東京ガス株式会社(社長:鳥原光憲、以下「東京ガス」)の100%出資子会社である東京ガスパイプライン株式会社(社長:板沢幹雄、以下「TGPL」)は、本年7月1日から、東京ガス関東中央幹線管理センター栃木支所(栃木県宇都宮市)が管理している総延長約100kmの幹線パイプラインの維持管理業務の業務委託を、東京ガスから受けます。
幹線パイプラインの維持管理業務とは、主に1MPa(10気圧)以上の高圧で、多量のガスを遠距離輸送するパイプラインの保安とガスの安定供給を確保するために、(1)他事業者などが埋設ルート付近の道路掘削を行う際の立会いおよびガス管の防護、(2)埋設ルートの巡回、(3)ガバナステーション(整圧所)などの各施設の定期的な点検―などを行うものです。
天然ガスは、地球温暖化対策などへの対応としての環境性、原油と比した経済性・供給安定性、熱・電力など様々な需要形態に対応できる利便性を背景に、社会やお客さまからのニーズは拡大しています。東京ガスは、このニーズに対応し、天然ガスの普及・拡大を図るために、幹線パイプラインを広域に拡張しております。このため、幹線パイプラインの維持管理業務は、今後も着実に増えてまいります。また本業務は、多岐にわたる技術・技能の習得に長期間を要するため、東京ガスは、増える業務量に対応しつつ、専門性を有する社員を効果的に育成するために、独自の人事諸制度などを有する専門の会社に業務移管することが適切と考え、TGPLを本年4月に設立しました。TGPLは、本年7月の栃木支所エリアの業務実施後、平成23年4月に東京ガス全域の幹線パイプライン(平成23年4月時点で総延長約820km)の維持管理業務の業務委託を受ける予定です。
なお東京ガスは、今後、幹線パイプラインの維持管理業務をTGPLに業務委託してまいりますが、保安およびガスの安定供給に対する責任は、引き続き東京ガスが負ってまいります。TGPLは、パイプラインの維持管理に必要な専門技術・技能を東京ガスから確実に引き継ぎ、保安と安定供給に万全を尽くしてまいります。
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TGPLの会社概要 |
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本社 |
:東京都港区海岸1-5-20 |
代表者 |
:板沢幹雄 |
資本金 |
:1億円(東京ガス100%出資) |
設立 |
:平成21年4月1日 |
従業員数 |
:32人(平成21年7月時点。なお10月に栃木地区から5人新規採用。) |
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東京ガス全域の幹線パイプラインの維持管理業務を引き継ぐ平成23年4月時点の従業員数は、約230人を予定。
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<東京ガスの幹線パイプラインネットワーク> |
以上
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