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茨城県における天然ガスインフラ整備について
〜低炭素社会の実現と地域経済のさらなる活性化を目指して〜

東京ガス株式会社
平成21年12月24日

 

   東京ガス株式会社(社長:鳥原 光憲)は、本日、茨城県における天然ガスインフラ整備計画を、今後、早期に具体化していくことを決定し、あわせて茨城県および日立市にその推進に向けた協力を依頼いたしました。
   本計画は、茨城県日立市にLNG基地を建設するとともに、同基地を拠点に、県内各地の天然ガス需要に応じパイプラインを敷設し、栃木県真岡市にある既存のパイプラインに接続するものです。当社は、本計画について、2009年1月30日に発表した「2009年度〜2013年度グループ中期経営計画」において、将来を見据えた基幹インフラの積極的拡充策の一環として位置づけ、2017年度を目途にその実現に向けた検討を進めていくこととしておりましたが、昨今の地球温暖化対策に対する社会的・国際的な関心の高まりや、地元からの強い要請などを踏まえ、本計画の早期具体化を決定いたしました。
   天然ガスは環境性、供給安定性に優れたエネルギーとして、今後も民生用、産業用など幅広い分野においてそのニーズが拡大すると考えられます。当社は、天然ガスの普及促進を通して、「低炭素社会の実現」という国の環境エネルギー政策に貢献するとともに、茨城県の経済発展ならびに地域の活性化に少しでも寄与できるよう努めてまいります。また当社は、日立市において1945年から60年あまりにわたりガス事業を展開しており、今後とも地域の一員として市民生活と産業活動をエネルギー面から支え続けてまいります。
   なお今後につきましては、「茨城県における天然ガスインフラ整備」に関する基本合意に基づき、県、日立市、海上保安庁など関係者の皆さまと協議を進めて詳細を決定してまいります。当社といたしましては、「安全確保」に万全を期すとともに、本計画の早期具体化に向けて、関係者ならびに県民、地元の皆さまのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
※LNG…Liquefied Natural Gas(液化天然ガス)の略語。

1.本計画の概要(いずれも予定)

(1)設備概要
  1. LNG基地(茨城港日立港区内)
    LNGタンク1基(20万klクラス)ほか
  2. パイプライン(茨城県日立市〜栃木県真岡市)
    高圧導管:口径600mm・約90km
(2)設備投資額
概算総額 1,000億円程度
(3)稼働予定時期
   2009年度〜2013年度グループ中期経営計画で検討していた2017年度の稼働予定時期を可能な限り前倒しし、2015年度を目標に関係者の皆さまと協議を進めてまいります。

2.茨城県との基本合意について

   茨城県と東京ガスは、「低炭素社会の実現」という環境・エネルギー対策への貢献と産業振興・雇用拡大による地域経済のさらなる活性化を図るため、天然ガスインフラを双方が協力して早期に整備するとともに有効活用を推進することで合意いたしました。

3.天然ガスインフラ整備のイメージ

参考

  • 天然ガスは、化石燃料の中でも二酸化炭素の排出が少ないという環境性を有し、パイプラインを通じて供給されるため供給安定性が比較的高く、熱や電力など様々な利用に対応できる利便性を持つエネルギーです。天然ガスは気体ですが、マイナス162℃まで冷却すると液体(LNG)になり、体積も1/600になります。この性質を利用して海外からLNGタンカーによる大量輸送とタンクによる大量貯蔵が可能となります。
  • LNG基地は、都市ガスを製造する拠点です。都市ガスの製造は、マイナス162℃のLNGを海水あるいは温水の熱によって再ガス化させるシンプルなものです。再ガス化された天然ガスは、安全のための臭いを付けてお客さま先へ送出いたします。基地内の各種設備は、阪神淡路大震災クラスの地震にも耐えられるように設計しており、365日24時間体制でお客さまに安全・確実に都市ガスをお届けしております。
以上
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