東京ガス株式会社(社長:岡本毅)は、「スマートエネルギーネットワーク」の早期実現に向けて、「スマートエネルギーネットワーク」に関連する企画立案・実証事業の推進などを行うとともに、対外窓口として産官学との連携を進めるために、本年4月5日付で、総合企画部内に「スマートエネルギーネットワーク推進室(8人)」を発足いたします。
同推進室は、燃料電池やコージェネレーションなどのエネルギーの革新的技術を活用し、電気・熱・再生可能エネルギーおよび未利用エネルギーなどのベストミックスを実現する次世代エネルギー・社会システム「スマートエネルギーネットワーク」の推進に向けて立ち上げるものです。
低炭素社会の実現、エネルギーセキュリティの確保に向け、今後一層、エネルギーの高度利用や再生可能エネルギーなどの活用が求められています。エネルギー全体の有効利用を考えると、電力に限らず、最終エネルギー消費の50%を占めている熱の有効利用等も視野に入れる必要があり、電気に熱、再生可能エネルギー、廃熱(清掃工場廃熱等)など未利用エネルギーを組み合わせた「スマートエネルギーネットワーク」の実現を図ることが重要です。
また、欧州などでも「スマートグリッド」だけでなくエネルギー全体の最適化を志向し「スマートエネルギーネットワーク」の検討が行われるなど、世界的にも検討が進められており、我が国の成長戦略としても期待されています。
当社はこれまでに、
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(1) |
天然ガスの高度利用として、高効率に熱・電気をつくり出す燃料電池・天然ガスコージェネレーションシステムの先進的な開発・普及 |
(2) |
エネルギーの面的利用として、エネルギーサービスや地域冷暖房の開発・推進 |
(3) |
再生可能エネルギーの導入促進として、太陽熱・太陽光・バイオマスなどとガスシステムを組み合わせた再生可能エネルギーのシステム化技術の開発・普及 |
(4) |
複数のお客さまに対して、電気・熱気の全体最適的な利用を行うための分散型エネルギーシステム統合制御技術、情報通信技術(ICT)など関連技術の開発 |
などを進めてまいりました。
当社は、これらの豊富な経験・技術を結集し、エネルギー全体のベストミックスとなる「スマートエネルギーネットワーク」を早期に実現していくことを目指してまいります。
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