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「第24回建築環境デザインコンペティション」の作品募集開始
- 課題『地球に生きる』 -

東京ガス株式会社
平成22年4月30日
広報部

 

    東京ガス株式会社(社長:岡本毅、以下「東京ガス」)は、本年5月1日から「第24回建築環境デザインコンペティション」(後援:社団法人日本建築学会、社団法人空気調和・衛生工学会、株式会社新建築社)の作品募集を開始します。
   本コンペティションは、1987年から毎年開催し、今年で24回目を迎えます。一般の建築デザインコンペティションとは異なり、本コンペティションは、「建築と設備のトータルな調和」という考えに基づき、デザイン図面だけではなく、建物の設備計画も合わせて提出いただくことが大きな特徴となっています。また建築業界の著名な先生方が、公開審査による選考を実施することも本コンペティションの魅力となっています。本コンペティションは、設計事務所や建設会社などの実務に携わっている方々や、若手の設計者、建築専攻の学生の方々などから高い評価をいただいており、前回は238作品のご応募がありました。
   東京ガスは、本コンペティションの実施を通して、ますます活躍が期待される建築業界の方々や建築を専攻する学生の方々の飛躍の一助となって建築業界の発展に貢献するとともに、「環境にやさしい都市づくり」に貢献することをめざしています。

課題『地球に生きる』について (全文は【参考2】をご参照ください。)

   私たち人間、動物や植物、水や鉱物も地球に生きている。人智を尽くした建築であっても、地球のほんの一部を代替したものであり、生命の延長であると考えることができる。
   一方、人間がつくり出す文化や建築には無限の価値があるともいえる。その可能性にチャレンジすることが、人間の地球に対する役割であり恩返しではないだろうか。
   現在、CO2削減が世界的課題であるが、地球のため、という本題を見失うと不毛な努力となる。そうしたとき、私たちは「地球に生きる」という根本命題に立ち返らねばならない。
   今回の課題は、どのように地球に生きていくべきかを考え、それを具体的に表現することである。地球環境への配慮が根底にあれば、対象はどのような建築でもよい。広い視座を保ち「地球に生きる」にふさわしい建築の提案を求めたい。

【参考1】第24回建築環境デザインコンペティション実施概要

1. 課題 『地球に生きる』
2. 応募対象 建築設計事務所、総合建設会社、建築専攻学生などの意匠または設備設計(志望)者およびその組合せチーム
3. 賞金 最優秀賞 150万円(1点)  
    優秀賞 50万円(3点)  
    佳作賞 20万円(10点)  
4. 応募登録 開始:2010年5月1日、締切:2010年10月8日
・インターネット(http://kenchiku.tokyo-gas.co.jp/)よりご登録下さい。
・郵便あるいはFAXにて登録の場合は、「建築環境デザインコンペティション」と明記し、住所、氏名、年令と、勤務先または学校名、住所、電話、FAX、E-mailアドレスを書き添えてお申し込み下さい。登録票をお送りいたします。
5. 作品応募締切 2010年10月20日  
6. 審査方法 作品審査は応募全作品を対象とした一次審査会を経て、一次審査通過者による公開審査(プレゼンテーション/審査員によるヒアリング)により最優秀賞を決定します。
7. 審査発表 2010年12月初旬に公開審査および表彰式を行います。
審査結果につきましては、東京ガスの「建築環境デザインコンペティションサイト」、および2011年「新建築」2月号に掲載いたします。
8. 審査委員 委員長 内藤 廣 氏 (東京大学大学院教授)
    委員 井上 隆 氏 (東京理科大学教授)
    尾崎 勝 氏 (鹿島建設株式会社常務執行役員建築設計本部長)
    佐藤 信孝 氏 (株式会社日本設計取締役常務執行役員環境・設備設計群長)
    妹島 和世 氏 (妹島和世建築設計事務所代表)
    千葉 学 氏 (東京大学大学院准教授/千葉学建築計画事務所)
    山田 幸夫 氏 (株式会社久米設計代表取締役社長)
    松田 明彦 氏 (東京ガス株式会社都市エネルギー事業部長)
    コーディネーター 馬場 璋造 氏 (建築情報システム研究所代表)
9. お問い合わせ先
    建築環境デザインコンペティション事務局
〒113−0034 東京都文京区湯島2−30−8(株式会社建報社内)
TEL:03−3818−1961(t-gas@kenchiku.co.jp

【参考2】『地球に生きる』課題全文

   いうまでもなく私たち人間は、地球に生きている。人間だけではない。さまざまな動物や植物、水や鉱物も地球に生きているのである。人間がつくり出した建築もそうである。人智を尽くした建築であっても、地球のほんの一部を代替したものであり、建築は生命の延長であると考えることができる。
   しかし一方、人間がつくり出す文化や建築には無限の価値があるともいえる。その可能性にチャレンジすることが、人間の地球に対する役割であり恩返しではなかろうか。物質的価値と精神的価値が交錯するのが文化であり建築なのだ。
   といって有限である地球の物質的資源を浪費することは許されるものではない。そのことを最近の人間社会は理解するようになってきた。そうした考えに基づいてサステイナビリティ、ゼロエミッション、ゼロエナジーなど、さまざまなコンセプトと、それを応用する技術が出現してきており、その活用は今日的課題となっている。
   ただ、ややもすると手段であったものが目的化し、その目的を達成するために誤った道に入り込んでしまうことがある。歴史を見てもそうした例は数多くある。現在、CO2削減が世界的課題になっているが、地球のため、という本題を見失ってしまうと、それは不毛な努力になってしまう。そうしたあやまちに気付いたとき、私たちは「地球に生きる」という根本命題に立ち返らねばならないのである。
   今回の課題「地球に生きる」は、建築の設計者が環境や設備の専門家と協同して、どのように地球に生きていくべきかを考え、それを具体的に表現することである。当然、このコンペに通底する「建築と設備のトータルな調和」が前提となる。地球環境への配慮が根底にあれば、対象はどのような建築であってもよい。広い視座を保ち袋小路に入り込まないような「地球に生きる」にふさわしい建築の提案を求めたい。

以上
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