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2009年度「東京ガス環境おうえん基金」助成先の決定について

東京ガス株式会社
財団法人日本環境協会
平成21年5月15日

 

 東京ガス株式会社(東京都港区、社長:鳥原光憲、以下「東京ガス」)と財団法人日本環境協会(東京都中央区、理事長:渡辺修、以下「日本環境協会」)は、このたび、2009年度「東京ガス環境おうえん基金(以下「本基金」)」の助成先を決定しました。

 昨年度に続き第2回となる今回は、2008年12月1日から2009年1月31日まで募集を行い、54団体からの応募がありました。これらの応募案件について、有識者を含む選考委員会において、「団体の適格性」「活動の必要性、妥当性」「活動の持続性、発展性」「参加者の広がり」「活動の実施可能性」「組織の活動推進能力」等について、厳正な審査を行った結果、生物多様性の保護や環境教育支援等の活動を行う14団体(助成総額1,085万5千円)が助成先に決定しました。助成先はいずれも、地域や地球の環境保全、環境教育・意識啓発活動に積極的かつ継続的に取り組む非営利の民間団体です。詳細は別紙をご参照ください。

 なお、昨年度は2年以上継続して環境保全活動に積極的に取り組んでいる団体であることを助成の条件としていましたが、今回はより幅広い助成を行うため、助成の種類を「パワーアップおうえん※1」、「スタートアップおうえん※2」の2種に分け、対象団体を広げました。応募数の内訳は「パワーアップおうえん」が29件、「スタートアップおうえん」が25件、助成先の内訳は「パワーアップおうえん」の助成先11団体(助成総額795万5千円)、「スタートアップおうえん」の助成先3団体(助成総額290万円)です。

※1 パワーアップおうえん:2年以上継続して環境保全活動に積極的に取り組んでいる団体で、2年以上継続して取り組んできた地域に根差した環境活動を、さらに発展・成長させる活動に対して助成を行います。
※2 スタートアップおうえん:1年以上継続して環境保全活動に積極的に取り組んでいる団体で、新たに取り組む地域に根差した環境活動に対して助成を行います。 2年以上継続して環境保全活動に積極的に取り組んでいる団体においても、新たに取り組む環境活動はこちらに該当します。

 本基金は、2007年9月13日に東京ガスのお客さま件数が1,000万件を達成したことを記念する事業として、2007年12月25日に東京ガスが日本環境協会に助成金を寄付することで設立しました。広く地域社会に感謝の意を表すとともに、東京ガスの経営理念「環境にやさしい都市づくり」および企業行動理念「環境経営トップランナーとして、地球環境問題の改善に貢献する」の趣旨に基づき、地域や地球の環境問題解決と持続可能な社会実現に貢献することを目的としています。
 本基金は、来年度以降も毎年公募を行い、年間総額1,000万円の助成を、2008年度から2017年度までの10年間実施する予定です。

別紙

2009年度「東京ガス環境おうえん基金」助成先一覧
(掲載は団体名順、団体名・活動内容は応募内容を掲載)
【パワーアップおうえん】11件(助成総額795万5千円) 応募数:29件
団体名(所在地) 活動内容 助成金額
(千円)
NPO法人
アサザ基金
(茨城県)
<継続助成>
子ども達のネットワークから広がる自然再生事業
霞ヶ浦・北浦流域の各地の小学校を核にして流域のネットワークをつくり、流域単位の自然再生事業を展開する。
305
特定非営利活動法人
印旛野菜いかだの会
(千葉県)
<継続助成>
植栽いかだ法による水質浄化と環境学習
「植栽いかだ」で野菜を水耕栽培することで印旛沼の水質浄化をし、流域の小中学校と連携して体験環境学習を実施する。
980
特定非営利活動法人
NPOホタル野
(千葉県)
生き物いっぱい稲作事業
プランクトン、緑藻、イトミミズ等の生態系を活用した無肥料、無農薬の稲作を展開する。
750
特定非営利活動法
OWS
(東京都)
北限域の造礁サンゴ分布調査プロジェクト
世界のサンゴの分布の北限とされる関東の海の造礁サンゴの分布状況を調査し、伝えることで、地球温暖化防止と海洋環境保全の重要性を普及させる。
1,000
特定非営利活動法人
川口市民環境会議
(埼玉県)
エコライフDAY&チェレンジ・エコライフ
環境家計簿等を使って川口市民にエネルギー使用の抑制にチャレンジしてもらい、家庭部門の二酸化炭素排出量削減に貢献する。
700
環境テレビトラスト
日本委員会
(東京都)
循環型社会形成のための映像を通じた環境教育
日本の公害経験を記録した映像を作成し、上映会や勉強会の支援等を行う。
500
グリーン購入ネットワーク
(東京都)
グリーン購入啓発パンフレット
「ひろげよう、グリーン購入」製作

