、従来の真空式ガス温水ヒーターでは最高で95%だった熱効率※2を105%に向上させ、真空式ガス温水ヒーターで最高※3の熱効率を実現します。
「潜熱回収型真空式ガス温水ヒーター」は、潜熱を回収するとともに、負荷の変動に応じてバーナーの出力を連続的に変えることができる比例制御燃焼方式を採用したことで、年間の一次エネルギー消費量を1割以上削減することを見込んでいます。
両社は今後、「潜熱回収型真空式ガス温水ヒーター」の最終性能試験や販売準備を進め、平成23年4月から株式会社日本サーモエナーが製品化し、販売します。両社は、フィットネスクラブ、温浴施設、病院、老人福祉施設等のお客さまに「潜熱回収型真空式ガス温水ヒーター」をご提案し、低炭素社会の実現に貢献してまいります。
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