東京ガス株式会社(社長:鳥原光憲、以下「東京ガス」)は、荏原バラード株式会社(社長:大矢正克、以下「荏原バラード」)製の家庭用燃料電池「エネファーム」(以下「エネファーム」)を本年7月1日に発売する予定でしたが、本日、発売中止を決定いたしました。
なお、東京ガスは今年度、エネファームの販売目標を1,500台としておりますが、その目標に変更はなく、本年5月1日に発売したパナソニック株式会社(社長:大坪文雄、以下「パナソニック」)製エネファームの販売を進めてまいります。
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荏原バラード製エネファームの発売中止に至る経緯 |
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東京ガスは、家庭用燃料電池の実用化に向けて、1998年から固体高分子形燃料電池(PEFC)の開発に着手し、2003年から荏原バラードグループ※1およびパナソニックの2グループと共同開発を進めてまいりました。また、2005年度から2008年度までの定置用燃料電池大規模実証事業では、累計796台※2のエネファームを設置しました。
しかし、昨今の不況による急激な景気悪化を受け、荏原バラードの親会社である株式会社荏原製作所(社長:矢後夏之助、以下「荏原製作所」)が事業の見直しを行うこととなり、本日、家庭用燃料電池事業から撤退し、荏原バラードを解散するとの正式な連絡がありました。
それを受け、東京ガスは、本日、本年7月1日に予定していた荏原バラード製エネファームの発売を中止することを決定いたしました。
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※1 |
荏原バラードグループ:荏原バラード、荏原製作所、バラード・パワー・システムズ(本社:カナダ) |
※2 |
定置用燃料電池大規模実証事業で設置した796台のメーカー別内訳
荏原バラード製:316台、パナソニック製:480台 |
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今後の対応 |
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定置用燃料電池大規模実証事業において、荏原バラード製エネファームをお使いのお客さまにつきましては、東京ガスと荏原製作所の2社が共同で今後の定期点検およびメンテナンス対応を実施してまいります。
また、東京ガスと荏原バラードグループで進めてまいりました家庭用燃料電池の共同開発は、今回の荏原バラードの解散により終了いたします。
なお、今年度、東京ガスが販売するエネファームにつきましては、すべてパナソニック製エネファームで対応する予定であり、販売目標の1,500台に変更はありません。 |
東京ガスは低炭素社会の実現に向けて、今後もエネファームの販売および次世代機開発に注力し、エネファームが家庭部門における温暖化対策の切り札として普及するよう努め、地球環境問題の改善に貢献してまいります。
以上
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