グリーン購入普及啓発のための冊子を作成し、配布する。
880
特定非営利活動法人
地域パートナーシップ
支援センター
(東京都)
「子どもたちが裸足で遊べる干潟づくり」プロジェクト
地域住民の手で多摩川の干潟の清掃活動を実施し、子どもたちの生き物観察などの環境学習機会を整備する。
840
NPO
地域づくり工房
(長野県)
バイオ軽油普及活動のパワーアップを図る活動
長野県大町市内から発生する使用済み油を全てバイオ軽油として再生利用し、資源循環型の地域づくりを進める。
1,000
特定非営利活動法人
フジの森
(東京都)
<継続助成>
人工林の管理が野生生物のためになることを学ぶ
東京都檜原村の「フジの森」で、子どもたちや親子と生物の生息状況調査やワークショップを行う。
500
横沢入里山
管理市民協議会
(東京都)
ホタルよみがえれ:ホタルの名所である下の川湿地の復元
田んぼ等の放棄により陸地化、樹林化したかつてのホタルの名所に湿地を復元し、水生生物の回復を図る。
500
【スタートアップおうえん】3件(助成総額290万円) 応募数:25件
団体名(所在地) 活動内容 助成金額
(千円)
全国青年環境連盟(エコ・リーグ)
(東京都)
Campus Climate Challenge
学生による大学の温室効果ガスの削減と持続可能なキャンパス作りの一環として、大学への省エネ設備導入支援をツールを作成し、配布する。
900
さいたま市PTA協議会
浦和区連合会
(埼玉県)
浦和区グリーン大作戦!〜地球とともにエコ活動〜
さいたま市浦和区内小中学校18校で、児童生徒、保護者、学校、PTA、地域住民、が緑化事業を実施する。
1,000
特定非営利活動法人
フェアトレード・
ラベル・ジャパン
(東京都)
2009フェアトレード月間キャンペーン
生産者来日講演会

