本プロジェクトは、EWC社がインドネシアのスラウェシ島南部で推進しているガス田開発事業、スラウェシ島内発電事業、LNG生産事業、およびLNG販売事業の4事業から構成されています。
本プロジェクトでは、プロジェクト区域内で採掘された天然ガスを利用して、インドネシア初の民間による天然ガス発電事業を1997年から行っています。今後は、天然ガス発電事業の拡張とともに、新たにLNGを生産し、インドネシア国内を中心に日本をはじめアジアなどにもLNGが販売される見通しです。本プロジェクトにおいて建設されるLNG生産プラントは、年間生産能力50万トンの小規模液化設備を4基並列させる方式を採り、年間200万トンのLNGを生産する予定です。この方式を採用することで、低コストかつ迅速な建設が期待されており、2011年からLNGの生産を開始する予定です。
東京ガスは、EWC社が100%保有するガス田開発会社、スラウェシ島内発電会社、LNG生産会社の3事業会社の株式、および今後設立する予定のLNG販売会社の株式を、各25%取得することによる本プロジェクトへの参画について、EWC社と協議してまいります。
また、EWC社と東京ガスとの間では、本プロジェクトから生産されるLNGを、2012年以降に年間で50万トン購入することについても協議してまいります。
東京ガスは、本プロジェクトの各種事業への参画やLNGの購入を通じ、環境性に優れた競争力のあるLNGを確保するとともに、事業権益の獲得や収益基盤の拡大により、LNGバリューチェーンにおける事業をより一層展開できるものと期待しています。