プレスリリース
お問い合わせはこちらへ
first

クイーンズランド・カーティスLNGプロジェクトからの液化天然ガス購入と
同プロジェクトへの参画に関する基本合意書の締結について

東京ガス株式会社
平成22年3月31日
広報部

 

   東京ガス株式会社(社長:鳥原光憲)は、本日、BGグループ(代表者:Mr. Frank Chapman、以下「BG」)がオーストラリアのクイーンズランド州で推進しているクイーンズランド・カーティスLNGプロジェクトからの液化天然ガス(以下「LNG」)の購入、および同プロジェクトへの参画に関する基本合意書に調印致しました。今後、両社間で、LNGの売買に関する契約および本プロジェクト参画の詳細について協議して参ります。
   本プロジェクトは、クイーンズランド州のスラット(Surat)盆地中心の石炭層に存在する天然ガス「コール・ベッド・メタン(Coal Bed Methane、以下「CBM」)」を、カーティス島で液化天然ガスにして出荷するものです。オーストラリアには、在来型ガスを超える豊富な量のCBMが存在し、LNG供給源として、大きな役割が期待されています。
   当社は、立ち上げ買主の一社として、世界初と期待されるCBM−LNGプロジェクトを支援することで、LNG供給可能数量の増大に貢献するとともに、CBM−LNGの受け入れにより、LNG調達の選択肢が大きく拡がることになります。
   今回の基本合意は、当社とBGの初めての長期契約であり、日本のエネルギー事業者として初めてCBM−LNGの購入およびプロジェクトへの参画となります。BGとの強力なパートナーシップを通じ、競争力のあるLNGを安定的に確保し、またLNGバリューチェーンにおける事業を積極的に展開できるものと期待しております。

基本合意の概要
以下の内容に沿って協議を進めていくことに合意。
(1)売主 BG Group plc (ビージー・グループ・ピーエルシー)
(2)買主 東京ガス株式会社
(3)契約期間 2015年から20年間
(4)契約数量 120万トン/年
(5)受渡条件 Ex-ship(着桟渡し)
(6)上流権益 ガス田1.25%、第2液化トレイン2.5%の権益譲渡

参考資料

クイーンズランド・カーティスLNGプロジェクトの概要

ガス田 オーストラリア クイーンズランド州スラット(Surat)盆地を中心とするCBM鉱区
埋蔵量 約17.3兆立方フィート(Tcf)(約4,600億m3)(資源量を含む)
液化能力 400万t/年×2系列=800万t/年
出荷基地 カーティス島 グラッドストーン港

CBMについて

CBMは、シェールガスやタイトサンドガスと並ぶ非在来型ガスの一種で、石炭層に存在する微細な亀裂(クリート)の表面に天然ガスが吸着しているもの。
米国では1980年代から商業生産しており同国内の天然ガス消費量の約10%を占める。オーストラリアでは2000年代に入り本格的に利用されており、資源量は約350Tcfと言われています。

BGの概要

社名 BG Group plc(ビージー・グループ・ピーエルシー)
住所 100 Thames Valley Park Drive, Reading, Berkshire, United Kingdom
代表者 Mr. Frank Chapman(フランク・チャップマン)
   BGは、原油および天然ガスの探鉱、開発、輸送、供給、発電に関する統合的な事業を行っており、エジプト、トリニダード・トバゴなどにおけるLNG開発に携わっている。年間LNG取扱量は約1,400万トンに上り、スポット取引などによる日本へのLNG供給実績もある。

地図

以上
この件に関するお問合せはこちらへ
はじめへ
[ プレスリリース一覧に戻る ] | [ ひとつ前に戻る ]