フェアトレード認証製品の認知率向上等のため、フェアトレード普及キャンペーンを実施する。
1,000

参考

2008年度「東京ガス環境おうえん基金」助成先一覧
12件(助成総額911万5千円) 応募数:82件
団体名(所在地) 2008年度活動の概要 助成金額
(千円)
NPO法人
アサザ基金
(茨城県)
子ども達の夢から広がる自然再生事業
茨城県霞ケ浦流域の小学校に、環境教育プログラムを提供しました。座学で生物の生態について基礎知識を学び環境活動への動機づけを行い、そこで得た知識を踏まえて、学校周辺や、湖・水源地の自然を観察して、課題を発見し、課題から生まれた提案を実践するという一連の教育プログラムを通じ、子ども達を中心とした流域単位の自然再生事業を展開しました。
1,000
NPO法人
足尾に緑を育てる会
(栃木県)
渡良瀬川源流の森再生プロジェクト
煙害で荒廃した足尾の山の緑化活動を通じて、水循環を中心とした自然環境を健全化するため、渡良瀬川源流の森の手入れや植樹を行いました。毎月実施した森林整備の作業のほか、次のイベントを実施しました。
・「春の植樹」・・1,550名が参加し、5,100本を植樹しました。
・「夏の草刈」・・110名が参加し、植樹した木の育成を妨げる雑草
の除伐を行いました。
・「秋の観察」・・これまで植樹した木の成長を観察しました。
・体験植樹」・・小学校などの団体による植樹活動の支援を行いました。88団体6,100名が参加しました。
1,000
特定非営利活動法人
印旛野菜いかだの会
(千葉県)
植栽いかだ法による水質浄化
環境に優しい「植栽いかだ」で、野菜の水耕栽培によるアオコの発生抑制や、濁りの原因となる浮遊有機物質の二枚貝による吸収といった環境生態工学の手法で、印旛沼の水質浄化をしました。水質の浄化によって、水生植物が繁殖して生態系の安定し、多様な生物が生育できる環境づくりを目指しています。
970
NPO法人
えこひろば
(東京都)
若者の環境行動・きっかけづくりプロジェクト
地球環境問題への関心は高いが、日常的な環境配慮型行動の機会が少ない若年層の行動を促すきっかけ提供のため、フリーマーケット、世田谷環境行動DAY、かえっこバザールなどのイベントへの参加機会を設けました。学生には、企画・準備段階から自主的に参加をしてもらいした。また、世田谷区内の高校、大学で「環境意識と行動アンケート調査」を実施して集計を行い、若者の環境意識と実践行動の把握しました。
310
エコメッセ2008
inちば実行委員会
(千葉県)
「エコメッセ2008inちば」の開催
9月7日幕張メッセにおいて「エコメッセinちば」を開催しました。「エコメッセinちば」では、市民団体によるリサイクルなどの環境保全活動の紹介や、企業の環境への取り組み、学校での環境教育実践例の紹介などを行ったほか、電気自動車、燃料電池自動車、水素燃料自動車などの展示紹介などを行い、「具体的に実践行動する市民」の育成、拡大を目標に、参加者が環境について考え・学ぶ場を提供行いました。
600
エコライフDAYとだ
実行委員会
(埼玉県)
地球温暖化防止活動
ライフスタイルを変えるきっかけ作りを目的に、第6回エコライフDAYを実施しました。エコライフDAYでは、エコドライブのシミュレーターを使って参加者にエコドライブを体験してもらったほか、エコドライブのチェックシートを配布し、参加した市民のエコドライブについての関心を高めてもらいました。
300
NPO法人
宍塚の自然と歴史の会
(茨城県)
外来魚駆除・調査及び外来魚を通して 環境学習の実践
外来魚の急速な増加により生態系に大きな影響を受けている宍塚大池の外来魚の生息状況を調査しました。調査では、ブルーギル、ブラックバスの産卵期、産卵場所を確認し、地域住民の参加を得て、季節ごとに最適と思われる方法で外来魚の捕獲を行いました。また、外来魚が生態系へ与える影響について、小・中・高校生に対して環境教育を実施し、生態系の適切な管理の必要を理解してもらいました。
865
特定非営利活動法人
樹木・環境ネットワーク協会
(東京都)
子どもワクワク・プロジェクト
自然を五感で楽しく感じることから「つくる・考える・調べる・描く・体を動かす」へと発展させる、幅広い世代を対象にした自然生態系の知識の普及を行いました。
・「里山編」・・実や葉の採取を通じて自然を触れ・学ぶ里山ならで
はのプログラムを実施しました。
・「都市の緑編」・・身近な都市緑地で、いかにして自然を感じるか
を考え・感じるプログラムを実施しました。
また、この他に自然体験学習の指導者を養成するための講座を5回開催しました。
490
特定非営利活動法人
生態工房
(東京都)
「子ども研究員-虫の目・鳥の目で身近な自然を 調べよう-」の開催
主に親子を対象とした「自然しらべ教室」を季節ごとに開催し、地域の自然の面白さを知ってもらいました。
・春教室「まちの原っぱで春の花をのぞこう!」
・夏教室「まちの公園でナイトウォッチング!」
・秋教室「まちの原っぱでバッタをさがそう!」
・冬教室「まちの講演で鳥の暮らしをみよう!」
855
NPO法人
とんぼエコオフィス
(千葉県)
幼児向け温暖化PR絵本の制作
森に生息するきのこの目線で、山の中で感じる地球の汚れ・酸性雨の被害を分かり易くまとめて幼児向けの絵本を制作しました。仕上がった500部の絵本は、千葉県内の自治体を通じて幼稚園・保育園に配布して読み聞かせをしてもらい、その評価を集計しました。
965
特定非営利活動法人
フジの森
(東京都)
水を育む森の恵みを体験するワークショップとテキストの作成
森の恵み働きを体験を通じ知ることで、森づくりの大切さを実感してもらうため、夏休みに小学生と保護者を対象に、「水の循環」・「水を育む森づくり」をテーマとしたワークショップを開催しました。より理解を促すため、ワークショップに参加した子ども達の感想などを参考として、水を育む森について考えるテキスト「水を育む森であそぼう!」を作成しました。
1,000
ライフスタイルフォーラム
2008実行委員会
(東京都)
ライフスタイルフォーラム2008
自身のライフスタイルを見つめなおし、行動へのきっかけを提供することを目的に、11月1日、2日の2日間にわたり、「地球と共生するくらしかた」をテーマにした「ライフスタイルフォーラム2008」を開催しました。ライフスタイルフォーラム2008では、私たちの暮らしや未来について考える17のフォーラム・ワークショップと、実際に触れ・考える57のNGO・NPOなどの展示、エコロジーマーケット、カフェが出展しました。お天気にも恵まれ、2日間で延べ9,600名の方にご来場いただきました。
760
特定非営利活動法人
森づくりフォーラム
(東京都)
都合により助成辞退 0
2008年度「東京ガス環境おうえん基金」助成活動の詳細報告は、2009年6月上旬に東京ガス、日本環境協会のホームページに掲載する予定です。
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