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平成21年度入社式における社長祝辞(要旨)

東京ガス株式会社
平成21年4月1日
広報部

 

 新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。
 皆さんをお迎えするにあたり、まず、当社を取り巻く経営環境とそれにいかに対処していくかということについてお話しいたします。

 米国金融危機に端を発した百年に一度と言われる世界経済不況の中で、わが国の経済も深刻な状況に直面しています。当社も昨年の原油高騰によるLNG価格の大幅な上昇の影響や、景気後退によるガス販売量の落ち込みの影響を受けて、かつてない厳しい収支状況が続いています。エネルギー市場では、規制緩和の進展とともに、家庭用をはじめあらゆる分野で電化の攻勢が強まってきており、まさに当社は「エネルギー大競争時代」の真只中にあります。また、昨年7月の洞爺湖サミット以降、地球温暖化対策に対する社会的要請が強まり、わが国のエネルギー政策においても、環境性に優れた天然ガスの高効率利用拡大や再生可能エネルギーの活用などが一層重要な課題になってきています。

 このような状況を踏まえて、本年1月に発表した新たな中期経営計画の中で、東京ガスグループは、「天然ガスをコアとした総合エネルギー事業」を進化・発展させることにより、グループの持続的成長を実現していく目標を掲げました。
 そして、そのための重点施策として、「Eco-friendly 環境を機軸とした価値創造」、「Excellent service お客さま価値の向上」、「Expansion マーケットの徹底深耕・拡大」の3つのEを柱にした事業展開を行っていくこととしました。そして、3つのEの重点施策を支えるために、変化に対応できる安定的なLNGの調達や基幹インフラの積極的な拡充といったLNGバリューチェーンの強化と、人材・技術などグループの総力を結集したオール東京ガスの一層の経営基盤強化を図っていきます。

 これからの変化の激しい時代においても、競争力の源泉となるのは、当社が124年の歴史を通じて築き上げてきた「安心・安全・信頼」のブランド力です。これにさらに磨きをかけ、新たな中期経営計画で掲げた諸施策を着実に実行することにより、必ずや輝かしい発展の道が開けるものと確信しています。

 この重要な節目の年に入社し、オール東京ガスの将来を担っていただく皆さんに、特に心がけていただきたいことを3点お話しいたします。

 第一に、「仕事を通じて、社会のため人のために尽くそう」ということです。
 当社は、天然ガスを中心とした「エネルギーフロンティア企業グループ」として「快適な暮らしづくり」と「環境に優しい都市づくり」に貢献し、お客さま、株主の皆さま、社会から常に信頼を得て発展し続けていくことを経営理念としています。皆さんが社会のため人のために尽くそうという心を持って仕事に臨むことによって、社会の役に立ち、人から感謝され、それが働く喜びとなり、皆さんの生きがいのある会社生活につながると思います。

 第二に、「失敗を恐れず、熱意を持って、高い目標に挑戦しよう」ということです。
 長い人生において、常に順風満帆という人は誰もいません。しかし、最後まであきらめず挑戦し続ける熱意があれば、知恵や工夫が生まれ、人を動かし、必ず道が開けるものです。そして、誠心誠意取り組んだことであれば、たとえ失敗したとしても必ず将来のために生かされ、人間としての成長も図られるはずです。
 次の時代を担う気概に溢れる皆さんには、失敗を恐れず、熱意を持って、常に高い目標に挑戦し、最後までやりぬくことにより、自分を磨き続けてほしいと思います。

 第三に、「人との絆を大切にしよう」ということです。
 どんなに優秀な人であっても、自分一人でできることは限られており、組織の協力がなければ良い成果は上げられません。したがって、真のコミュニケーションにより、人と人との絆を深めることが不可欠です。現代の企業社会においては、メールやインターネットといったIT技術が発達し、情報の収集・伝達面は非常に効率的になっていますが、それに頼りすぎると人と人との真のコミュニケーションが疎かになる恐れがあります。
 皆さんは、労を厭わず、積極的に出向いて人と会話し、お互いの考え方や気持ちを理解し合えるような心の隔てのないコミュニケーションに努め、人とのつながりを大切にして仕事に取り組んでほしいと思います。

以上

<参考> 平成21年度新入社員数

  平成21年度 平成20年度
大学卒 文系 37(12) 17(5)
理系 44(10) 43(13)
高専卒 8(3) 7(4)
短大卒 -(-) -(-)
高校卒 110(3) 50(2)
合計 199(28) 117(24)
()内は女子で内数
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