(1)構造の大幅な簡素化 |
従来の燃料処理装置は、都市ガスから水素を取り出す改質効率を高めるため、複雑な構造となっていますが、今回開発した燃料処理装置は従来の効率を維持したまま、構造を大幅に簡素化しました。従来に比べ部品点数を約3割、溶接線長を約4割削減しました。 |
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(2)高性能触媒の開発・採用 |
燃料処理装置には、都市ガスから水素を取り出すための反応促進剤として触媒を使用しています。従来の触媒で必要な性能を確保するためには、多量の触媒が必要であるため、燃料処理装置の容積が大きくなっていました。そこで、新たに高性能触媒を開発し、その触媒を今回開発した燃料処理装置に採用することで、従来に比べ触媒使用量を3〜5割削減でき、燃料処理装置の容積を約2/3に小型化できます。 |
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上記の技術開発により、従来の燃料処理装置に比べて容積を約2/3に小型化するとともに、製造コストを半減することが可能となります。 |
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家庭用燃料電池に対する取り組み |
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家庭用燃料電池の実用化に向けて、東京ガスは1998年から固体高分子形燃料電池(PEFC)の開発に着手し、2003年から荏原バラード株式会社(社長:大矢正克、以下「荏原バラード」)とパナソニック株式会社(社長:大坪文雄)の2社と共同開発を進めてきました。
あわせて、東京ガスでは独自で燃料処理装置の開発に取り組んでおり、2000年10月に、1kW級では最高の改質効率83%(HHV)を実現した燃料処理装置を開発しました。さらに、2003年1月には燃料処理装置の構造を大幅に見直し、低出力時の効率を向上させるとともに、1/2の軽量化を実現しました。これらの開発成果を東京ガスは、荏原バラードにライセンス供与しており、2005年から開始された大規模実証事業において、優れた環境性が得られることを実証しています。
なお、今回開発した燃料処理装置の小型化・低コスト化技術も荏原バラードなどに技術提供していく予定です。 |
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FC EXPO 2009での展示 |
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東京ガスは、2月25日(水)〜27日(金)に行われる「第5回 国際水素・燃料電池展FC EXPO 2009」において、「次世代機向け燃料処理装置」の概要を展示します。 |
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日時:2月25日(水)〜27日(金) 10:00〜18:00 |
場所:東京ビックサイト 西展示棟 |
主催:リード エグジビジョン ジャパン株式会社 |
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燃料処理装置の主な仕様 |
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今回開発した燃料処理装置 |
従来の燃料処理装置 |
クラス |
1kW級 |
定格時改質効率 |
83%(HHV) |
容積※3 |
12リットル |
19リットル |
重量※3 |
11kg |
17kg |
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※3: 燃料処理装置を包む保温材を含んだ値です。 |
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燃料処理装置の外観 |
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(左:従来の燃料処理装置、右:今回開発した燃料処理装置) |
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東京ガスは低炭素社会の実現に向けて、今後もエネファームの次世代機開発に注力するとともに、エネファームが家庭部門における温暖化対策の切り札として普及するよう努め、地球環境問題の改善に貢献してまいります。 |
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